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GUARDIAN DEITY (ガーディアン デイティ)  作者: ミカオト
三人の鬼目との出会い
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赤髪の魔物

「シロノ、"レリル"どんなやつだと思う?」


「知るか」


今、俺とシロノはチルさんの友達の鬼目を使える【レリル】というやつに会うため【薄情(はくじょう)タウン】に向かっている。


道中……

「シロノー。鬼目になったら傷は全回復するはずだよなぁ?でも俺ホークラウンに傷つけられたところ一瞬じゃ、治んなかったんだよな」


「そうか。傷が治らなかったのか……」


ーーテクテク……


そうこうしていると前からおばさんが歩いてきた。レリルのことを知りたかったので話しかけてみた。


「おねえさん、レリルって人知らない?ココらへんの街にいるって聞いたんだけど」


「レリル?知らないねぇ。でもここらへんは危険だよ」


「なんで?」


「それはね……ここには【レッド・ペリル】と呼ばれている赤い髪をした人々を危険に陥れる人間の魔物が封印されているからね。貴方達みたいな子が行ったらいけないよ」

おばさんが小さいがはっきりとした声で言った。


人々を陥れる危険な魔物?なんだそれは?おばさんの制止を振り切り更に前へ進んだ。


薄情タウンを見れる高台に着いた。その光景を見て驚愕した。

なんと、街が魔物の持つ巨大な爪で引っ掻いたかのように荒れていた。人の気配がない……


チルさんがレリルはここにいるって言ってたんだとりあえず見てみよう。


街の入り口のようなところに着いたが門にはチェーンが沢山巻かれていて看板には「この先入るべからず」と書いてあった。まるで人の侵入を拒むかのように入口が閉ざされていた。

だが、そんなのお構いなしに守護拳を使った。すると、簡単に門を吹き飛ばした。

(俺も強くなったな……)


間近に見たら高台で見た時よりも生々しい傷跡を感じた。

うわぁ、こんなところに本当にレリルがいるのかぁ?


「だれかいないのー?」

大声で呼んでみたが返事がない。レリルはおろか街人の気配すらない。


「守隨、本当にここなのか?」


「地図を見てもここが薄情タウンだ。間違いない」


街を散策していると異様なオーラを放っている建物をみつけた。

そこは高い柵に覆われていてその中心には鉄のような頑丈そうな建物だった。


何かがいそうな気がしたのでシロノとアイコンタクトをし頷き柵を二人で同時に殴ったら簡単に柵が壊れた。

ドアの前まで来たが南京錠が付けてある。それを俺が軽く握ったらペチャンコになった。


ドアを開けたら外は明るいが中は暗すぎて何も見えない。

恐る恐る入ってみると……


突然!

「ここは貴様らの来るようなところじゃない帰れ!」

中から声が聞こえた。


「……?!……(え???なに???こわい……)」


俺が驚いているとシロノが物怖じせず聞いた。

「俺らはチルカン・ダウメスの都合でレリルというやつに会いに来た!」


「……………………」


数秒沈黙となったが中から……


「……俺がレリルだ……」

聞こえてきた。





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