★第14話:頑張ってたよ〜佐紅羅〜
あれっ?いつの間に寝てたんだろ・・・
あっ!!机の上に置いといた、カレーが、半分食べで残してある!!
食べるなら、全部食べればよかったのに・・・
せっかく、おばちゃんと私が1個づつ作ったのに
「さすがに・・・俺、も、そんなには食えない・・・」
振りかえると、お腹を押さえて、いかにも頭痛い、気持ち悪いってのが、わかる顔をして立っていた。
「龍樹ちゃんと寝てなきゃだめじゃん!!」
「ああ、」
「じゃないと頭おかしくなるよ?」
「何っ!?俺の、ミラクル・スーパー・トロピカン・天才な頭が・・・」(以下略)
はぁー、自分で言っときながらアレだけど、
『もとから、頭おかしいからかわんないんじゃないの?』
って思った。
まぁ、抑えたけどね。
なんか、言われそうで怖いから・・・
「じゃ、私そろそろ戻るから、カレー残さず食べといてね?」
「ほいほ・・・むりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!」
最後のほう、悲鳴聞こえたような気がするけど、気にしない!!
だが、佐紅羅は、龍樹がうるさくて、結局一睡もできなかった。
___________________翌日______________________
「―――――っん…?」
「おっ!!龍樹起きたなっ!」
「おー!璃夢じゃねぇか!」
「見てみて〜?これ!市場で買ってきたの!」
「どれどれ…?おぉ!」
「ジャジャーン!私の可愛い…ライフルちゃんです!」
カチャッン!
「かっけー!」
「これは、ただのライフルじゃないんだよね〜」
「おぅ」
「これは、魔法のライフルなんだよね〜。ライフルをかまえて…召喚したい動物の名前を唱えて、呪文を唱える…例えばアイリスを召喚したければ…《いでよ…アイリス!!》って唱えて、撃てば…」
キュキュッ!
「おわー!」
「それで、命令する。《龍樹に飛びつけ!》」
キュキュッ!
「ちょっ!なにお前命令してんだ…うわっ!!ぉ、おい!璃夢す、すごいって事はわかったから…こ、こいつをどうにか…してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「はいはい…アイリスこっちにおいで?」
キュウ!
「よしよしー龍樹兄ィちゃんは行けない人ですなぁ〜」
「しょうがねぇじゃねぇか!いきなり飛びつかれたら誰でもそうなる…」
「じゃあ、アイリス。あっちの世界に戻っててね?」
キュウ…
『ぼわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ…
ガッチャン』
「さぁ?龍樹君〜?遊びましょ〜?クゥ?龍樹と遊んであげて〜」
クゥ〜
「ひ、ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ガォゥッ!
☆アイリスとは?
リスの一種です!
現実にはいません。
☆クゥはライフルから出てきた動物なの?
いいえ、違います。
璃夢が元から飼っていた?ペット?友達?です。