プロローグ?
超不定期更新であるためあまり続きに期待しないでお読みいただけたら幸いです。
はぁい!どうも初めまして。八蜘蛛綺祈と申します。
今回はですね、なんと!異世界からお送りしております。
現在見える景色を紹介しますとですね、まずは、煉瓦造りの壁!
中世ヨーロッパ風と言うんでしょうか?
実に味があっていいですねぇ。
次に見えますのは、鎧を着て槍を持った騎士さん!
きゃー!格好いい!!こっち向いてぇ!!
さらにさらに!床に敷いてあるなんかの毛皮!
こちらはとても暖かい感じで、寒さをしのいでくれます!
元はきれいな白色だったのでしょうが、今は薄汚れていて茶色っぽい、使い古された感じ!!
最後に見えますのが、なんと言ってもこれ!!
頑丈そうな鉄格子!!!!
私と騎士さんの間にあるこれも、傷が多々ついていて、年期が感じられます。
そう。私、八蜘蛛綺祈は今、異世界の牢屋にいます。
どうしてこうなったっ!!!
時間を少しさかのぼってみましょうか。
あれは確か・・・今から三十六万、いや、一万六千年前だったか?)
まあいい。私にとっては、つい昨日の出来事だ。
その日はずいぶんと平凡で、当たり障りない一日だった。
あのことが起こるまでは・・・・・・・・。
★☆★☆★☆
「ふぃ~~~。やっぱり二次元はいい!!」
俺は読んでいたラノベを閉じた。
あっ!!しおりはさみ忘れた!!
ま、いっか。
一息ついて周りを見回すと、男子や女子がグループを作ってじゃれ合っていた。
・・・・うるせぇなぁ。てか、元気だなぁ。
「いいねぇい、若いって言うのは。羨ましいよ」
「いや、同い年だろ。」
ん?誰だ?
「よう、八蜘蛛。」
「なんだ、ユウチャンか。ちーッス。」
こいつの名前は鈴田優樹。俺の、
「その呼び方次やったら殺すよ?昨日のガンダ○見た?」
聞いての通りオタトモだ。
「いや、まだだよ。」
「んじゃあ、内容は言わない方がいいか?」
「おう、言わない方が助かる。」
こいつとは結構話が合う。好きな物の傾向はよくあう(好きキャラは基本合わないが)。
結構多いのが俺の好きキャラはこいつが嫌いで、こいつの好きキャラが俺は嫌いと言うことだ。
まあ、そこは置いといて。こいつとは腐れ縁でしょうが行の頃からずっと同じ。
「綺祈君。おはよー。」
「おっ!ミンティーじゃーん。おっはー」
こっちは水里拓郎。通称ミンティー。小学校の頃からの友人で、いじられ担当。
オタクではないんだが、趣味が結構えげつない。
普段は結構、温厚な性格だし、怒ったとこなんか見たこともない。
好きなことは絵を描くことなんだが・・・
その絵が結構グロテスクだったりする。
人の眼球の絵だったりとか、血みどろだったりとか・・・
しかも好きなゲームが、バイ○ハザード。
人を撃つの、と言うか、格闘技で絞め殺すのが好きとか・・・
「ミンティーおはよー。」
「鈴田君。おはよー」
そうそう、現状について少し言っておこう。
ここは、日本のS県にある、とある高校である。
俺らはそこの高校三年生で、今は三学期。
みんな進路は決まっていて、日がな時間をのんべんだらりと過ごしている。
そんなある日の、朝のSHR前の時間である。
「はっ!!!?」
「どうした?」
「どうしたの?綺祈君。」
大変なことを忘れていた!!
「もう高校も三学期始まったというのに、未だに美少女転校生が来ていない!!!」
「あー。はいはい。」
「お願いだから、綺祈君。落ち着いて。」
なぜこいつらはこうも落ち着いていられるんだ!?
「だって俺らの高校生活!まるで男子校の生徒みたいに、男子3人でつるんでただけじゃねーかっ!?」
そう、せっかくの共学高校だというのに、彼女もいなけりゃ女友達すらいない。
こんな青春、俺は認めんぞ!!
