親友
刹那に強盗団が倒れていた理由を聞いた瞬間。
刹那が一瞬のうちに消えてしまった。
どこを探しても姿がない、と思った瞬間に背後に現れニヤリと笑いこう言い放った。
「俺は刹那の使い手だ。」
「せっ、せつなのつかいて??」
俺は突然の出来事と言動に冷汗をかき、少し身震いをしながら言った。
「【使い手】が分からないのか…」
「あ、あぁ。」
そしてこう説明してくれた。
「使い手というのはその人の能力のようなものだ。俺の場合、一瞬のうちに消えるように動ける刹那の能力これを刹那の使い手という。使い手は選ばれたものが使えるものではない努力をすれば誰にでも身につけられるものだ。その人の性格によって使い手が変わってくる。ただ、この努力というものは一般人じゃ到底出来ない。だから、お前は俺を見て驚いた。
だが、お前も努力をすれば使い手になれる。」
その言葉を聞いた瞬間俺は体の中から何かが溢れるのを感じた。
「俺もお前みたいな使い手に本当になれるのか?そしてその能力を使って苦しんでいる人を救うことができるのか?」
「ああ。できるさ、お前が本気だったらな。」
「刹那。
世の中に蔓延る悪を俺と一緒にぶっ壊さないか?」
「世の中に蔓延る悪?望むところだ。やってやろうぜ、大翔。」
俺は初めて会った少年と同じ思いを決めた。
会った回数なんて関係ない、俺は感じた。
こいつとなら何でもやれると…
能力=使い手
みたいな感じです。
使い手がこの物語の軸になっていくと思います。