表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GUARDIAN DEITY (ガーディアン デイティ)  作者: ミカオト
緑の鬼・テブン戦
18/64

炎と水、赤と青

うぅ……なんて力だ


炎の塊を投げつけてきてそれを守護で防いだ。

あともう少し遅かったら丸焦げになってたな。

こいつも近づいて来ないで遠距離攻撃してくる。近づけない、どうすりゃいいんだ。



「お前が女だとしても俺は全力で行くぞ。お前も全力で掛かって来い」

刹那は挑発するように言った。


「そう、じゃあ全力でいかせてもらうわ!」

そういうとアクトは水の粒を刹那めがけて飛ばした。


ーーピシュンピシュンピシュン



結構な威力に砂埃が上がり刹那は煙に消えた


「口ほどにもない子だったわね」


ーーシュッ……


「最後まで確認しない油断。お前の負けだ、女」

刹那はアクトの背後にいた。


女にも容赦はしないと言っていた刹那だったが後頭部に手刀を軽く当て気絶させた。


「大翔、こっちは終わった。お前の相手はお前がなんとかしろ。俺は寝る」

刹那はバッグを枕替わりにして寝てしまった。


もう終わったのか刹那。あいつほんと強くなったな、俺も負けてられない。


俺の相手はフィアだ。あの遠距離攻撃をなんとかしないとな


「おりゃおりゃおりゃおりゃ!お前守ってるだけかよ!攻撃してこいよ弱虫ー」


そう言われても守ることしか出来ない自分に腹が立ってきた。


「あーあ、なんか飽きてきたわ。だーかーらー、一気にかたをつけさせてもらうわ」

フィアがめんどくさそうに言う


「すぅー……



火炎【ファイア・ウイング】!!!」

そう言った瞬間に辺りの温度がどんどん上がっていきフィアの周りの炎がさらに激しく燃え盛る


「こっ、これがファイアウイング?!」


フィアの背中から炎の翼のようなものが生え、風貌ががらっと変わりさっきのあどけなさの残る雰囲気が今では獲物が弱っていても全力で仕留める猛獣のような雰囲気を醸し出している。

蛇に睨まれたカエルとはまさにこのことか……


「一瞬で終わらせる!!!」


ーーバリィィィィン


物凄い速さと威力で守護が跡形もなく散り俺の腹にクリーンヒットした


やっ、やべぇ俺死ぬかも知れない。痛すぎてもう立ち上がれない


「もう終わりか、初めて使い手を使える奴にあったのだがこんなにもあっけないとはな。いや俺が強すぎるんじゃねえのか?!アト姉も俺の相手にならないし……」


うずくまっている俺にはかすかな音しか聞こえなかった。

めちゃくちゃ痛い。痛い………痛い??…………あっ!!




ドクター高助から貰った(スーパー)痛み止めがあったじゃんか、早速飲もう。

ポケットに入っていた薬を取り出した


ーーゴクッ


まじぃ。だが、飲んだ瞬間みるみると痛みがひいていき最終的には腹の感覚がなくなった。

これで思う存分にやれる。盗賊よ覚悟しろ!


「まだやれるぜフィア!油断大敵だぁー!」


「なっ……俺の攻撃を受けてまだ平気とはな。少しは期待できるかもな」


ただ痛みがなくなっただけであって力が強くなったわけではない。

これからどうすりゃいいんだ……


考えてどうこうできる相手じゃないだろ、全てに集中して全力で戦うだけだ!


「でぇぇぇりゃゃゃゃ!!」

フィアが向かってきた


「全ての力をこの守護に込める!!!」


「守護【リフレクト・シールド】」


フィアの拳を弾きとてつもない威力でふっ飛ばした。


弾き返すほうが受け止めるよりも数倍、力が必要だが恐怖心を忘れ、戦いにすべての神経を向けた大翔はそんなものをもろともせず全力を超えた力でフィアを吹き飛ばした。



「くっ……効いたぜ、そんな力を隠してたのか」

フィアが少し動揺したような声で言う



「貴様に近づいたら確実に勝てないがすべてを吹き飛ばせば力の差は関係ない。貴様を倒す!!」

いつもとは違う口調で話す大翔。


「守護【マーク・アロー】!!」


矢の形をした巨大な守護が大翔からフィアへ放たれた。


「なんだこのとてつもない威力は俺の炎じゃとてもかなわない。どぉぉりゃゃゃゃ!!!」

フィアの抵抗もむなしくフィアは倒れた。


フィアが倒れた時、守護も同時に消えた。


超痛み止めが切れたのだろうか再び腹に激痛が走った。

その痛みに耐えられず意識を失った。






「ぉきろ、ぉきろ、起きろ、起きろ!!!」


顔に激痛が走る。刹那が俺の顔を思い切りビンタしていた。

だが腹は全然痛くない寝ていて回復したのか?

「刹那。俺どんくらい寝てた?」


「どんくらい寝てたじゃねーよ。こいつどうすんだよ」

倒れているフィアを指差した。


そうだそうだ。

すぐにフィアが逃げないよう守護で包み込んだ。

俺がアクトにも同じような事をしようとすると


「この女は大丈夫だ。感覚でわかる、あと数時間は起きねえ。事情は知らないが弟の為に苦労してたんだろうな」

感覚でわかるってすげーな。


「でも一応二人とも病院へ運んどいたほうがいいな俺はこの女を運ぶ、お前はその男を運べ」

刹那が言う


刹那の奴やけにアクトのことを気にするな


「お前もしかしてアクトのことが好きなんじゃねぇか?」


「ふざけるな!こんな体重の重い女に興味はない!」

強気だが少し照れくさそうに言う。


そんなこんなでおんぶしながら歩き続けどこかの病院へ着いた。


「男の子は少し怪我をしてますが二人とも無事ですよ」

病院の人が言う。


二人が起きるまで俺らは病室にいた。俺はフィアのところで、刹那はアクトのところで座って待っていた。


五時間後

 二人はほぼ同じタイミングで目を開けた。


「大翔、お前すっげー強かったな。俺ももっと強くなってお前を越してみせる。また今度強くなったなお前と強くなったな俺で戦おうぜ!」

フィアが言う。


「もちろん!受けて立つぜ!まあ負けねえけどな!」

(そういえばさっきは自分でも信じられないような力が出たな)



アクトが目を開けた

「…………………(女には容赦しないと言っておきながら私に傷跡が残らないようにしてくれたんだ。見た目はクールだけど案外優しい子かも……)」

横に刹那がいることが分かり顔を赤らめ黙っていた。


「よし!二人も目を覚まして大丈夫なようだし、刹那。ここを出て新たな場所へ行こう」


「じゃあな!」

俺らが病室を後にしようとすると……


「ま、待って!」

アクトの声だ


「刹那君。君は心優しいから私からこれをやろう」

そういうと恥ずかしそうにお守りをくれた

「私からの気持ち、頑張ってね!」


「ありがとう……」

刹那はアクトの方に体を向けてるが顔をそらし、はずかしげに言った。


なんだこれ?



二人の雰囲気を読み取ったのかフィアが静かに俺に笑顔でグッドマークを送ってきた。俺も返した。


数十秒が立って刹那が

じゃ、と言いフィアとアクトと別れ病院を後にした。


盗賊といってもあいつらだけが悪いんじゃないんだよな。親が見捨てたり社会が見捨てたりするとああなっちゃうのかもな。

でも、俺達と出会い改心してくれたみたいだしそれは良かったな。









初の恋愛要素入れてみました。

文章が下手ですが伝わりましたでしょうか。


次回もぜひ見てください!それでは!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