第七希望 死亡フラグがあるなら妹いるフラグがあってもいいだろ!
来た、この時間がついに来た。
俺は帰りのHRが終わると直ぐにカバンを持って教室を飛び出した。
「萩村君、教室掃除当番。」
良かろう飛び出すのは掃除が終わってからにしてやる命拾いしたな。
「あ、ごめんなさい…」
心境とは裏腹に申し訳なさそうにクラスメイトから箒を受け取った。
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「ふぅ〜ようやく終わったか。」
最後の机を運び終わり今度こそ教室を飛び出した。俺の高校は私立ということもあってか設備は結構良いほうだ、中でも部活に関してはかなり力を入れているみたいで部室棟なるものが存在しておりそれもなかなか大きい。そして活動目的が他と被っていなければ後は人数、顧問を用意するだけで部室棟にある小教室を必ず半年は部室として使用できるようになるのだ。
俺は今その部室棟に向かっている。何故かって?そりゃ部活を作ったからなその名も
『姉妹研究部』!!
「すまん!遅くなった!」
部室に着くや否やドアを勢いよく開けまたせてしまった部員達に謝罪の言葉をかける。
「いいよ、待ってないし、やることないし、むしろお前が来たらめんどくさいだけだから。」
部室の端にある小さな畳、そこに寝転がった幸生が気だるそうに答えた。
「掃除、お疲れ様」
「先輩!今日は来ましたよ!」
部室の真ん中にある長机とその椅子には委員長とアユが腰掛けており委員長は本を読んでいたみたいでこちらには目も向けなかった。悲しい…
「おーアユ来たのか!今日は部活はいいのか?」
「テスト前なんでちょっと早いんですけど休みに入りました!」
「そうか、そうかお前は掛け持ちなのに来てるというのに…」
俺の部活の部員は全部で五人、俺、幸生、委員長、アユそしてあと一人全然来ないやつがいる、設立の条件としてはギリギリの人数だ。え?顧問?そりゃあの人しかいないでしょ。
「っくしょい!」
「おや、高橋先生風邪ですか?」
「いえ、多分この前の合コンで連絡先を渡した人が噂してるのかと。」
「…あぁ…そうですか…」
「おい!委員長!凛子さんは今日も来ないのか!」
「しょうがないでしょお姉ちゃんは忙しいし、部活に名前置いてくれてるだけでもありがたく思いなさいよ!」
「うっ、まあ確かにそうだが…」
そう、最後の1人は委員長の姉である凛子さん。委員長は中学は違うが小学校、幼稚園は一緒で近所であることから家族ぐるみでの付き合いが多かった、凛子さんと面識もある俺は彼女の妹に甘々な所を利用…ゲフンゲフンまあつまり委員長に頼んでこの部活に入って貰ったというわけだ。だが凛子さんは忙しい、部活のキャプテンに生徒会長こっちに顔出すことはそうそうない、というか1度も無いな。
「よしでは凛子さんは置いておこう、だが今日はアユがいるからあれをやるぞ!幸生!」
「えー、やだよめんどくさい」
「うるさい!『ドッキドキ!今日の姉妹は誰だろう!』」