ガーディアン・デイティ
この作品の名前がサブタイトルとなりました。サブタイトルから分かるようにちょこっとだけ特別な回です。
ーーーサァァァァ・・・
シリウスが去っていた。
・・・
(おい!大翔!大丈夫か?)
意識の外で声が聞こえる・・・体を揺さぶられている・・・何が起こっているんだろう・・・
はっ・・・!そうだ・・・。俺はシリウスに負けたんだ・・・。
勢いよく目を開けるとそこにはチルさんがいた。
「大翔!生きてたか!良かった!」
「チルさん、俺は生きているけどシリウスはどこへ行ったんだ?」
周りにはシリウスの気配がない・・・
「去っていった。」
なっ・・・。
ちくしょぉ・・・!
仲間を傷付けられたのに・・・。なにやってんだ・・・。俺はよぉ・・・。
辺りには傷付いた仲間が散らばっていた。
チルさんは倒れた仲間に不思議な光線を浴びせた。
「大翔、お前はじっとしておけ。俺なら【天神の使い手】の力で傷を治すことが出来る。ただ一人、“死人”を除いてはな・・・。」
その“死人”とは“しょうじさん”のことだ・・・。
俺たちを守るために体を張ってくれたが俺はしょうじさんを守ることが出来なかった・・・。
俺は己の無力さに打ちひしがれていた。
すると
「おい、大翔。」
チルさんの声が聞こえた。
「お前が絶望している気持ちは分かる。俺も過去に何度も経験したからな。だが、俺は人を慰めるのは嫌いだから、事実だけを言おう。大翔、お前は弱い。」
はっきりと言われた・・・。だけど、その通りだ。俺は何も出来なかった・・・。
チルさんは続けて言った。
「しかし、お前からは“希望”を感じ取ることが出来た。」
希望・・・?
「大翔、お前は俺がずっと探し求めていたものを持っていた。」
俺が持っている・・・?何を・・・?
「それは・・・神が世界中の命を護るために誕生させた神秘の力・・・
【守護神】だ!」
ガーディアンデイティ・・・!
「ガーディアンデイティ。それは、混沌と化したこの世界を正すことが出来る正義の力だ。今はたとえ小さく弱い力だとしても修行をすれば必ずシリウスを超えられる。」
そんな力が俺に・・・?なんで・・・?
「そんなことは簡単だ。神はお前の今までの行動を見て、お前ならこの世界を変えられると判断したんだろう。そして、その力をくださったのだろう。血筋や才能ではなく、行動で神を納得させたんだ。誇れよ。」
俺の行動が神を納得させた?そんなことあっていいのか?でも確かにシリウスと戦っているときに【守護の使い手】が進化する感覚を覚えた。俺は【守護神の使い手】となったのか。なら、くよくよしている暇はない。
しょうじさんの死を受け入れられず落ち込む自分を、奮い立たすように俺は自分に言い聞かせた。
「 俺 が “ ガーディアン ・ デイティ ” だ ! 」
この作品の名前がサブタイトルとなりました。64話にしてはじめてガーディアン・デイティが出てきました。最終回ではありません。
いつもは三人称で話を進めているのですが、今日は一人称で話を進めました。




