メカニックガール
「刹那。有意義な体験ができたな」
笑いながら刹那は頷く。
しばらく歩いていたら緑がなく荒れ果てた砂漠のようなところに出た。ただ、サイズが標準的な一軒家程度で見た目が工場みたいな建物があった。
それ以外には何もない。茶色い砂が広がっているだけだ。
その建物の窓からは明かりがこぼれていて
「ガシャン、ガシャン」という機械的な音が聞こえてきた。
気になったので、近づいてみた。すると、建物の中から女の声が聞こえてきた。
入り口らしき扉があったのでそこをノックしたが機械の音で聞こえていないのか開く気配が全くしなかったのでスライド式のドアを勝手に開けた。鍵はかかっていなかった。
俺と刹那が勝手にお邪魔すると半裸の20代前半くらいの女が立っていた。
その女が俺らに気付いた。
「きゃあああああああああ!」
叫び声を上げた。
「あ、あんた達だ、誰?」
怯えたような声で聞いてきた。
「あー、通りすがりの旅人です。」
俺が答えた。
……。
まだ、疑っているようだったので俺らの荷物を床に置き中身を全部出した。
五分ぐらい話して俺らが旅人だということを信じてもらった。
「ところでお姉さんの名前は?あとなんで際どい格好してんの?」
「私の名前は【メニカ】よ。
なんでこんな格好をしているかって?ついてきて」
メニカの後について行った。
メニカが連れて行った所、そこには様々な機械が並べられていた。
どうゆうことだ?!
「この格好のほうがメカをいじりやすいのよ」
というと並べられている機械の一つに入り、次の瞬間
「ぁれぇぇぇぇ!!」と叫びながら天井を突き破り外に落っこちていった。