★第5話:お城の中で…〜璃夢〜
それから、城に着くと…
「姫さまぁぁぁぁぁぁ〜」
「ひっ!」
ギュッ!
「あぁ!ヴァング!どした?」
「どした?じゃありませんよ!先祖代々伝わる大切な剣も無くなり、探し回っていたんで…って、えぇー!」
「なぁに?私の顔になんか着いてるか?」
「おい、佐紅羅おまえ、確かその腰にさしてるのって…」
「あぁ、先祖代々伝わる大切な剣だが?」
「姫さま…それがヴァングさん(?)が、探しているものでは…?」
「…あはっ!」
「あはっ!じゃありませんよ!王様にお伝えしなければ…」
アタフタ、アタフタ
「おいっ!騒がしいぞ!ちゃんと姫と剣は探しておるのか…!?」「あっ!王様!今そちらにうかがおうかと…」
「佐紅羅がいるではないかー!それに、おまえ…その腰にさしているものはなんだ…」
「あはっ!」
「あはっ!ではなーーーーい!」
「ひ、ひぇー!龍樹、璃夢!逃げるぞぉ!」
「はぁ!?」
「はいっ♪」
「まてーっ!」
ダダダダダダダダ!
「まてーっ!」
とは言っても、王様も年齢的にいっちゃってますので…(笑)
「おい!どこまで走るつもりなんだ?佐紅羅?」
「…。」
「姫さま?」
「あった!」
ポチッ!
「「へっ!?」」
ゴゴゴゴゴゴ――――
「よしっ!早く!中に入れ!」
「何これ!姫さまぁ!」そこには、さっきまで石造りだった壁が、『ポチッ!』っと、いう音とともに、扉が出てきたではありませぬか!
私、ビックリですよ!
「説明は後からだ、さっさと中に入れ♪」
「…」
ギィッ――――――
「お、おじゃましまっス…」
「すごー――――」
「奥にいって!」
「はぁい!」
「へい…」
ギィッ――――――
バタンッ!
「ふぅー…疲れた!」
「んで、ここはなんなんだ?」
見ると…本、本!本!!目が…クラクラ…
「あぁ、ここは私の秘密基地!なんか、さっきみたいに、見つかったときとかに、小さい頃から、使ってたんだ!」
「「へぇー!」」
姫さまって、小さい頃から、わんぱ…おちゃめだったんですね!
可愛い!姫さまって、小さい頃から、わんぱ…おちゃめだったんですね!
可愛い!