第二話 異世界転移
書く時間がまばらだなぁ…きちんとスタッフして予約投稿にせねば‼︎‼︎‼︎
「あ~疲れた」
げんなりした様子で下駄箱から廊下を歩いている優夜。
「毎度毎度、あの視線とか時折聞こえてくる会話とか・・・正直疲れるんだよなぁ~」
「ふふっ、確かにね。好意的な視線なのは分かってるから素直に嬉しいけど、もうちょっと普通にしてくれてた方がもっともっと嬉しいかな~」
「好意?朝希の場合、ちょっとばかし危なそうな雰囲気でむしろ“行為”に及びそうな女もいたと思うんだが・・・」
どこかの女子生徒が獲物を狩るような目付きで呟いていた内容を思い出し、ブルッと身震いする優夜。
「それを言ったら兄さんに視線を向けてた人は“行為”をして欲しそうな感じだったよ?」
優夜はどこかのM属性が恍惚な表情を浮かべていたのを思い出し優夜に尋ねる。
「やめろやめろ!俺はそんなアブノーマルなプレイに手を出すつもりはないっての」
「またまた~実は兄さん満更でもないじゃないの?」
くすくすと笑いながらからかう朝希。やはり気を許した優夜の前でだけはどこかイタズラ心が芽生えるらしい。
そんなやり取りをしながら階段を上がり校舎二階にある自分達の教室前に辿り着く優夜と朝希。
優夜が教室のドアを開けようと手を伸ばした・・・その時
ガラッ
「待っていたぞッッ!和泉優夜!!」
突然の声と開こうとしていたドアが自動ドアになった事で手を伸ばしたまま、ぽかーんとしている優夜。
目線を少し上に上げるとそこには同じクラスの四鳳希望が立っていた。キメッキメのポーズで。
とりあえずスルーすることにした優夜はキメッキメのポーズのまま反応を待っているクラスメートの隣を通り抜け教室に入っていく。
後ろで固まったままの男に「おはようございます」と律儀にも声を掛ける朝希の声が聞こえるが気にする必要はない。
何事もなかったかのように優夜は窓際までスタスタと歩いていき、窓際一番後ろの席という自身の特等席に座ると、遅れて朝希も優夜の一つ前の席に座った。
優夜はチラリと入ってきたドアに目を向けると・・・
四鳳希望は未だに固まったままである。
優夜は「はぁ・・・」とため息を吐くと、隣の席で話をしている小学校低学年からの付き合いである幼馴染に声をかけた。
「なぁ美月、陽菜。アレはなんだ?」
「あ、優夜も朝希もおはよう!アレ・・・?ってあぁ・・・四鳳くんのこと?」
スラっとした少し高めの身長。全体的に引き締まったスレンダーな身体。黒髪のポニーテールを腰あたりまで垂らし、快活な印象を与えるキリッとした黒く大きな瞳が特徴的で「学年の二大美少女」と呼ばれるクラスメート…瀬良美月は二人に挨拶した後、苦笑いしながらうーんと考えている
「優夜くん朝希くん、おはようございます。四鳳くん朝一番に来てドアの前でスタンバイしてたみたいですよ?」
美月と話していた女子生徒。150センチ前半しかない低めの身長にFはあろう高校生にしては大きく育った胸が制服越しでもに、やんわりとウェーブの掛かった髪の毛は短めな姫カット。おっとりした雰囲気でどこか眠たそうにも見えるたれ目でブラウンの瞳が特徴的な「学年の二大美少女」のもう一人…結城陽菜は二人に挨拶した後、同じく苦笑いしながら答える
「瀬良さん、結城さんもおはようございます。スタンバイしてたって・・・どういうことです?」
朝希が朝から意味の分からない挨拶(?)をしていたクラスメートの行動に純粋な疑問を返す。
するとどうやら普段から早く学校に来ている陽菜は四鳳の行動の被害者であり目撃者らしい。
「わたし、いつも一番早く学校に来ていたんですけど、今日はドアを開けようとしたら突然ドアが開いて・・・・・・」
どうやら先ほどの優夜と同じ現象が起こったらしい。
「そしたら突然「待ってい……!!!となんだ瀬良か。おはよう。」って四鳳くんから声をかけられたんです・・・」
四鳳希望は陽菜よりも早く登校し、陽菜にも先ほどの奇行をプレゼントしたらしい。
「そういえばあたしが登校してきてからも何人か同じことされてたなぁ~」
と、美月が登校した後の風景を思い出している
「声をかけられた後、自分の席に着いて本を読んでいたんですけど時々同じような四鳳くんの声が聞こえてました。誰かと話ながら登校した人は声で違うと分かってるみたいなんですけど、わたしみたいに一人で登校した人は足音だけでドア前に来るのを判断して、全員にあの挨拶(?)をしているみたいでしたよ」
なるほど、と全員頷く。
「つってもまぁ、なんでそんなことしたのかっていう理由は分かってないんだがな…」
優夜は心底知りたくなさそうな顔で四鳳希望の方向を見る…
すると、優夜からの視線に気付いたのか、固まったまま教室の奇妙なオブジェと化していた四鳳希望はバッ!と音がしそうな程の勢いで振り返り
「よくぞ聞いてくれた!!!我がライバルよ!!!!」
と瞳をこれでもかというほどキラキラさせて仰々しく手を広げながら叫ぶ
「いや、聞いてね「そう!二人の運命が動き出したのはいつだっただろうか。古来より勇者の前に立ちはだかるは魔王。勇者たる俺の前にはいつからか魔王たる優夜、お前が立っ」人の話を聞けぇぇぇえ!!!」
優雅な手振り素振りと芝居を加えながら意気揚々と語り出した四鳳希望に、思わず叫びながら走り出しドロップキックを入れる優夜
「がふっ!!?」
手を広げ宙を見上げながら語っていた四鳳の鳩尾に優夜の足が突き刺さる。
空中で足並みを揃え綺麗にすちゃっと着地する優夜と、ドアが開いたままだった為、廊下へと錐揉み回転しながら吹き飛ばされる四鳳。
そして優夜はおもむろに廊下へ繋がる扉の方へ近づき
ガラガラ……ピシャッ!
