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第四話 Be overthrow 魔王軍幹部の直属部下 其ノ2

R-15にしました!


前回出した盾も魔力のみで構成されています。

現在綺祈君の魔力は結構かつかつです。(上空でぼけたのはこのせいもあります。)


また今回は短いです。すみません。

「どう言うことだ?」


 俺は王宮に向かいながら呟いた。


 ダイモスを倒したところから結構来たのだが、今まで一匹たりとも、ゴブリンやオークどもにあっていない。


「アタマであるダイモスがやられたから、逃げ出したんじゃないのか?」


 俺の右隣を行くライアンがそう言ってくる。


「そんなもんかね?」


 そんな話をしていると。前からフードをかぶったローブ姿のやつが走ってくる。

 ローブ君の綺麗な群青色とは違い、真紅だったようだがかなり煤けていて汚い。


≪ドウシヨウ。ドウシヨウ。大変ダヨゥ。≫


 そんなことを言いながらこちらへ走ってくる。


「君、どうしたんだい?」


 ライアンが声をかける。なんか焦ってるみたいだし、ま、気にはなるな。


≪アア。聞イテ下サイマスカ?≫


 しかし、こいつの声はなんというか、ひび割れてるな。まるで、失礼だが化け物みたいだ。

 俺がそんなことを考えていると、そいつが近づいてきた。

 小さいな。1mちょいしかないんじゃないか?


≪イヤ。師匠ノ言イツケデ、友人トココマデ来タンデスケド、ソノ友人ガ重傷ヲ負ッテシマッテ。≫


 そのとき一陣の風が吹き、フードがめくれ上がった。


「「っ!?」」


≪アア。ドウシヨウ見ラレチャッタ。≫


 フードの下からでてきた顔には目がなかった。正確には目があるべき場所は何もはまっていない、空洞であった。

 そしてその右手には包丁のような物が握られていた。


「ライアン!」


 俺はとっさに、倒れ込むようにライアンを押しのけていた。


≪オヤ?≫


 視界が真っ赤に染まる。

 どこを切られたかとっさに見ようとしたが、目立った外傷はないが、視野が狭い気がする。


「悪いアヤキ、油断・・・し・・っ!?アヤキ!?お前!左目が!?」


≪オヤオヤ。一般人ヲ殺ソウトシタンダケド。コレハ嬉シイ誤算ダ。≫


 俺は顔の左側に手を当ててみる。


「っ!」


 手が触れた瞬間激痛が走った。そして、触った手には血と、ゲル状の物体がついている。


「うそ、だろ?」


 せ、隻眼キャラにクラスチェンジ!?

 何それ!かっけぇ!!


「あ、アヤキ?なんか喜んでないか?」


「だって眼帯キャラになるんだろ!?格好いいじゃん!!」


「は、はぁ!?」


 ライアンがあきれている。

 右目の周辺をぬぐって前を見ると、ちゃんと見える。うん。左が少し見にくいだけで特に問題はなさそう。

 あれ?あの変なのは?


≪オオ。ドウシヨウ。コレデ終ワッテシマウ。≫


「「なっ!?」」


 俺がアホなこと言っている間に後ろに回っていたようだ。


 ガンッ!!


 変なのがナイフを俺の背中にナイフを突き立てようとした。が、背中の服の下に隠してある盾(戦いが終わったらなんか縮んだ)に当たってはじかれた。


≪アレ?≫


「残念だったな。そこには盾が入っているんだよ!」


≪仕方ナイ。デハ、モウ一度。≫


 そう言って変なのがナイフを振り上げたとき、


【ふぁぼす!貴様。今ドコダ?だいもすハドウシタ?作戦ノ報告ハ?】


 どこからか、そんな声が聞こえた。


≪ま、まーず様!?≫


【ドウシタ?早クだいもすト共ニ報告ヲシロ。】


≪エ、エエ。モチロン成功デシタ。だいもすハ、用ヲ足シテクルトノコトデ今、席ヲ外シテイマス。≫


 胸元から取り出した球体を見つめて何か焦りだした、変なのもといファボス(多分)。


【報告ハ正確ニシロ。】


≪ヘッ!?マ、マサカ、私ガ嘘ヲ・・・。≫


【ふぁぼす。】


 ファボスの声を遮った声にはすごみが込められていた。


≪・・・・だいもすハ頭ガ吹ッ飛ビ、私ハ現在勇者ト交戦中。王宮ハ潰シマシタ。≫


【ホウ?】


≪ま、まーず様!!≫


 ファボスがすごい焦っている。


【ふぁぼす。】


≪ハ、ハイ!≫


【だいもすヲ連レテ帰ッテコイ。】


≪ハ?≫


【二度ハ言ワンゾ。】


≪ハ、ハイ!!≫


 話がついたようだ。


≪ト、言ウコトダ。命拾イシタネ。勇者ト一般人。≫


 と言って去ろうとするファボスに、ライアンが声をかける。


「・・・・おい。」


≪ジャアネ!≫


「待てッ!!!」


≪ハァ?聞イテナカッタノ?見逃シテアゲルカラ、サッサトアッチ行ケヨ。≫


 そう言って、穴ぼこの目をいやなような形にしている。


「王宮を潰したって、どう言うことだ?」


 ライアンが怒りを押し殺したような声で呟く。


≪アア。ソノコト?気付カナイノカイ?モウ近クマデ来テイルハズナノニ、王宮ガ見エテイナイコトニ。≫


 ファボスはとても愉快そうにそんなことを言ってのけた。

 目を笑ったような形にして、


≪イヤァ。楽シカッタネ。王宮一帯ニ圧力ノ魔法ヲカケタラ、鎧ノ騎士ガ鎧共々ぺしゃんこニ潰レタリ、何事カト中カラ出テキタ着飾ッタ奴ラガ一瞬デ血溜マリニ変ワル姿ハサ。≫


 えげつねぇ・・・。


「な・・に・・・?お、王宮に逃げてきた人たちは?」


 震える声でライアンが聞く。


≪ア?アア。途中カラ王宮ニ来タ奴ラ?モチロン片足ヲ踏ミ込ンダ瞬間足ガ潰レテ、ソレニ体ガ引キヅラレルヨウニ全身ガ潰レテイッタヨ。≫


 うっ!やばい。吐き気が。


「一人、残らずか?」


≪サァ?最終的ニハ建物ソノモノモ崩レチャッタカラ分カラナイナ。≫


 そう言って残忍な笑みを浮かべるファボス。


「そうか。よく分かった。」


 そう言って剣を抜くライアン。


「おい!」


 俺はライアンの肩をつかんだ。


「勝てないかもしれないけど。ここは引けないんだ。止めないでくれ。」


 俺は首を振った。


「アヤキ!」


「俺も手伝う。」


 そう言って俺も刀を抜く。


「っ!?・・・・すまない。」


 そう言って前を向くライアン。


≪イヤ。私コンナトコロデ油売ッテル暇ハナインダヨ。トリアエズ退イテクレナイ?≫


 そう言って眉根(?)を寄せるファボスに対し、俺らは、


「だが「断る!!」」


 俺たちの息はぴったりだ!



誤字・脱字などあったらご指摘下さい。

違和感・誤表現などもあったらおしえて下さい。



作者の脳内が暴走中

今回国王に会うはずだったのに・・・。

あと、ライアンなんてメインキャラ、初めの頃脳内に存在してなかったのに・・・。


あれ?あっれ?

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