フットサルというスポーツ
乱取りが終わり、俺達は道場に戻った。
しょうじ師匠が言った。
「あなた達はこれからどこへいくのですか?」
その問いかけに俺が答えた。
「うーん、特にあてもないかなぁ。蔓延る悪を壊すために旅してるからなぁ」
「なら、この道場に泊まっていきなさい。稽古をつけてあげましょう」
しょうじ師匠がそう言ったので、俺達はお言葉に甘えることにした。
「稽古とは、どんなことをするんだ?」
刹那が聞いた。
「多分、君達はびっくりすると思うよ」
シュニが何か企んでるかのような笑顔で言った。
「今から、この道場でフットサルをやってもらいます!」
しょうじ師匠が明るい声で言った。
「フットサル……?なんだそれは……」
シロノが言った。それに俺達も頷いた。
「お前たちフットサルも知らねぇのかよ!身体能力は高いけど、おつむは低レベルなんだね笑」
フラワが勝ち誇ったかのように言った。
「フラワぁ。そんなこと言ったらだめだよぉ。知らないことが無い人なんて存在しないよぉ」
オウルがフラワに言った。
そんなやりとりをしているうちに、シュニとしょうじ師匠が外に置かれていたフットサルゴールを中へ持ってきて、設置していた。
「スポーツって知っていますか?」
しょうじ師匠が俺たちに聞いたが、俺達は知ってると答えた。
「フットサルというのはスポーツです!」
「フットサルはスポーツなのか?だったら稽古でも何でも無いな……俺は出てく……」
シロノがそう言って道場を出ようとした。
「ちょっと待ってください。スポーツは闘いには無関係だと思ってませんか?でも、それは違います。確かに直接的には関係してませんが、密接に関係してます」
「どういうことだ……」
「出来るものが多い方が闘いに勝つ確率が高くなる。何か秀でてるものがあっても、それが一つだけだとしたら専門外で、応用も利かないことが起こったら簡単につぶされてしまう。しかし、出来ることが多ければそんなことは無い。一見、無駄だと思うかもしれないこともやってみたら何かわかるかも知れませんよ。続ける必要なんてのはありません、とりあえず手をつけてみることが大切。私はそれを弟子たちに教えています」
「……」
シロノは無言で戻ってきた。
「シロノさん、やりますね?」
しょうじ師匠の優しい声にシロノは目をつぶって頷いた。
チームは「グー、パーで別れましょ」で決まった。
赤ビブスチーム
大翔、フラワ、オウル(キーパー)
青ビブスチーム
刹那、シロノ、シュニ(キーパー)
審判
しょうじ師匠
「刹那、シロノ!お前達には負けないぞ!(楽しみだな!)」
大翔が言った。
「ふん、どうだかな(絶対勝つ!)」
刹那は冷静な感じで言ったが、顔は嬉しそうだった。
「どんなことであっても守隨には勝つ……」
シロノが呟いた。
しょうじ師匠「キックオフ!!」
赤チームボールで試合が始まった




