お盆だし昔あった事でも語ろうか
私は今年で42になりますが、20歳の頃車も持ってたんで、仲間と結構肝試し行ってたんですよ。
でもねある時期からそういう場所には近づくのやめたんです。
今日はそんな原因となった場所のお話をしようと思います。
※場所の名前はハッキリ書くと迷惑かけるのでボカします。
その当時、私は北海道の旭川って所に住んでました。
今でこそ動物園やらで少し有名になったようですが、僕の居た頃は、インターネットって何?携帯電話持ってたら凄い。それこそびっくりドンキーが出来たってぐらいで、大騒ぎになるような場所でした。
当然、娯楽に飢える訳ですよ。
運動パチンコ麻雀ゲームそんで夏になると肝試し定番でしたよね。
当時私が乗ってたのが、大きめのバンで1台で行けるからって理由で良く足として出してました。
その日も夕方くらいから4人仲間内で集まって、何処行こうって話をしてました。その中の1人が先輩方から何箇所か鉄板って言われる場所を聞いてきたらしいんですよ。
ただ、北海道って兎に角デカイんですよ、全部の箇所を回るのは無理って事で、何箇所か回りながら最後にその中でも1番怖い所行こうって話がまとまって、20時くらいに出発したんです。
真っ暗な森の中にある洋館とか、雰囲気楽しみながら賑やかに行ってました。
で、いよいよその日のメインディッシュいわゆる鉄板って言われてた場所で、時間もいい具合に23時頃です。
そこに行くには結構大きな国道走って、良く良く見ていないと見落としそうな側道の先にあるんです。
時間も遅いし灯りなんか有りません、そんな道を何度か行ったり来たりして1時間位迷って、やっと見つけたんですよ。
いざ行こうとしたら、さっきまで賑やかにはしゃいでた内1人が、急に静かになってここはやめないか?って提案してきたんです。
車内は一気に白けちゃいましたよね、だってもう今更何言ってんだって感じですよ。
どうしてもヤダって言うし、このまま行くなら俺はここで降りるって言うでしょ?
そこまで言われると、ちょっと怖くなって来て、じゃあ車で行って入り口だけ見て引き返そうやって話になりました。
そっからは気まずさもあって終始無言ですよ。
真っ暗な砂利道を車で進んでね、遂に目的地の入り口に到着しました。
そこはT字路になってましてね、そこを右折すれば中に入れるんですが、さっきやめようって言ってた奴がね、もう充分だろ直ぐ引き返そうって騒ぐんですよ。
ここまで騒ぐ奴でも無いので、分かった分かったって私がハンドル切って折り返そうとしたんです。
そこからでした、、、
まず、私の右側窓の外なのか?内なのか分かりませんが、ヴヴヴヴヴヴって唸り声がし始めたんですよ。
最初まだちょっと冷静さが私にもあって、私の後ろにも人が座ってるんで、そいつが私の右耳の方にイタズラ仕掛けてるのかなぁと思ってたんです。
だから、怒ってね。
オイいい加減にしろって後ろ振り向いたんですよ。
不思議な事でね、全員の視線が合ったんですよ。
でね、目線でお前か?って問うと全員首を振るんです。冷静でいられたのはそこまででしたね。
だってまだ唸り声してるんですもん。
声に追い回されながら、国道まで逃げて静かになったと思って落ち着いたら。
1人がまだ来る!早く早く!って言うんで、山降りて街の明かり見えて来るまで生きた心地しませんでしたよ。
それ以来ね、私そういう場所には行かなくなりました。
余談ですがね。
怪談話って水の近くでするとね。
偶に呼び込んじゃうみたいで、この話した夜ね人生で初めて金縛りにあいました。