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輪廻天象  作者: 虚雨
6/6

第2話―2


「女…女の子だと!!」

俺は、胸に手を当てたまま固まる。

女…女…女…女…女…女…「きゃっ。いやっ…」

退くように俺の手から逃げる少女。

俺は…女の子に告白されたのか?いや…胸があるからと言って女とは限らない!下に付いてるかも。

『何を言ってるんだお前は?胸触りゃあ女って分かるだろ。』

ライゼアル、君は過去の神だから知らないと思うけど現代では、上も下も生えている人間だって居るんだ!!確かめるぞ……確かめてやる。

『まだ分からないのか?……………こいつ…!そうかそういうことか。』

ライゼアル、止めても無駄だからな!

「き、君。男か女か確かめる為に確認したい事があるんだけど…」

俺は、ゆっくりと少女に歩み寄る。

はぁはぁはぁはぁ…………何だろう……この子を見てると呼吸が弾む……

「いやっ……やめてっ…」『はぁ…仕方ねぇな……いい加減にしろ!』

少女に歩み寄っていた狂夜の動きが止まった。

「何だ?う、動けない!」『当たり前だ。俺とお前は一心同体何だからな。』

何をした?

『理性を戻しただけだ。』理性…!

『そうだ、お前は普通じゃない。今のお前は……惑わされている。』

どういうことだ?

『まあ心の中で話すより実際に表に出た方がいいな』な、何!?

『代われ!!』

ああっ……あああああ……「おい、そこのガキ!!」

「狂夜さん……?」

狂夜は、中身が入れ代わりライゼアルになった。ライゼアルになると髪が逆立ち白くなるようだ。

「狂夜さん一体どうしたんですか?」

「いい加減、芝居はやめろ……俺には分かるぞ。」

「な、なんの事……?」

「フッ……とぼけるか。そういうとこ変わらないな…アイ」

「アイ?僕はアイじゃないよ。」

「隠すな。ガキに化けてもお前の匂いは隠せない。男も女も魅了する欲望の称号チャームを持つ……アイル・テイル」

その言葉を聞くと少女は目をかっと開いていたが諦めたように俯いた。

「やっぱり、バレちゃったか……ライゼにはかなわないな……」

「その呼び名変わらないな…アイ」

ライゼアルの反応に顔をぱぁっと明るくして再び狂夜(ライゼアル)に抱きついた。

「やっぱりライゼだったんだ♪もう二度と離さない」狂夜の体を強く抱き締める。

「やめろってアイ。」

少し照れ顔のライゼアル。「もう二度と手離さない。ライゼ、ライゼライゼ♪」「おい、やめろって…本当にやめないと…殺すぞ!」照れ顔から真顔に…

「いやん、恐い〜ライゼが言うと本気みたい。」

「本気だからね。」

アイは抱き締めるのを止めライゼアルから離れた。

「ライゼ、久しぶりの再会がそれでいいの?」

「気持ち悪い。」

「非道い。非道いよ。」

「俺の使っているこの体の持ち主…伊神狂夜。その男と俺の意見は偶然にも同じだった。」

「何が?」

「男同士は結婚出来ない!男は嫌いだとな。」

「男?何言ってるの?僕…」

「お前は前世、男だっただろ!」

「今は女だよ。昔は昔、今は今。」

「転生ミスか。」

「うっ…でも今は女である事を認めてるんだ。」

「僕って言う女か?」

「ライゼ…現代ではそういうのボーイッシュって言って人気があるんだよ。」

「知らないな…」

首を傾げるライゼアル

「まぁ、女の子の経験の乏しいライゼじゃ知らないもんね。」

「何だと…!」

怒り顔でムキになるライゼアル。

「だから、僕がそういう所直してあげるからね。」

ライゼアルにウインクをするアイ。

「フフフッ」

「ライゼ?」

「どこから潰されたい?」「どこからって?」

「体のどの部分だ?」

「えっと…胸が小さいから胸部を…ライゼ、巨乳好きでしょ?だから…」

「そうか、心臓か…」

「えっ…」

「『神刺し』」

アイの心臓に向けてライゼアルは神速でパンチした。「はっ…」

ライゼアルは心臓に当たる直前で手を止めた。

「…………何で……」

「何?」

「何で来た?」

「ライゼに会いたくて…」「それは…本当の目的じゃない。さっきも言っただろ…俺に嘘はつけない。」

ライゼアル(狂夜)は真っ直ぐな瞳でアイを見つめた。「ライゼ……やっぱり昔と変わらないね。流石だよ」アイはその瞳に応えるように話した。

「奴等が……動き出した……」

…を偶数個にし忘れましたので、…→‥‥。

……はそのままでお願いします

………などのように奇数になっていた場合は…を1つ無いものとして下さい。

1話から…の数を間違えていると思うので以上の事に気をつけてお読み下さい。手間をかけさせてすいませんでした。

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