闇夜に輝く黒い光
このままフットサルをやる展開を書こうと思ったのですが、特に面白いことは起きないのでフットサルは端折ります。
すみません。よろしくお願いします。
ピーッピーッピピーー!!
フットサルは引き分けに終わった。
その後も色々なスポーツをやることになった。
(野球、バスケ、バレー、テニス……など)
ここに滞在してからもう一週間は経った。
吸収出来るものは積極的に吸収したのでここではたくさんの経験を得た。
この経験を生かすために明日にはこの道場を立つと決めた。
「しょうじ師匠、色々してくれてありがとう。俺達は明日ここを出てくよ」
「おや、もっといてもいいんですよ?」
しょうじ師匠が言った。
「いや、ここにいつまでもいたら助けを求めてる人を救えない。俺はここで色んな事を学んだ。だから、その経験を外で生かしたい」
「そうですか。分かりました。では、明日に備えてご飯をたくさん食べて、たくさん寝なさい」
しょうじ師匠は納得してくれた。
「いい場所だったよな。刹那、シロノ」
「まぁな」
と刹那が答えた。
「別に……」
とシロノは答えた。
そして最後の晩餐を終え、寝た。
ーーコッッケコッッコォォォォ!!!
朝がきた。
最後の朝ご飯を終え、道場を出ようとしたとき道場の外に何者かの気配を感じた。
その瞬間……
ーーバゴォォォォォォォォン!!!!
大きな音は聞こえたが何が何だか分からず、気付いたときには道場が消し飛び、辺りの地形が姿を変えていた。
俺達の目の前にはスーツ姿で左右で違う瞳の色をした男が立っていた。
気配を感じた瞬間に反射で守護を出したおかげで俺達は無傷だった。
スーツ姿の男を見てシュニが怯えながら言った。
「な、何でおまえがこんな所に……シ、シリウス……」
(「シリウスだと!?チルさんの宿敵でレリルを倒したのがコイツだと!?」)
まずいことになった。シュニの言っていることが本当なら今まさに絶体絶命の状況だ!
「シュニからあなたの話は聞いています。なぜこんなところに来たのですか」
しょうじ師匠が震えを抑えながら聞いた。
その問いにシリウスは一呼吸置いて答えた。
「何故か?それはここに強者達が集まっている気を感じたからに決まっているだろう」
低く落ち着いた、しかし狂気じみてる声だ。
「それで私達をどうするおつもりですか」
しょうじ師匠が聞いた。
「俺は強者が大好きでね。もちろん、殺すつもりだろう」
その言葉を聞いた瞬間しょうじ師匠が
「君達ここは下がっていなさい。私に任せて……」
と言った。
「いやでも、しょうじ師匠より俺の方がつよ……」
俺の言葉をシュニが止めた。
そして、俺たちに向かいシュニがこう言った。
「それは違うよ。しょうじ師匠は君達の十倍は強い。乱取りの時は君の安全面を気遣って本気を出していなかった。それにしょうじ師匠は反撃の使い手でありながら……」
「【浮遊の使い手】でもある!!」
ーーホワホワホワホワ
その瞬間、しょうじ師匠はゆっくりと地を離れて宙に舞った。
「人間の理を越えたときに人は何かの【使い手】になれる。そしてそれを更に越えたときに人は【浮遊の使い手】を手にすることが出来る」
シュニがそう言った。
ここで一つ疑問が生まれた。
「じゃあ何故それを俺らに教えてくれなかったんだ?」
刹那が聞いた。
「私は心配だったのです。この浮遊の使い手は空を自由に駆け抜けられる万能な技。でも、その万能さ故に身の程を知らずに色々なことに首を突っ込んで命を落としてしまうことが」
しょうじ師匠がシリウスを見下ろしながら言った。
「俺達にそんな気を遣わなくても良かったのに。でも、俺達の事をそこまで考えてくれていたのか。よし!しょうじ師匠、そんなイカレ野郎倒してくれ!!」
「しょうじっていったか?さっきから色々言っているが貴様が強いことは理解できた。しかし、空を飛べるのは貴様だけではないぞ?」
そう言うと……
ーーホォォォォォォォ
しょうじ師匠の後を追うようにシリウスも宙に舞った。
「浮遊の使い手になれない時点で僕達に勝ち目はない。現時点で唯一の希望、しょうじ師匠に余計な心配をかけないように僕達は岩陰に隠れよう」
シュニの提案に俺たちは同意し、岩陰に隠れた。
いつもならシロノは相手に背を向けるようなことをしないのだが、今回は大人しくシュニに従った。
その理由はわかった。シリウスの闘気が恐ろしく激しく、今までに感じたことのないような空気感を漂わせているから。感覚で分かる、シリウスはジョウカなんか比にならないほど……強い。