「でも、綺祈君。女子苦手じゃん。」
「うぐっ!?」
「俺吹部だったから、別におまえらとだけつるんでた訳ではないし。」
「んなっ!?」
「しかもミンティー、こないだ女子と歩いてたし。」
「なん・・・だと?」
俺はミンティーの方を振り返る。
「えっ!?」
ミンティーは驚いていた。良かったどうやら口から出任せのようだ。ふーやれやr
「あれ、彼女?」
「えっ?う、うん。」
「ミンティーなんか大ッ嫌いだー!!」
「あ、綺祈君!」
俺は扉に向かって走り出す。
すると、扉が勝手に開いてって、うちの学校児童ドアだっけ?
「席に着け。」
「あいたっ!」
いきなり頭頂部に衝撃がっ!!
なにごとだ?
「あ。野玉ちゃんじゃん。」
「俺はおまえの友達じゃねぇ。」
いたっ。また殴られた。出席簿の背中でたたかなくても。
「先生!痛いじゃないですか!バカになったらどうしてくれるんですか!!」
「安心しろ。これ以上、下がる余地はない。」
「ヒドイッ!?先生!傷つきました!防弾ガラスに、砂が一粒当たった位傷つきました!謝って下さい!」
「いいから、また叩かれたくなければさっさと座れ。朝のSHRはじめるぞ。」
ちっ。仕方ない、座るか。じゃない!!
「先生!聞いて下さいよ!ミンティーが不純異性交遊をって、いった、痛いっていてるじゃん。」
「早く座れ。」
なんてやつだ。人の話も聞きゃしねえ。
この暴力教師の名前は、野玉壽郎。3年間俺の担任をやっている。
衝撃のカミングもあったが、いつも通りの日常が今日も始まった。
はずだった。
今日はテスト前日でもあったため、午前いっぱいで授業は終了。放課となる。
「ミンティー、鈴田~。今日どっかよってく?」
「いや、さっさとかえって勉強する。」
「僕もそうしようかな~。」
うわっ!発言の内容が優等生みたい。
「そ、そっか。んじゃ一緒に帰ろうぜ~。」
「おう。」
「うん。いいよー。」
一緒に帰ると言っても途中までだが、みんなで帰った方が楽しいからな。
その日も、他愛のない話をしながら楽しく帰宅していたんだが、ふと、横から高速で突っ込んでくる影が。
バッと通ったトラックが僕を轢きずって、鳴き叫ぶ。
って、言ってる場合じゃっ!!?
それが地球での最後の記憶になった。
★☆★☆★☆
俺は気づいたら、真っ白な空間にいた。
「んぁ?どこだ?ここ?」
確かさっき、車にはねられて、気を失って。
「となると、ここは俺の精神世界というやつか。」
何気なくつぶやいては見たが、なるほど。アニメでよくある空間ですね?解ります。
しっかし、こういうとこにくるのって生身の体が結構危ないときだったりするし・・・。
もしかして結構やばいの?俺の体。いや、きっと瀕死ってだけでまだ生きてるはず・・・!
【いや、もう手遅れだ。】
突然、どこからか謎の声が!不吉なこと言いやがって!
「誰だ!?」
【そうだなぁ。】
【私はおまえ達が“世界”と呼ぶ存在】
【あるいは“宇宙”】
【あるいは“神”】
いや待て待て待て待て!?
「なぜここでハガ○ンねた突っ込んでくる!?」
【冗談だぞ?】
「いや、ですよねっ!?」
【そうそう。まったく・・・・・・・・・そして私は“おまえ”だ。】
「終わってなかった!?」
【さて本題に入るか】
こ、こいつ!!自分がふざけてたんじゃないか!!
【して、貴様はなぜここにいる?】
へ?
「それはこっちの台詞というか、死んだからここにいるんだと思うんだが?」
【確かに貴様は先ほど、正確には20XX年XX月XX日17時22分09秒に『地球』で死んだ。】
やっぱ死んだんだ。
意外とあっけなかったな。
「これから、俺は天国へ行くか地獄へ行くかが決まるんだな?」
【いや、ここは地球の管轄内の場所ではない。だからこそ先ほどの問いなのだが、どうやってこの世界にきた?】
へ?ん~~~~~?
「もしかしてだけど、ここって異世界?」
【地球人からしてみればそうだろうな。】
もしかしてキタコレ!?キタコレ萌百景!?
