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GUARDIAN DEITY (ガーディアン デイティ)  作者: ミカオト
緑の鬼・テブン戦
21/64

救世主なのかー眼帯男

右足を負傷し動けない刹那に容赦の無い一撃が鬼族のテブンから繰り出された。


見えない程の速度で刹那に襲いかかる。


ーードッゴォォォォン!!!


一瞬にしてすさまじい威力で煙に飲み込まれた。


「せつ……な……」

声にならない叫びが湧き上がってきた。


くそぉ……俺さえ…俺さえしっかりしていれば……


煙は次第に晴れていった。

刹那は……?


「チッ!ジョウカじゃなくてただのデブ鬼だったか。まぁいい、お前もジョウカと同じ鬼族だ。殺してやる」


何が起こっているんだ?状況を整理してみた。

殴られたはずの刹那は右足以外どこも負傷をせずに倒れていた。そしてその横には見た事あるような男が立っていた。


「ジョウカを知っているのか?貴様は何者だ!」

テブンが不思議そうに聞いた。


そしてその謎の男が答えた。

「俺の名は……シロノだ!」


シロノ?!ナイス(がい)の飯屋で会った眼帯男?!

シロノだと思って見たら確かにシロノだ。しかしなぜこんなところに?!


「お前達鬼族には恨みがある。神殺しの剣術を持つ鬼ジョウカに右目を斬られた。だから絶対にジョウカを殺す」

だから眼帯をしているのか。ていうかジョウカって誰だ?


「ほぅ。認めたくはないがジョウカは俺の何十倍も強いぞ。俺を軽々倒せなければ確実にジョウカに瞬殺されるぞ」

デブンが悔しげに言う。


「惑星破壊を可能にする力を持つ鬼、テブン。貴様を殺す!」

シロノがそう言うとテブンに向かっていった。


テブンに殴りかかる。刹那よりも強い鬼を圧倒している。鬼は守ることしか出来ず防戦一方だ。俺達よりも少しでかいだけなのにどこにあんな力を持っているんだシロノは。


テブンを圧倒しているように見えたがシロノは

「はぁはぁ。俺の攻撃が全然効いてないだと?!」


するとテブンがこう言った。

「動きはそこの二人よりも全然良い。だが力が全く足りねえんだよ!!」


そう言うとシロノに襲いかかった。

それを間一髪でかわしシロノはこう呟いた

「せめて鬼目(オニノメ)が使えれば……」


鬼目(オニノメ)何だそれは?


しばらくテブンとシロノの熱い攻防が続いた。

そしてシロノが倒れテブンの拳をもろに受けようとしたその時!


「火炎【バースト・フレア】!」


「泉水【アクア・フォール】!」


炎と水がテブンに当たりシロノへの攻撃をやめさせた。


「なんか嫌な予感がして病院抜け出したらこのザマか!」

「刹那君。私に任せて!」

フィアとアクトだ!


その表情は自身に満ちていた。


「火炎【ファイア・ウイング】!!」

「泉水【アクア・ドレス】!!」

フィアの背中からは炎の翼が生え、アクトは水のドレスを覆った。

二人ともガラリと風貌が変わった。


そして二人でテブンに襲いかかった。

完全に押している。さっきとは違うこの期待感いけるいけるぞ!


テブンは手も足も出ず受け止めるしかなかった。

が、テブンも負けじと反撃をしだした。

それを二人ともくらったが吹き飛ばされても吹き飛ばされても立ち向かう姿勢に激痛の走る右足を我慢し雄叫びを上げながら刹那は立った。そしてフラフラになりながらも立ち向かっていった。シロノも疲労困憊の体を起こし向かっていった。


俺は何をしているんだ。地球を守るんじゃなかったのかよ!これじゃ地球も大切な人も守れねえじゃねえかよ……

己の非力さを実感しどうすることも出来ない自分に苛立った。




テブンは苦痛な表情でコンクリート片を持ち上げ思い切りコンクリート片を殴った。

しかし割れなかった。


「おい。あいつあんなボロボロのコンクリート片を殴っても割れなかったぞ。もう力が残ってないんじゃないか?」

フィアが言う。そういうフィアも体がボロボロで傷だらけだ。

フィアだけじゃない戦っていた奴ら全員がボロボロに傷ついていた。


そしてテブンはそのコンクリート片を俺達のところへ軽く投げた。


ーーバゴォォォォォォン!!!


いきなりコンクリー卜片が大爆発した。

そして俺とテブン以外の全員はその爆発に巻き込まれ血だらけになって吹っ飛んだ。


俺はずっと倒れていて爆発よりも遠い位置にいたので欠片が飛んでくる程度だった。

(コンクリート片が大爆発した理由。

なぜ大爆発したかというとテブンがコンクリート片を殴った時は割れなかった。これは力が弱まっていたんじゃないコンクリート片に力を蓄積させたんだ。こんなことが出来るのは幾多の戦い繰り広げてきたからだ。そして次第にその力に耐えられなくなったコンクリート片が蓄積されていた力を解き放ち大爆発した。)


「(シロノ……アクト……フィア……そして刹那……俺が不甲斐なくてごめんよ……俺が……俺が……強ければ……)」


ゴォォォォォォォ


大翔の体から橙色のオーラが出現した。そして全身粉砕骨折してた体が急速に回復しゆっくりと立ち上がった。

その顔はまさに鬼の形相であった。


シロノが激痛の走る体を全力で我慢しゆっくりと顔を上げた

「あ、あれは……鬼にその存在を認められた、鬼の魂を受け継いだ姿【鬼目(オニノメ)】だと?!」


大翔の髪の色素が薄くなり黒からラスの体の色のような赤に変色しまぶたを黒が覆い、目から光は消え、頬に向かい鋭利な模様が浮かび上がった。


「貴様を絶対に許さねえ!」




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