感覚!思考!根性!
「(ただ向かっていってもやり返されるだけだ。答えが浮かばなくても投げやりになるな)」
俺は自分に言い聞かせた。
ーーダダッ!
しょうじ師匠が向かってきた。
それに対し、俺は焦ることなく自分に守護を張った。
打撃を防ぐことが出来た。
だが、打撃は一発では終わらず連打を浴びせてきた。
それは目で追えないほど速く、一発一発が力強い。
(やばい。守護が破壊される!!)
俺は守護に全神経を集中させた。
やり返したらまた反撃される、このまま受け続けてもやられるだけだ。どうすればいい?!
ひとまず退散だ!
俺は後方へ高速移動した。しかし、しょうじ師匠は俺よりも速くすぐに追いつかれた。
極限の状態で俺はあることを思いついた。
それは、しょうじ師匠が反撃を発動するときにしょうじ師匠を抑え込み、一緒に反撃の使い方を受ける。その時に自分にだけ守護を使えば俺は最小限のダメージしか受けずに、しょうじ師匠を倒せるかもしれない。
反撃を反撃するというループに入るかもしれないがいつかは体力が尽きて反撃の使い手を封じれるだろう。俺の守護も尽きるかもしれないが……
今はこの方法しかない!!
「守護!!マークアロー!!!」
俺は矢の形をした守護をしょうじ師匠に向け、全力で放った。
マークアローはしょうじ師匠の前で消えた。
今だ!!
俺はすかさずしょうじ師匠をがっちりとホールドして、自分に守護を張った。
でも、反撃は来ない。どうやら反撃を繰り返してるらしい。俺のホールドを解いたら反撃するだろう。
全力でホールドしているが、しょうじ師匠も全力で解こうとしてくる。
ここで離したら後悔する気がする。だから、絶対離してやるもんかぁぁぁぁぁ!!!!
ーーゴォォォォォォォォォォ!!!
俺は意識をせずに感情の高ぶりで鬼目となった。(無意識で成る鬼目は、意識的に覚醒する鬼目とは明らかに違う。無意識覚醒の鬼目のほうがどんな相手でも萎縮させる圧倒的な超迫力がある。パワーも意識覚醒より10倍以上強くなる)
そんな溢れ出る力でしょうじ師匠を締め付けた。
しょうじ師匠は締め付けに対し反撃を使った。
俺の体も同威力で締め付けられた。
「あぁぁぁぁぁ!!!」
反撃の激しい痛みに思わず声が漏れる。
鬼目になったときに自然に守護が消えていた。
だから俺は反撃をもろに喰らった。
意識がぶっ飛びそうになったが、俺は更に力を振り絞る。そのたびに反撃の威力も増すが絶対に諦めたくなかった。
俺だけがツラいわけじゃない。しょうじ師匠も反撃の大量使用で体力が尽きかけている。ここで諦めなかった奴が勝つんだ!!
俺が痛みに耐えているときにしょうじ師匠が苦しそうに言った。
「うっ……あなたの勝ちです……やまとさん……」
その瞬間、繰り返されていたマークアローの反撃が襲ってきて、しょうじ師匠と俺は後方の巨大な岩石へぶっ飛んだ。
その巨大な岩石は粉々になり、傷だらけの俺としょうじ師匠がその場で仰向けになった。
「俺の勝ちだ!しょうじ師匠!!」
「やまとさん。あなたはすごい人です。私の80年の人生で戦ってきた人の中で一番、型にはまらない臨機応変な戦いをしてくれました。これからの成長が楽しみです。はははは!」
「はははは!!」
俺としょうじ師匠はその場で高らかに笑いあった。
勝者!守隨大翔!!
今までは三人称視点でこの物語を書いていたのですが、今回は大翔視点。一人称視点で書いてみました。
どっちが読みやすくて、面白いですか?
次回も見に来てください!
読んでいただき、ありがとうございました。




