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1話

「んあ~」

起きて外を見ると城下町が見える。太陽が高いしもう昼ぐらいかな?

ここは俺が生前やったゲームの世界とシステムが全く同じ。しかもバグまで同じだったからゲーム内転生したんだなぁって・・・転生しても案外それしか思わなかった。というか現世で死んだ記憶ないし案外記憶だけコピーされてこっちに来たのかもしれない。

バグというのは、通称おにぎりうまい。食べ物に関係するもので頭の文字をおにぎりうまいにすると、バグが発生する。例えば上からオニオン、ニンニク、牛乳、りんご、ウコン、マスカット、いちご を順番に並べるとアイテム消費や相手の攻撃を絶対に避けれたりこっちの攻撃が全て会心になる。

某ゲームのひとしこのみというバグのオマージュなのだろうかってね。スタッフのおふざけがゲームに残った感じだ。

そんな世界の第二王子として産まれたけど、ゲーム内での主要な国じゃなく名前すら出てこない地域の小国の王子として産まれた。このバグ使って幼い頃から城を抜け出してソロでダンジョン潜って帰って怒らられて、また城を抜け出してダンジョン潜ってと繰り返していたら問題王子扱いされているが気にしない。兄もいるし後継者は安泰。国内の冒険者からは危ない所を何度も助けているから英雄扱いされている。国内外に出て依頼を受けて欲しいと冒険者ギルドに言われるぐらい。

地球と違って訓練や戦えばどんどん強くなるから楽しい。実感できるってのは自分が思ってるより達成感があるのか止まらない。

そんなことしてる間に10歳になった頃には誰も俺のことを止めなくなった。

15歳になって成人したころにはそのままSランク冒険者になった。ゲーム内だとそろそろソロでおにぎりうまいバグがなくてもラスボス倒せるぐらいの強さになってるはず。


さて、そろそろ飯を食うか!部屋をでると部屋前にいる警備兵と挨拶。

「ボルス様おはようございます。出かける格好してないって事は今日は城で過ごされるので?」

「今日は城で農作業しようかなーっておもってるよ」

「分かりました。そうとハンネス宰相に伝えておきます」

8歳ぐらいの頃かな?おにぎりうまいバグで暴れている間にハンネス宰相から暴れるなら友達の冒険者ギルドのマスターから進捗が悪い依頼を受けてくれと言われて手伝っている。ハンネス宰相には頭が上がらない。俺がしようとしてることを助けてくれるからな・・・土地を用意したり出かけやすくしたり。討伐して得た資源を値崩れしないよう国庫にしまって調整したり。国庫が潤ったせいで隣国に狙われたけど何とかしてくれたり。俺のやらかしをなぜかサポートしてくれるのだ。


周りに迷惑をかけまくっているのを知っててなんでやめないんだって?

それはな・・・

ご飯が美味しくない。それ一択。美味しい食材求めてダンジョンに潜りに行ってたというわけだ。品種改良された食材じゃなく自然そのままの食材だからね。全然違うのよ。で、ダンジョンの方が美味しい食材あるから取ってきて城に持ち帰って食べるのだ。生きるための食材作りと美味しいものを食べるための食材つくりは一緒じゃないって転生してから学んだよ。

家族の食室いくがみんな食べた後だから誰もいない。メイドに声をかけてシェフに簡単な1皿料理作って貰って食う。昨日遅くに帰ってきたから先に食べてもらったんだ。昨日もぐって手に入れた食材で作られた飯は旨い。旨いんだが・・・

「やっぱ向こうで食った飯もくいたいよなぁ」とおもってしまう。

食事を終えて自室に戻り作業着に着替える。

「ゲームない。娯楽もほぼない。飯もダンジョン行かないと口寂しい。食べれる物増やさないと」

農業発展させて品種改良して地道にやるしかない。机の上のベルを鳴らしメイドを呼ぶ。

「ボルス様、クロウ様を呼びますか?」

クロウってのは俺の部下で町中で拾った他国の戦争孤児。飯食わせる代わりに俺のしたいけど時間がなくてしてない雑務をしてもらっている。苦労してるからクロウって名前じゃないからな。

俺の目標はただ一つ。ゲームのシナリオに関係ない土地だし本編傍観しながら衣食住の向上目指して生活の質あげて文明の質を上げる。これを達成して娯楽が増やし楽しい生活をする。

王族っぽくなくたっていい。自由に縛られず、楽しむんだ!

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