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1-出会い

「あーぁ、変なもの見つけちゃったわ」

ルーナは、夕暮れの森の中で、まだ沈み切らない赤い陽に頬を照らされながらぼやいた

彼女の前には、血まみれの金髪青年が倒れている。上等な上物、宝石の装飾がなされた剣。いかにも高貴な身分の人間が、血の赤とは対照的な真っ青な顔で倒れている。


「血の赤と、顔の青。これは反対色といいます」

そばに人がいないせいで本ばかり読んでいるルーナは、とりあえず落ち着くために昨日読んだ本で得た知識を披露してみた。・・・誰も聞いていないが


「見捨てたら、罰が当たるかしら。こんなところに放置したら、ある意味とどめは私が刺したことになるわよね」

特に人の目は気にならないが(人がいないので)、人として放置はいけない気がする。数か月間ほど食事がまずくなりそうだし、何より腐った死体が怖くてこっち方面に近づけないのは困る。おいしいキノコがあるエリアなのだ。

・・・決してキノコのためではなく、人として正しくあるために、ルーナは家に彼を運んだ。


「・・・思いっきりわき腹を掻っ捌かれているわ」

正面から大物で攻撃されたのか、左側のわき腹から血がどんどん流れ出している。内臓は飛び出ていないが、血で見えないだけかもしれない。ルーナはありったけの薬草を彼の下に敷き、また傷の上に置いた。

「女神様、彼が生きるべきものであるならば、どうかお力をお貸しください。生きるべきでないものならば、安らかな眠りを与えてください。」そう言って、傷の箇所に手をかざす。実際これで傷が治らなかった人はこれまでいないが、治らなかった場合は自業自得だ。

そう思っていると、いつも通りあたたかな光が手のひらからあふれ出し、彼の傷をふさいだ。


「とりあえず、生きるべきものでよかったわ、これで死にはしないもの」

久しぶりに回復魔法を使ったルーナは疲労困憊で、彼に薄い布団をかぶせると、自身も眠りについた。「人助けってホント疲れるわね。まぁどうするかは、明日考えましょう・・・」

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