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05 外縁の欠片

「先生!! 雪ちゃん少佐の部屋を教えてください!!」

 未だ取れないダンスキャップ、増えた罪状を書き連ねたTシャツ姿で元気いっぱいの綾人は、ブリッジから休憩に降りた真壁大佐を捕まえていた。

「先生?」

「教官でもいいです、教えてもらってきたのですけど道に迷ってしまって」

 ネージュリスは軍艦としては大型に入る800メートル級だ。

赴任したばかりの少尉が艦内の全てを理解するのは無理というもの、地図を書かれても同じような通路が続く作りでは道に迷う理も無理はない。

が、しかしその道案内を頼む上官に対する態度というものまで忘れるのはいただけない。

 綾人の顔を見て額に怪訝が現れる真壁大佐。

それさえ読まない無邪気な少尉。

普通の軍人ならば上官の顔色は重大なファクターだが、空気が読むものである事を未だ理解していない若造綾人には伝わらなかったようだ。

満面の笑みでせまる顔をひっぱたきたい衝動にかられながらも真壁大佐は背筋を正す

「神原少尉、まず第1点私はあなたの先生でも教官でもありません。上位佐官です、ですからきちんと大佐と呼びなさい。もう一点……」

 期待しているキラキラ目の前に人差し指を立てて

「リッスン!! 雪少佐もまた貴方から見て上位佐官です、上官に対する敬意を欠いた呼称はやめなさい!!」

 側から見ているものがいたのならば、ここに警察隊の小林がいたりでもすればこう言っただろう

「教師と生徒か」と

そのぐらい丁寧な指導が入っていた、が……通じない相手というものもいる

「それはわかっているのですが、部屋はどこなのでしょう」

 わかってない、絶対にわかってない。

理解をすっ飛ばした対応に、真壁大佐の眉間がわずかに割れる。

苛立ちの微震を入れた顔は、まったく話を聞かない子供に鉄拳制裁を瞬時に与えていた。

「話を聞くのは軍務の基本!!」

 小脇に抱えていた指揮所端末が綾人の頭蓋に炸裂する。

士官クラスが持つ端末の大きさは色々な変遷と個人的趣味もあるが、真壁が使っているのはかつての地球で使われた折りたたみ携帯のようなもの。

軍事使用される事を考慮した堅固な単体黒光りに赤のラインを通した一品は綾人の口から短い悲鳴とともに足元をふらつかせる威力を発揮していた

当然避ける事もできたのだが、説教する真壁の前でそんな事をしたら火に油と空気を読んだ結果はかなりの痛みだった

「大佐ぁぁぁ、話聞いてますよ俺ぇぇぇ」

 鼻腔に走る酸っぱい感覚と軽く涙目、突然の一撃に相手から距離をとるという慎重さに真壁の苛立ちを煽る

「前に立ちなさい、あなたはね悪い意味でちょっと目立ちすぎなの」

 パイロットという人種はその艦のカラーに大きく関わってくる。

メカニックとぶつかり合う火花の喧嘩一番槍は、平時の時はおとなしくしていてほしいものだが大抵やかましい、行動も口も

「いいですか復唱、雪少佐は貴方の上官にして佐官。ちゃんなどつけない」

 厳しい視線の真壁が怖い、誰に対してもフレンドリーでありたい綾人の気持ちも軍隊の中にあっては規則違反な感情と取られている事にやっと気がつき口もとが角張る

「……了解です、それで……ゆ……少佐の部屋はどちらであられましょうか?」

 ガタガタに壊れた敬語の返事、気遣いの回らない感情が口をへの字に曲げたままで聞く

「お知りならば教えてくださいましたりしますと、俺……違った、えーと自分はすごく助かりなさります」

 長幼の序が頭の中にないタイプ。

鳥の巣のように広がったくせ毛頭の中には雪少佐の事しか今はなく、それ以外の事に時間を取られるのをこの上なく不快に感じているが手に取るようにわかる。

 こんな粗暴な士官学校出の新人少尉を、艦の頭脳と言われ繊細な機能をつかさどるプレストに会わせられるわけがない。

 拳を握る。

艦の規律のゆるさは統合軍の一員として致命的な事件を起こす。

 真壁の直感は、暴力肯定の体に言い聞かすというシンプルな躾へとシフトしようとしていた。

先日の事件の時は不足の事態があったからこそ、パイロットして仕事を一任し解決させたが、その後に聞く綾人の評判はどれも芳しくないうえに、雪少佐を友達か何かのように呼ぶ姿に至っては正軍実としてのこの先が心配になるものだった。

