表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GUARDIAN DEITY (ガーディアン デイティ)  作者: ミカオト
三人の鬼目との出会い
26/64

シロノが使い手を使用しない理由

病院に戻った頃にはすっかり日が暮れていた。

刹那たちの意識はまだ戻ってないが病院の人の話では順調に回復していてもう少しで退院出来るらしい。良かった。


「シロノ、前から思ってたけどお前はどうして使い手を使わないんだ?」


「使い手を使わないんじゃなくて"使えない"んだ。」


どういう事だ?


「俺は鬼に何かと因縁があってな。だから、鬼について研究している。そして俺が使い手を使えない理由は……」


「鬼と因縁があるってそのジョウカのことか?」


「その事についてはまた別の機会に話そう」


そして浅く息を吸ってからシロノは喋った。

「俺が使い手を使えない理由だが研究をしていてあることが分かった。それは使い手が発現(はつげん)する前に鬼に認められたら体が鬼目(オニノメ)に耐えられるような設計になる。つまり鬼目専用の体になり、使い手を発現出来なくなる。逆もまた同じで使い手を発現してからは使い手専用の体の設計になり鬼に認められても鬼目には、なれなくなる。だが、お前はどちらも使える。なぜだ?」


シロノが使い手を使えない理由はわかった。それだったらなぜ俺は鬼目も使い手も使えるのだろうか……


「なぜかって言われてもそんな事は知らないけど守護の発現とラスに殴られた時が同時だったような……」


「同時かぁ……研究しがいがあるかもしれないな……」

シロノが独り言のように呟いた。


「でもなんでお前は使い手を使えないし、鬼目じゃない素の状態でも俺より強いんだ?鬼目になってなきゃただの人間だろ?」

俺が言った。


「俺が隻眼(せきがん)だからだ。普通は鬼目になってからしか力を発揮できないが俺は片目しか鬼目になれない。だが片目だけの力しか持っていないわけではなく両目の力を持っている。その有り余った力が鬼目を使っていない状態でも発揮されているんだろう」


だから身体能力が高くて、鬼特有の回復能力が通常でも使われているのか。


「明日も修行するんだろ。もう寝るぞ」

シロノが言った。


「そうだな。おやすぅー」


「……」


二人は眠りについた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