15 ぼくの出身の村?
遅くなってすみませんでした。
テスト、インフルエンザ、肺炎といろいろ重なってしまい遅くなってしまいました。
落ち着いたのでこれから投稿再開させてもらいます。
歩いていった先にあったのは大きな車。
元居た世界で例えるとトラックの様な、と言っても荷馬車の馬が牽く要素を取っ払って、六つのタイヤを付け、自分たちで運転できるようにした感じだ。何を動力にしてるのだろうか。
中に入ると先に剣を床に降ろし、ムロさんはゆっくりと座った。
それに続く形でレヴィさんとエルシアさんも座ると、何故か三角形の形のような配置に。
その様子を見て僕は四角形の形になるように座り、広い空間だと言うのに真ん中に4人固まってる不思議な光景になった。
「……えっとー、自己紹介でもしましょうか?」
「そ、そうね、私達はまだ君の名前が分からないものね」
「自己紹介か、なら俺からしよう」
あぐらをかいていた足に手を置き、ムロさんが話し始めた。
「俺の名前はムロ。冒険者をやってる」
話終えると手を置いて隣のレヴィさんへと目配せ。
「私か、私はレヴィ。冒険者で魔導士をやっている。」
「私はエルシア、剣闘士をやってるよ!」
エルシアさんとムロさんがあぐらをかいてるのに対し、レヴィさんは正座で自己紹介をしてくれた。
あぁ、なんとなく分かってきた気がする。レヴィさんは根っからの真面目な人だ。
三人の見た目はバラバラで、レヴィさんは後ろ髪が長くてローブを羽織っている。優しそうな顔をしていて中性的な顔だ。
ムロさんは180後半から190程あるんじゃないかって体格で、赤のような茶のような髪色で短髪。ゴツゴツ……と言うよりかは、細くもなく太くもない体つきだ。お兄さん感ある顔をしている。パッと見て、30歳前後くらいだと思う。
エルシアさんは赤髪で短髪、少し日焼けしていて動きやすそうな格好をしている。ほとんど肌が見えていて鎧で守られているのは極一部だ。
正直……目のやり場に困ってしまう。
でも、上からコートを羽織っていたり、ブーツが肌の露出面積を抑えてくれているから、まだ直視は可能だ。年齢規制が必要……とまではいかないだろう。
一通り三人の自己紹介が終わったら、エルシアさんがこちらを向いてニコッと笑顔を向けてくれた。
それを合図に自分も一呼吸をおき自己紹介を始める。
「僕はクラディスです。えーっと……」
確か、転生者というのは内緒……で、だったっけ。
「村人……です」
「……村人? なのにあんな所にいたのか?」
「えーー……っと、その……散歩してたら、夜になっちゃってて……それで」
「あそこの近くの村ってなると……もしかして。クラディス君って……!」
「! おまっ、ユシル村の……!?」
全く聞いたことがない村の名前が飛び出してきたぞ。
うん……? いやっ、聞いたことは無いがどこかでみたことがあるかもしれない。こちらの世界に来てエリルと話しながら歩いている時に何か、それに似た言葉を……ユシル、村……。
「……ぁ」
あぁ! そうだそうだ! 看板だ看板。
エリルと話をしていた時にあった看板に書いてあった!
「そうです! 僕がいた村です」
「そう……か。君を拾った位置的にもそうかとは思ったけど……」
すると一気に心配そうな顔で顎に手を置いて唸りだした。
あれ……?
「ムロ、どうする」
「……そうだな」
な、なにかやっちゃった? いきなり何かやっちゃったかな。
でも、村って名前がついているから間違ってはないはず……だけど。
「村……何かあったのですか」
「あぁ、そうか知らないのか」
「クラディス君、落ち着いて聞いてね」
エルシアさんとレヴィさんがユシル村の現状をこと細かく話をしてくれた。
ブックマークと評価ありがとうございます!
もともと話はなんとなくできていたのですが、このような人の目に触れる場所に出してもいいモノかどうか不安でなかなか出せていませんでした。
ブックマークや評価で作品を投稿し始めてよかったと感じました。本当にありがとうございます。