 今躾なれば艦全体の士気に関わる。この狭い艦内通路の真ん中を反省装束のままど歩く下士官を。

決意の固い拳を再度握りなおし、一歩前へに出て冷静さを取り戻した。

なぜこの不届きものが雪少佐の部屋を探しているのかと

「……神原少尉、部屋を誰に聞いたのですか?」

「艦長です!!」

 ふらつく足元、真壁の頭の中に笑う葛城姿が。

なぜこの問題児に、軍事機密扱いして差し支えないプレストの部屋を教えるのか。

額を押さえた真壁の姿にいらぬ心配をする綾人

「頭痛ですか」

 誰のせいでという思いで渋く結んだ口の顔を背ける。

笑顔さえも腹立たしい、それでも抑える大人の大佐

「それで少佐の部屋に何をしに行くの?」

「よくぞ聞いてくれました!!」

 笑顔復活の綾人は、自分の前でめまいを起こしている真壁に近づくと

「味噌ラーメンを食べさせてあげたいのです。それで前みたいに運んで失敗したらダメなんで、部屋まで迎えに行って食堂に招待しようと」

 元気の良い声か通路に響く、少しずつ前を歩いていた真壁は呆れた顔で綾人を見てため息をついて教えた。

「神原少尉は知らないようだから説明するけど、雪少佐は……プレストは基本的に食事を必要としないの、人間とは違うのよ」

 あくまであっさりとした物言いだった。

真壁からすると綾人は血の気の多い若者にすぎず、上官の事情を深く教えるには足らない人物だった。

礼儀作法などを叱り教える事はあったが、佐官である雪の事を事細かに教える必要はなかったし、プレストの事を根掘り葉掘り教えるのは葛城注意に背く気にもなっていた。

「プレストと呼ばず……」そう同じ軍人と呼べという教えに従った

 だから素っ気なく教えた。が、綾人は口を尖らせて反対と顔をしかめていた

「ダメですよ、ご飯べないなんて」

「いやだから食べないではなく、必要ではないの」

 必要ない、その言葉に綾人はより引っかかっていた

「ひどいじゃないですか!! 必要ないなんてダメですよ、食べさせないつもりなんですか!!」

 いきなり弾け前に飛び出す若造、どういう話になっている。

思わず首をかしげる真壁、まるで軍が雪少佐に食事を与えていないみたいなニュアンスを綾人が受け取っている事に説明の困難を覚えた。

「あのね……食べさせないって事じゃなくて、雪少佐は食事を取らなくても良い体なのよ」

「そんな体質ダメです!! 俺が改善してやります!!」

 賽の目はどっちに転がったの?

