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フックスとフパルの別れ

ーータッタッタッ……


「フパル!その姿は!」

大翔が驚いた。


シロノが考察した。

「黒髪の鬼目だと!?鬼目は親から子に受け継がれるのか……という事はジョウカが言っていた鬼目はこいつの事だったのか……ジョウカが鬼目と感知出来て俺らが出来なかったのは俺らの感知精度がまだまだ低いというわけか……」


「フックス爺さん無事だったのか!良かったー!でも、この街の被害を最小限に抑えたとはいえ色んな建物壊しちまったからそれの被害を受けた人を助けないと!」

大翔が安堵と焦燥した。


「それは大丈夫だ」

刹那が答える。


「なんでわかるんだ刹那?」


「青月には生体反応を感知する能力もあるからそれで、街人はこの爺さん以外避難してることがわかる」


「見つかったから良かったですけどフックスさんの位置も青月と言う技で分かったじゃないですか!なぜ使わなかったのですか?」

フパルが正論を放った。


「俺も爺さんを見つけたあとに気付いた。青月には敵の力を奪い自分の力にする能力しかないのかと思ってた。今まで使うときは集中していて気付かなかったがさっき何となく使ってみたら生体反応を感知することが出来る事に気付いた」


「まあ範囲は自分から近い距離しか捉えられない。逃げて行ったジョウカの位置は分からない」

刹那は青月のさらなる能力に気付けた。


(刹那は青月の遺伝子を身に宿していた。だから青月を発眼する前でも生体感知の力を僅かながらに使えた為、初期の【ラス】が近づいてることに気付いた。)


「フックス爺さん!俺この街ボロボロにしちゃったから復興するまでここにいるよ!」

大翔が唐突に言った。


「おぉ!大翔君は良い子じゃのう感心するわい。でも、その必要は無い、君達は青い巨大な生物を倒す為に戦ってくれたのじゃろう?フパルがわしを担ぎながらその時の状況を話してくれたがさっきまでのわしなら信じてなかったろうなぁ。」


「でも、轟く衝撃波で家は崩れ、フパルの姿が変わり強くなった事、君たちの怪我にこの街の被害。今は君たちを疑うことすら微塵もないほどに青い鬼がいた事を実感しているよ!だから君達はこの街に残る必要はないと、【街長】のわしが言おう!」

フックスが力強く言った。


「フックスさんこんな凄い街の街長だったのー!?だから一人目で家が分かったのか」

大翔が感心した。


「じゃあ行こうか!刹那、シロノ。あとフパル、お前は来るのか?」


「いや!僕は……」

フパルはフックスさんの顔を見た。


「僕は刹那さん達と出会って、強くなって友達が出来た。それで僕はこの街にもっといたいと思った。だから僕は勉強をしたり友達と遊んだり復興の手助けだってしたい!僕はこの街に残る!」

フパルが新たに思ったことを吐き出した。


それを聞いていたフックスさんは隠し持っていたリュックをフパルに渡した。


「フックスさん、これを守る為に家にいてくれたの?」


「そうじゃ。これはお前が大切にしていたものじゃろう」

そのリュックはフパルが大切にしているもので中には教科書、ノート、本等が入っている。


「フックスさん……ありがとう……でも、僕はこの街に残る……」

フパルは泣きながらフックスに抱きついた。


「愛する我が子よ。自分の意思ならば尊重しよう」

フックスさんも涙を流した。


「そうか、フパル。元気でな!フックスさんも身体に気を付けて!ばいばい」

大翔が手を振った。








こうして大翔達はヘルプタウンを後にした。

シロノの足は刹那とフパルが救助に行ってる間に鬼目の回復力で治りました。


※改稿前は大翔達とフパルはともに旅をするという形だったのですが、私個人の判断でフパルはその場に残るという形に変更させて頂きました。よろしくお願いします。

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