【何を思ってその思考に言ったかは知らんが、地球に送り返してもよいか?】
「ちょっ!?いや大丈夫大ジョブだからちょっと待って!!!」
【ン?いいのか?地球で生き返ると言う手もあるのだが・・・】
なん・・・だ、と?
実に魅力的なこと。地球でやり残したことはいっぱいある。
あの漫画の続きや、あの小説の続き。だが、今は異世界への魅力が~っ!!
【貴様・・・真っ先に思い浮かぶのはそれなのか?】
そんなあきれたような顔すんなよ。
【地球に残してきた者とかおらんのか?】
「あ!フィギュア忘れた!!」
【そういう者ではない!!】
「・・・・いねーよ。」
【む。そうなのか?家族とか居ったであろう?】
「家族は三年前に引っ越した・・・」
【恋いb】
「あ゛?」
【い、いや。何でもない。】
「そうじゃなくてさ、この世界に入れない?出来ればこのままで。」
【出来ないことはないが・・・】
「じゃあさ!それやってよ!」
【ふむ。よいのだが・・・本当にそのままだと死ぬぞ?貴様。】
「へ!?」
【地球からきた貴様など、この世界では直ぐに死んでしまうぞ?】
マジで・・・?
「え?そんな過酷なの?」
【この世界は、モンスターもいるし、魔王もいるぞ?】
こ、これは・・・
キタかもしれない・・・
俺の時代が・・・・
「腐、フフフフフフフフフフフフ・・・・!」
【(ついに壊れたか)よし、本当にどうやってきたのかは知らんが、地球の神に送り返すぞ?】
「ふ?」
【よし、では送り返すぞ。<世界ヲ司リシ者ヨ・・・>】
「だ~~っ!待ってってば!!」
【いい加減にしろ。貴様がこの世界で生き延びるすべはない。】
「じゃあ、おまえが生きていけるような力を、俺にくれよ。」
【む?】
「おまえが神ならそれくらい出来るだろ?」
【ふむ。たしかにできるな。】
「じゃ、じゃあさっ。力と魔力、武器をくれよ。」
【ふむ。それならばいいか・・・】
「?駄目な者とかあるのか?」
【世界を滅ぼす力や、世界を自由に往き来できる力などだ。】
「なるほど。さすがにそんなのはいらないよ。ほどよいチートで充分。」
【ちーと?】
「そ。普通じゃあり得ないようなチカラの事。」
【よし。ならば力は1tを片手で持ち上げられるものを。魔力はどんなに頑張っても一日ではなくならないものを。武器は・・・】
「あ、それなら、日本刀を一本、マグナム一丁で。」
【なんだ?そんな物でいいのか?】
「ああ。あ、あと筋力はそんなにいらないから、スピードが欲しいな。」
【ふむ。なるほど、了解した。では行くぞ?】
わくわk・・・?!
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
なんだ!?これ!?体が、ちぎれそうだ!!やべぇ!!し、死ぬかも・・・。
【貴様はすでに死んだ体であろうが。そうだ、おまけも付けてやろう。】
「うぐっ!?」
今度は頭!?かち割れそうだっ!!マジでやばいかも・・・。
【はぁ。このぐらい耐えんでなんとするか。】
燃えたぜ・・・。萌え尽きた・・・。真っ白にな。
【二回目が変だぞ。貴様。さて、力を授け終わったぞ?おまけに言語理解も付けてやったからな。この世界で言葉が通じなくて困る、と言うことはまずないであろう。感謝しろ。】
なんだこのドヤ空気?
うぜぇ。姿が見えなくて良かったかも。目の前でドヤ顔されたら、「もっと痛み軽くしやがれ!」とかいって、ぶん殴っていたかも。
【なんてことを考えるのだ貴様は!感謝はないのか!感謝は!】
「あー。はいはい。ありがとうさん。」
【ほう?そんな態度でいいのか?貴様、自分が今どんな立場か解っていないようだな。】
突然足下に青白い光を放つ魔法陣が。
って、はっ!?もしかして・・・!
【そのもしかしてだな。その不敬、地上で悔やめ。】
ちょっ!?まっ!?
【断る。ここから貴様を見守っててやる。】
んだとーーーーっ!?
そして、俺の視界はブラックアウトした。
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