ドアを閉めた。
そしてまた何事も無かったかのように自分の席へと向かう。
「おいおい、四鳳のやつ大丈夫かよ」
「あれ、生きてるかな?」
などとクラス内がざわざわとしだす。
しかし、すぐに教室のドアが音を立て
ガラッ
「流石は魔王 優夜!!!なかなか効いたぞ!!!!しかし、勇者たる俺は決して倒れん!!!!!」
と、ドアに身体を預け、足を生まれたての小鹿の様に震わせ今にも倒れそうな雰囲気ながら「え、別に効いてないよ?ダメージ?なにそれ」と言わんばかりの気丈に振る舞う四鳳が教室に。
「相変わらずタフな奴だな……街のチンピラだったらそのまま寝んねしてるだろうに」
と、うんざりするような表情で首を左右に振りながらぼやく優夜。
その言葉を賞賛と受け取ったのか更にテンションを上げ言葉を連ねようとする四鳳だったが
「ふふん!勇者たるこの四鳳希望がこのて「二人ともー!そろそろチャイムが鳴るよー!」わけがないのだ。何故ならば俺は和泉優夜、お前の好敵手だからだ!」
朝希がナチュラルに遮る。
しかしそれでもどうやら喋りを続けていたようだが。
朝希の予告通り、教室の時計の針が8:30を指した時、同じく教室に設置されたスピーカーから聞き慣れた学校のチャイムの音が流れ始める………はずなのだが、流れていない。
代わりに鳴り響くのはスピーカーからなどではなく、この世界そのものから聞こえてくるような
ゴーン…ゴーン…ゴーン…
という大きな鐘を鳴らすような音
「え、なんだなんだ?」
「チャイムってこんな音だっけか?」
「どこから鳴ってるんだ?」
とクラスの生徒達がきょろきょろと辺りを見渡しながら焦っている。
陽菜は美月の制服の裾を掴みながら
「何だか不気味な雰囲気です…」
と、不安げな表情だ。
美月は掴まれてない方の腕で陽菜の頭を撫でているが表情はどこか強ばっている。
「兄さん……」
「なんだろうな?…まぁでも大丈夫大丈夫、なんかあっても二人ならどうとでもなる」
「そうだね、兄さんとなら何も不安なことなんてないね」
「あぁ」
朝希は不安げな表情で兄を見つめていたが、兄の言葉で笑みを浮かべる。
しかし優夜はまだ浮かない表情だ。
ーー何かヤバい。
そう自身の勘が警報を鳴らしていたのだ。
「だが、我らの道は未だ閉ざされたまま…いつかーーーー」
四鳳はまだ続きを語っていた。
そんな緊張感の欠片もない四鳳を置き去りに、教室内の状況はどんどん変わっていく。
鐘の音は徐々に大きくなっていき、教室の床いっぱいに紅く輝く線で見たこともないような模様か浮かび上がっていく。
バリバリとスパークのようなものを迸らせながら紅い線は紋様を刻む
「こ、これは魔法陣んんん!!?」
ここでようやく自分の世界から戻ってきた四鳳が教室の状況に気付き、素っ頓狂な声を上げるのと、全ての線が大きな円の中で繋がり、複雑な魔法陣を構成し、視界の全てを一瞬で白く塗りつぶすような光が溢れたのはほぼ同時だった。
「--ッッ!---朝希ッッ!!」
「に、にいさ――――」
白く何も見えなくなった世界で咄嗟お互いを叫ぶ兄弟。
朝希の声は最後まで言い切られる事はなく、この時この場所、教室内にいた37人の意識は真っ白な世界から暗い意識の底へと途切れた。
拙く読みづらい箇所もあるかと思いますが楽しんで頂けたら幸いです。
どんなコメントでも参考にさせて頂きたいのでぜひお願い致します。