せまる真顔に、答えられる言葉がない真壁の目が泳ぐ。

その泳ぎに連動する綾人の力説

「初めて会った時から思ってたんですよ、雪ちゃん少佐はちょっと顔色悪いんじゃないかと、もっと栄養のあるものを食べさせてあげないといけないと俺は思うんです!!」

「ラーメンに栄養なんて……というかちゃんと話を聞きなさい!!」

「特製味噌ラーメンにはチャーシューヤサイマシマシアブラカラメオオメでスペシィャルゥなやつを食べさせてあげますとも!!」

 たぶんそんなものを食わされたらプレストは壊れてしまう。

栄養摂取は皮膚吸収や錠剤、極力経口摂取をしないように作られている存在にそれは狂気すぎる、実行されたらネージュリスは非常事態に陥ってしまう

「少尉、ラーメンは止めなさい!!」

「お断りです!! 雪ちゃん少佐と約束したので中止はありえません!!」

 堪えていた大人の鉄拳がついに爆発、無重力の中あって足を縫い付ける腰の入った一撃が綾人を横殴りにしていた

「ちゃんは止めなさい!! って言ったでしょ!!」

「すいませんでしたぁ!!」

 横っ飛びで壁にあたり跳ね返ってまたあたり、ピンボール状態での敬礼。

狭すぎる通路での派手などつき漫才が幕を下ろしたのは数分後の事だった。



「……味噌ラーメン、検索」

 天井の低いひし形、全面が真っ白な部屋の上下を分けるラインは明るい青色の光を走らせ清潔感漂う空間を作っている。

 その中央には磨き込まれたフォミラーカーのようなカプセルが鎮座し、後ろには回転軸と幾重ものパイプとコードが繋がっている。

リクライニングシートが収められたカプセルから雪は半身を起こし、中空にうかぶディスプレイに表された味噌ラーメンの図に眉を顰めていた

「ありえない、なにこれ。この脂、気持ち悪い」

 青い瞳を大きく開き、口を尖らす。

ラーメンという食べ物の知識はあった。

あったが、検索によって無数の星のように映し出された主類の多さにまず目を回した。

その後、綾人のお薦めの「味噌」をポイント絞って図を見たが、結果は眉をしかめ変な生き物を見る姿に現れていた。

じっくりと見る事で自分の身体の中を濁らせるような脂の量に固まりながら。

 厚切りチャーシューは切り株を蜜につけたようにこってりと脂の海に浮かんでテカる肉。

茶色のスープ、表面はこれまたこってりと色よい脂の水たまりが散見され、もやしにコーンと僅かばかりの野菜……

何よりの驚きはこれだけ脂がオンパレードなのに、その塊であるバターが2切れ乗っている事。

手で口を塞ぎ、不安に震えずにいられない

「胃が引きつりそうな食べ物……受け入れられない」

 画像が近づくわけでももないのに、身をすくませるほどの脅威を雪は感じていた。

「ねえイオン、ペリコ、普通の人間はこういうものをいつも食べているの、信じられない」

「普通に食べるみたいデース、ただ食べ過ぎはダメみたいだけど」

 ラーメンの映像が不似合いな白壁に囲まれたクリーンルームの中に機械音を混ぜた女の子の声が応えた。

軍務の時はアップ気味にまとめあげている雪の髪、それを解いたプラチナブロンドに寄り添うように浮遊するバームクーヘンのような物体。

 正体は乗艦の時左手に連れていた筒。

マシンボックスの上部が独立したサボットは、陽気な声を続けて響かせる。

「雪だって食べられるデース、器官シフトをすれば普通の人が食べるものはなんだって食べられるのデース」

「……こんなの食べたくない、脂って気持ち悪い」

 率直な感想、これを食べようと言った神原少尉の人格をうっすら疑う目は、膝を抱え長く白いまつげを伏せてつぶやく

「甘いのがいいな、私甘いもの食べたかったな」

 ネティーで起こった事件のせいで食いっぱぐれたスイーツを思い出して小さく揺れる肩

「ペリコがどじったせいで、食べ損なっちゃったデース」

 機械の音がわざとらしい笑声を聞かせれば、イオンと同じ円盤が後ろからぶつかり少年の声で怒りを伝える。

「あれは雪が僕のいうことを聞かずに一人で街にでようとしたからダヨー、それで邪魔が入ったんダヨー!!」

「人間の真似して言い訳を学習するのはよくないデース」

 ぶつかり合う円盤、大きなコインのような彼らは赤と緑の光を縁に光らせながら言い合いを続ける

「ラーメンなんてダメダヨー!! ラーメンは雪の身体に不必要ダヨー!! 栄養バランスすごく悪い、塩分なんて普通の食事の6倍ダヨー!! それに僕あの男きらいダヨー!!」

 緑の光を走らせるサボッド・ペリコは、あの日雪を警護するために「形代(ドレスアップボディー)」に乗り街に出ていた。

例のターミ◯ーターこと、旧世紀の大俳優を模した黒服。

ガードロイドとして屈強なボディーを纏って登場したのに、綾人に蹴倒され雪を見失った。

「あの男がこの船に乗っているなんて最悪ダヨー、雪の精神衛生上不必要な生き物ダヨー」

「それは偏見デース、ラーメンを経験するのも良し、彼と知り合いになるのも悪くないデース」

 雪専属のサボッド(サーバント・ロイド)であるペリコとイオンは騒がしく声を交わし顔を伏せた主人を気遣っていた

「雪、雪、次の港では食べようよ、ミルフィーユが美味しいお店をチェックしてあるんダヨー」

 ペリコの光が次回ネージュリスが寄港する街を写す、ご丁寧にスイーツの店にりんごのポイントマーカーを回転させるという芸の細かさで。

「次は私が付いていくデース、ペリコは船でお留守番なのデース」

「ダメダヨー、僕が行くんダヨー!!」

 一人には広すぎるコアシップ中心にある雪の部屋にサボッドたちのたわいない喧騒が続く。

少年少女の軽い声に膝に埋められていた顔は起き上がり、小さな笑みを見せる

「二人一緒には行けないよ、どちらかが船を守ってくれないと」

 雪にとってこの船に乗る以前から大切な仲間でもあるサボッド二人、大切な自分たちだけの柔らかな時間を割ったのは、警報を知らせる設定にしては可愛いらしいメロディーだった。



「隕石群ですか」

ブリッジでのんびり趣味の盆栽本を読んでいた葛城は、障害感知の警報と同時に映し出された絵とその前に浮かぶ状況説明を見ていた。

 目の前に浮かぶ隕石は球状ではなくキュウリのような形。

質量と大きさともに小型、全長52キロ程度、長く伸びた形の中ほどに無理やりくっつけた小型の隕石、次々と浮かび上がる情報。

恒星を回るエレオスから二つの星を越したところに広がるアステロイドはそれほど珍しいものではなかったが、先行していた衛星巡洋艦バルファン・ハイトからの情報には不穏な空気が絡められていた

