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GUARDIAN DEITY (ガーディアン デイティ)  作者: ミカオト
ガーディアンデイティ
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守隨大翔VS林刹那ー再びー

 家を出てすぐ隣にメニカがいた。


 「刹那くん、大翔くん。君達ロボットに興味はないかね?」


 砂埃で体は汚れ、足が抜け出せないのか寝そべった格好で言ってきた。


 そんな状態で質問するメニカは少し笑みを浮かべた真剣な顔だった。(恥ずかしくないのか?…)



 「機械に興味はないけど、それで人を救えるのならいいな」

 俺が答える。

 刹那は相変わらず無口。



 「そうなのね。大翔くんは人を救いたいのね。守るためには強くなきゃいけないから二人で戦ってくれない?今時の少年がどのくらい強いのかをデータとして取っておきたいのよ」

 そう言うとどこからかタブレット端末を取り出した。



 

 この人めちゃくちゃなこと言うな。人間として大事なものが欠けてるのかもしれないな。


 まぁ、俺も守護の使い手を使えるようになったしこの状態で刹那とどのくらいやれるか気になるからまぁ戦うか。



 刹那に戦うかを聞いた。

 「まぁ、お前が弱かったら旅で俺の足を引っ張るだけだからな、確認のためにやってやらんでもないぞ」


 せーつーなー。言わせておけばー。絶対倒してやる。







 お互い五メートルぐらい離れたところにセッティングした。(やってやる!)


「二人ともやる気になったのね!よーい!どーん!」


 メニカのかけ声とともに刹那はあの時と同じように「スピード・ストライク」とつぶやき。消えた。



そして、目の前に現れたが何故か妙に落ち着いていた。


 振りかざす拳がゆっくりに見えた。


 そこで俺は前方に意識を集中させ橙色(とうしょく)の光を顔の前に集めた。


 刹那の拳がそこにふれても守護はビクともしなかった。


 刹那は驚いた顔をして、元の場所に戻った。

「大翔。お前をなめていたがお前の力想像以上だった。まるで大岩を殴っているような感覚でビクともしなかった。ただ…」

 そう言うと刹那はまたしても姿を消した。


「予測不能な動きは防ぎ切ることができるのか」


 その瞬間、スピードに乗せ腹を蹴られた。守護を使う間がなかった。めちゃくちゃいてぇ。

 ただ、このまま逃がすわけには行かないと距離を取ろうとしていた刹那の足を掴んだ。

 そしてもう片方の足を引っ掛け仰向けに思い切り転ばせた。

 俺は拳を振りかざし……





 どぉぉぉぉりゃゃゃゃ!





 刹那の頬に全力の力で振り落とした。


 刹那は痛そうな顔をしていたが抵抗をしようと拳が俺の顔に届きそうなところで


「ストップぅー!そこまでで十分よ」

メニカの声だ。



 「君達、今時の少年ってこんなに強いの!?私見てて驚いたわ。ちょっと話を聞いたりしたいから今日、一日だけ私の家へ泊まってかない?」


 宿泊のお誘いだ。俺は体が汚れたから風呂に入りたいし、めっちゃ疲れたからゆっくり寝たい。


 刹那にどうするか聞いたがそっぽを向いて知らんぷりされた。(俺が殴ってしまったから怒ってるのかな…)


 俺の意志で泊まることにした。


 「さぁ!そうと決まれば二人でお風呂に入らっしゃい!」


 俺らは半ば強引に脱衣所に連れてかれた。


 無言で刹那は服を脱ぎだしそそくさとシャワーを浴びた。(あいつ怒ってるな)


 後をついてくように俺が風呂場に入った。特になんの特徴もない普通の風呂だ。


 「刹那、早くしてクレヨン」

 刹那の心を和まそうと言ったが、こっちを睨んできた。気まずい。



 シャワーを浴び終わると刹那は浴槽に浸かった。


 あれから刹那が話してくれない、そうおもっていたら突然口を開いた。


 「お前。俺を殴るとき手加減しただろ?」


 

 













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