転
ついに痔が痛みはじめた所です。
このズキズキとした痛みはほんの序奏。
これから弾けて行きます。
アナルの脇にお豆さんのような痔が出来て数日、この違和感に慣れてきた頃にそれは唐突にやって来た。
トイレの際に訪れる「…っつ!うん??」程度の痛みだ。だがまだ我慢が出来る。
アナルに明らかな違和感があるのに慣れてしまった僕はこの程度の痛みじゃ動じない。あァ…ナル程、これが痔って奴か。これが痔の痛みか。成程、これは厄介だが耐えられない程じゃないな。などとケツを拭きながら考えていた。
だが、痛み出したと言う事は原因があるはず。
痔になろうと便自体は普通の便だ。特に便秘になるとか下痢になるとかそんな事はない。あくまでこれはアナルの周り皮膚の病であり腹の病気ではない。
なのに拭いた感触にウェット感がある。
精神的な覚悟をして拭いた後のトイレットペーパーをチラリと見る。するとぼくは女の子になっていた。
あれ?女の子の日かな??ぼく生理始まった???と勘違いする位に血でべっとりと汚れていたのである。
ついに痔が切れた。ついでに僕もキレそうだ。
飛び出したお豆さんのような痔は初日から比べると随分成長し薄くなった皮膚が擦り切れたのだ。
イライラしながらも色々把握した僕は冷静に慣れた作業の1人で穴の中に帰れなくなったお豆さんを押し戻す作業をしてトイレから出る。
この時の痔のサイズは大きさ厚さ共に小指の第一関節の半分くらいまで成長していた。
はぁーー…っと深い深いため息をつき、トイレを後にする。この頃からアナルさんにズキズキとした痛みが訪れるようになる。
これが痔なんだなー。と考えていた。この時は。
これが最悪の事態でこの状態が最終形態だと考えていた。病院なんて考えもしなかった。この時までは。
そもそもこの我慢できる痛みの時点でおかしいと気づくべきだった。
なぜ痔用の座布団などあるのか考えるべきだった。
違和感であるお豆さんはただの挨拶。この時の痛みはこれから起こる地獄の序の口に過ぎない。この痛みこそがこれから始まるアナルのパーティーの始まりの合図だった。
誤字等がありましたら教えて頂けますと助かります。
ここまで見てくださった方、心とアナルよりの精一杯の感謝を申し上げます。
汗水血を色々流して書いた甲斐がありました。