第8話〜¨ツチノコ¨と¨ボーン¨
第一研究所、裏口にて
研究所のドアの外で、若い2人の研究員が煙草を吸っていた。
「ったく、精密機器があるから喫煙禁止とか所長も言ってくれるよ」
「まったくだ。まぁ煙草なんて百害あって一理なしだが、それでも止められないものだな」
「そもそも所長がガキって何だよ。あんな息子と変わらない年のガキに手足として使われるとかないだろ」
「お前子供いないだろ。それに聞いたところによると、所長も能力者らしい。その能力であの姿を保ってるって話だ」
「それ本当か?だとしたら能力者はみんな化け物だな。そんな化け物に化け物を造らされてるなんて、俺らも…」
そこでいきなり男たちの足元がなくなった。
「なっ!?」「うぁ!」
男たちが穴に落ちると、少しして爬虫類の見た目をした化け物が顔を出した。
そして口から男を吐き出すと穴に戻り、二人分の白衣とパスを持って出てきた。
「…遠目に見たらまさに化け物だな。今時B級映画でもこんなの放映しない」
吐き出された男が唾液やら得体の知れない液やらを拭きながら化け物に向かって言う。
「そう言うな。こっちだってなりたくて化け物になったわけじゃない」
トカゲのような男が、見た目に反してきれいなテノール声で答える。
「¨ツチノコ¨。とりあえず白衣をくれ。それとさっきの男たちから服を取ってきてくれ。さすがに君の唾液まみれで歩き回るのは目立つだろう」
唾液を拭くのを諦めた男は白衣を受け取りながらそう言った。
「次からは服を脱いで入るとしよう。」
「冗談はよしてくれ、¨ボーン¨。人間を丸呑みするだけでも抵抗があるってのに、まして裸だなんて途中で吐いてしまう」
¨ツチノコ¨は想像してしまったらしく、軽くえずいている。
「冗談だ。それより服を」
「了解」
二人はそれぞれ服と白衣を着ると建物の中に入って行った。
第一研究所、研究所内にて
白衣を着て侵入した男たちは研究所内を探索していった。
「とりあえず今ある実験のデータと実験体のリストだ。最低でもそれだけは持ち帰りたい。一時間以内に見つけて、爆弾を設置して出るぞ」
¨ボーン¨の言葉に¨ツチノコ¨は書類をあさりながら頷く。
この部屋にいた研究員はすでに気絶させてある。
「できればジミーの野郎をぶっ殺していきたいとこだが、これだけでかい施設内じゃ見つけられないな。今は我慢だ。」
男たちは次々と重要そうな部屋を物色していく。
めぼしい書類などはカメラで撮影してビリビリに破く。
「ったく、重要なデータは書類にだなんて随分古い考えだと思わないか?」
¨ツチノコ¨の問いに¨ボーン¨は手を休めずに答えた。
「兵器は最先端でよくてもデータはそうはいかないのだろう。ここでのことはトップシークレット。万が一情報が漏洩すれば各国に大ダメージだ」
「まったくどこの国のお偉いさんも、考えることは保身ばかりか。そんなんだから俺らみたいのが…」
「静かに…!これを見ろ。」
¨ボーン¨の手には一枚のディスクが握られていた。
研究所内、コンピュータールームにて




