★第10話:姫とナイト三人〜璃夢〜
ズーーーーン…
「大丈夫か?」
「…。」
「大丈夫かって聞いてんだよ!」
「あぁ!?」
ビクッ!
「あっ!わりー、ちょっと考え事してた…。」
あっ…笑ったけど…悲しそう…佐紅羅…のことかな…
ズキッ…
「ごめんな?心配かけて…」
ポンポン――――!
「っ……!!」
龍樹…。
―――――――――――
「ハァイ!佐紅羅姫〜元気か〜い?」※之獲流です。
「キモイです。」
「まぁまぁそんなこと言わずにねぇ!」
「ついてこないでください。」
「あははー!」
「今すぐ叫びますよ?叫んだら王子でもなんでも捕まりますけど?」
「…。」
↑そそくさ逃げていった。
「佐紅羅、ナイスッ!」「イェイ!」
「えへへへへ///」
「よしっ!じゃあ、調べっか!そーいえば…ここって図書館ってあっか?」
「あるんじゃない?」
「…ありますよ?」
「「「ほぇっ!?」」」
び、びっくりした!
びっくりさせるなっつーの!
「こちらです!」
「う゛っわっ!」
これまた豪華!
城に比べては全然比べものにならないけど…
とにかくすごい!
佐紅羅んちよりでかいかも!
図書館だけでこんなにあるなんて…!!
あ゛ー頭痛い…
「すっごーい!私の城一個と半分ぐらいあるんじゃない!?」
「ほんと!?」
「アンデスの村はお金持ちばかり住んでいるんです。僕は…違うんですけどね。鍵は開けておくので、終わったら返しにきてくださいね。それでは」
「ありがとうございました。」
「それじゃあ、調べますか!」
「おうっ!」
「うん!」
「これになんか書いてないか?」
《姫とナイト三人》
「これっぽいな…」
「んーっと、なになに…」
『鬼士と言うのは…――――――――――――――――――――――――――――――――――――鬼士を倒すには、普通に刺すだけでは、倒せない。人間の心臓があるらへんに、紋章がある。それを狙って刺すと溶けていく。それで“倒した”ということになる。―――――――――――――――――――――――――鬼士を動かしていたやつは○○○○○だったが、○○○○○の下にまだ四天王というものがいた。四天王はそれぞれ、ルビー・サファイア・エメラルド・キャッツアイを守っている。これを集めると……』
「破れてる…」
「くそっ!ページが破れてやがる!」
「まぁ、これだけの情報を得れたんだからいいじゃない?」
「四天王…か…」
「あのさー、この前から気になってたんだけど…この○○○○ってなに…?」
「さぁ?わかんないんじゃないの?」
「まぁとにかく、鍵返しに行ってこよ!」
「じゃあ私が持ってくね!佐紅羅と龍樹は先に宿に帰ってていいよ!」
「あんがとな!」
ナデナデ
ポッ…
「触んなっ!」
ごふっ!
みぞ直撃!!
「わ、わる…かった…な…」
「じゃね!」
「ありがとっ!」
―――――――――――
「はいっ!鍵ありがと!」
「あっ!な、なにを調べていたんで…すか?」
「うーんっ、秘密!かなっ!」
「そ、そうですか…。」
「顔赤いよ?熱でもあるんじゃない?」
「や…だ、大丈夫です!」
「ほんと?ならいいけど…じゃあまたね!ほんと今日はありがと!」
「あ、は、はい…。」
大丈夫かなぁ?
あっ!名前聞くの忘れてた!まぁ、また今度でいっか…