第7話 BARに集う傭兵
ゴールデン・ドーンの若い使いを連れBARに着いた、相変わらずの酒臭くばか騒ぎするロクデナシ共の場所……そんな中でアタシは同じ依頼に取り組む傭兵達を探していると、カウンターにいるマスターが手招きする。
アタシは小さな使いを連れ、マスターの方に行く。
「よぉバレンシアそいつはお前の子供か?」
「馬鹿いえ」
「はっ!だろうか、アンタらが探してる奴等は彼処だぜ」
指を指している所を見れば、7人の男女達が馬鹿笑いをしながら酒を飲みながら何かしていた。
「ありがとうな…後で高い酒頼んでやるよ」
「おいおい、今頼めよ今回の依頼は実り良いのは知ってるぞ?ケチケチするなよ?」
「たく……スコッチのロックだ」
「スコッチのロックだな…ははっ!懐かしの故郷の味だぜバレンシア!」
「うるせぇ…」
口ではそう言うが、笑いながらマスターからスコッチのボトルと氷入りのグラスを受け取る。
小さな使いはマスターからミルクを受け取った……少し不満そうだった。
マスターに礼と金を渡し、二人で仕事仲間の所に行く……が
「てめぇ!このイカサマ野郎が!」
カードゲームをしていた仕事仲間の一人がそう言いながら仲間の胸ぐらを掴み怒鳴った。
「はぁ!?イカサマぁ?馬鹿言うじゃねぇよ負け続けだからってデタラメ言うんじゃねぇよチビ!」
「あぁ!?何だとテメェ!」
言い合いになり互いに怒鳴り合い仕舞いには、胸ぐらを掴んでいた男が女の顔を殴り付け其のまま二人は他の席を巻き込みながら殴りあいを始めてしまった。
「たく……よぉ、アンタらがゴールデン・ドーンに雇われた傭兵かい?」
殴りあう此れからの仕事仲間を見ながら、椅子に座り其を見ている仲間に言う。
「あ?あぁ……と言う事はアンタらが最後か」
「厳密にはアタシだがな……コイツは別だ」
隣にいる使いの頭を乱暴に撫でながらそう言えば、顔に獣型の腐にやられたかのような傷が特徴の男が椅子を立ちながら、握手を求めてきた。
「まさか最後に来たのがアンタみたいな美人とはかなりついてるな、俺はヴォイツ砲撃戦型四脚人型のパイロットだ」
「宜しくなヴォイツ、アタシはバレンシアだ重量逆間接人型のパイロットだ」