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これからの旅の話

フパルと大翔達は一緒に旅をしないことになりました。

前回の話を少し改稿したのでまだ見てない方は前話を見てみてください。

「俺って誰かの助けになっているのかな……ジョウカを呼び寄せたのは鬼目が原因なんだよなぁ。そのせいで色んなものを傷付けた」


「この旅辞めたほうがいいのかな」


大翔が歩きながら不意に言った。


「大翔。お前はなぜ旅をしたいと思った?」

刹那が聞いた。


「苦しんでいる人を助けたいからだ」

大翔が間髪入れずに答えた。


「お前の親はその理由で旅をすることを許可してくれたのか?」


「俺に親なんていないよ」


「どういうことだ?」


「俺がまだ小さいときに父ちゃんは失踪して、お母さんが女手一つで俺を育ててくれた。だけど病気で死んでしまった。それから俺は何をすればいいのか分からなくなり近所をブラブラしてた。そしてある日、強盗団に遭遇したんだ。それを見て俺の中の何かが弾けて、気付いたらそいつらに挑んでいた。そこで刹那、お前と出会った」

大翔が静かに語った。


「そうだったのか……俺も母を幼くして亡くし、侍の父に連れられ旅に出た。その父も殺され、亡くなった」

刹那と大翔には面倒を見てくれる親がいなかった。


「一緒に暮らさずにフパルを俺らに任そうとする父親のレリルって奴の気がしれんな」

刹那が呆れながら言った。


「レリルって父親としてダメなのか?俺、父ちゃんと過ごした記憶が無いから分からねぇわ」

少し悲しげな表情で大翔が言った。


レリルに言われたときに快く承諾してしまったのは、無理もない。なぜなら、先程も言ったとおり大翔は父との関わりがないから。


そこで刹那は疑問に思った、シロノはなぜ止めなかったのかと。


「お前も大翔と一緒にいたんだろ?なぜ止めなかった」

今まで口を閉ざしていたシロノに刹那が聞いた。


「なぜ止める必要がある」

シロノは静かに答えた。


「なぜって……いや、すまない。なんでもない(コイツも親とは複雑な関係なんだろうな。聞くのは野暮だ。やめておこう。)」

刹那は少し考え問うのを辞めた。


「シロノ、お前の親ってどうなんだ?」

大翔が聞いた。


「大翔、それは辞めr……」

刹那が止めようとしたがその前にシロノが答えた。


「そんなことよりも守随。お前、今にでも地球を破壊できる力を持っているのに怖くないのか?」

シロノが唐突に言った。


「俺はテブンの力を得て改めて思い出したんだ。鬼目の力の強大さを。加減をしないと今にでもこの星を破壊してしまいそうなんだ。テブンの力よりも強いラスの力をお前は宿している。怖くないのか?教えてくれ……」

自分の力への恐怖で、シロノは今まで口を開かなかった。


「シロノ。お前は何言ってんだ?全力でやったって惑星は破壊できねぇよ。この世界はどれだけ広いと思ってるんだ。自分の力を過大評価して本質を見ようともしない。そうだ、試しに地面にテブンの鬼目のありったけをぶつけてみろ。多少威力が大きくてもここは荒野だから大丈夫だ」

シロノを諭すように大翔は答えた。


大翔の答えにシロノは不思議そうな顔をした。


「出来ない……そんな事したら地球が」


ーードオォォォォォォォォォン!!!!


シロノと刹那の目の前を一瞬にして激しい砂埃が舞った。


砂煙が消えていくと二人の目の前の景色が橙色(とうしょく)がかっていた。

それは大翔の守護で、目の前には鬼目の大翔と平面だった地形が広範囲に渡るクレーターになった世界が現れた。


「な!大丈夫だったろ!ちょっと威力が大き過ぎたかもしれないけど……。でも、惑星を破壊するほどじゃないよ!汗」

大翔が鬼目のまま、半笑いで言った。


「(これが本気だとしたら……俺の力のほうが上かもしれない……守随は俺の事を同レベルだと思っているから惑星破壊が簡単に出来てしまう怖さを知らねぇんだ……こんなやつの言う事に耳を貸す必要はねえ……時間の無駄だ……)」

シロノは色々なことを頭に巡らせた。


そしてシロノは大翔と刹那に背を向け、歩いて行った。


そのとき!


「じゃあな!自意識過剰雑魚カス」

誰かが何故か暴言を吐いた。


「今、言ったのは誰だ?」

緑の気を漂わせながらシロノが言った。


「おれだ!悔しかったらかかってこい」

それに答えたのは鬼目の大翔だった。


「てんめぇぇぇぇ!!!!」

シロノがテブンの鬼目になり、本気で大翔目掛けて拳を突き出した。


その瞬間!

ーーバゴガガギゴガガァァァァァァァン!!


シロノは大翔目掛けて殴ったがそれを避けられ、その本気(マジ)の拳が地面に着弾し爆音を轟かせ、付近にある何もかもを消し飛ばした。


数分立つと煙は消えた、そこには守護に覆われた大翔と刹那。それを愕然と見ている緑の鬼目のシロノがいた。地球は破壊されていなかった。


「これが本物の鬼だったら惑星を破壊できてた。でも、俺らは人間だ。鬼目は鬼の力の欠片であって全てじゃない。この力を完全にモノにできれば鬼を超えることだって出来るかもしれない。俺は鬼を退治するために戦っているのではないが、いづれは奴らと戦わなければならないときが来るだろう。だから自分の力を過信せず、常に上を目指そうぜ!シロノ!刹那!」

大翔が笑顔で言った。


「守随……」


「大翔……」



「あっそうだ!俺、旅を続けようか悩んでたんだった!それの答えが今出た。鬼目がある事によって鬼を呼び出してしまう。でも旅をやめて鍛錬も何もしなかったら出会いもなくなり、救うこともできず、鬼にも勝てない。だったら旅と鍛錬を続けるの一択だ。いままで色んな経験が出来たからな。それのおかげで成長してるって思える。俺はこれからも今まで通り旅を続ける。二人は俺についてきてくれるか?」


「最初からそのつもりだ。大翔」

刹那が答えた。


「勘違いするな、お前について行ってるわけではない。お前らが俺に付いてきてるんだ」

シロノが答えた。


二人の答えを聞いてから大翔はこう言った。

「じゃあ決まり!引き続き蔓延る悪をぶっ壊しに行こうぜ!!!」


シロノが自分の力を過信するのは過去に*何か*があったからなんですよね。

いつ謎は解けるのか!?

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