「隕石群C、ファルマ群に機器反応及び酸素反応あり。名称未明のため目標をαと呼称」

 酸素があって機械がいる。

隕石群はお互いを強く引き合う重力を持たない星の欠片の群体だ。

当然のごとく空気を自分の周りにとどめておく引力もない隕石に、無いはずの空気があるのを喜べるはずも無い。

同時にあるとされる機械からも何者かがここにいる事を証明している。

 アステロイドは星間渡航する不法移民が一時的に身を寄せたり、海賊の物見が居を持ったりする場所にもなりやすい

「誰かいるって事ですねぇ……、海賊の隠れ家とかでしょうか」

「イグナシオ隊長が臨検実施のために発進を求めています」

 縦陣形の先頭を行く衛星巡洋艦バルファン・ハイトは下部ハッチを開き高速駆逐艇のリフトが下がっている。

乗り込みこそまだのようだが、準備は整った事をよく示しているそれに葛城は警察特有の空気を感じて片目を閉じると定番の返信をした

「ネージュリス艦長葛城です、臨検を実施してください。広域警戒のためにダーク・ソラニテとウインド・ホープは駆逐艇を2つ発進、警察隊フォローのために本艦から戦闘機を飛ばします」

「ガッテン承知の助!! ジェイミー・ロイズ少尉出られます!!」

「てめー勝手に飛ばしてんじんゃねーよ!!」

「いいですよ、早いに越した事はないです。ジェイミー少尉、警察隊のフォローと目標隕石αの精密観測及び情報リンクを頼みます」

 警察隊の動きも早ければ、気の早い飛行機乗りもいる。

デッキの最高責任者である蓬大尉の注意も半分ぐらいしか聞かないパイロットに苦笑い。

真壁大佐が珍しくいないブリッジで、葛城はゆるい態度を通し、穏やかな指揮をつづけていた。

「さてさて、長期旅行のつもりの乗艦したのに最初から事件に遭遇とは……」

 飛び出した戦闘機の軌跡、先発した駆逐艇は用心深く迂回しながら隕石に取り付いていく。

アステロイド帯というものは、常に小隕石がぶつかり合ってると思われがちだが、実際はそうではなく帯の中を大まかに浮遊し隕石間を数万キロと離した状態で不規則ながらも全体は規則正しく恒星を回るものである。

目標αもその周りにはメートル単位のかけらはあるがそれ以上に大きなものとはかなり離れている。

虚空を彷徨う孤独な隕石、そこに反応を示す酸素と機械。

無視しておいていいものでない条件は十分に整っている。

 第一配備に変わった艦内で、緊張の面持ちがモニターを見つめる。

映像から裏側までを解析された図が映し出されたそれは明らかに何かがいる装備を持っていた

「衛星に居住区を確保するシールドシステムのジェネレータがありますね……」

 モーガン航海士はブリッジの中で唯一着座せず舵を握ったまま目を細めていた。

星の真ん中を巻くようにかけられたスモフラージュの網、その下に灰色の機械が並べられている。

反射を抑えたケーブルの先に見えるグラスエリア。

小さな惑星をつなぎ壁を作り、より深い部分にブロックを組んだ堅固な作りは「人」の手が入っている証拠。

 戦闘機の高度観察から、隕石周りには侵入に対する防御用レーザーが取り付けられてはいるものの稼働しているものはいない。

「こちら小林、隕石に取り付きました……これから深部に突入します」

 データから危険性を割り出し素早く接岸した駆逐艇、小林たちは警察突入隊仕様の機械鎧(アーマスーツ)で緊急用ハッチの一枚目に侵入していた。

「通常のシャトルサイズのドア、人間が使っている事は確実です。ハッチにのこる形跡からしばらく外に出ている可能性が低いですね」

 放棄されている可能性。

この手の場所は怪しさ満点の作りから、テロリストの巣窟とか海賊の住処などと囃し立てる者が多いが、基本的に一時的な避難場所である事が多い。

 惑星間を不法に流れ歩く者たちによる一時しのぎの宿。

それが全体に8割と言って良いものだ。

理由は簡単、隕石同士の距離が開いていても不慮の事態がぶつかり合う可能性は必ずあるのだ。

何れにしても一時的に居ついても長く暮らすような場所ではない。

そのためマーカーだけ置いて無人化している可能性は高いのだ。

「締め切りの状態ですか、全滅している可能性ありですかね」

 どちらかだ、葛城の静かなつぶやきにイグナシオは作戦継続を告げる

「だとしてもこのままというわけにはいきません。中身を改め統合警察のマーカーを埋め込むまでが仕事です」

 アステロイド群に所有権はない、だが勝手に居を構えた者達によって手をつけられた箇所には統合警察とその系生の主権惑星国家による管理タグがつけられるのは常だ

「ええ続けてください」

「了解、突入しろ」

 出航4日目、始まったばかりの旅は最初の事件に遭遇していた。


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