表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二度目の人生は異世界で幸せに  作者: 夜ペンギン
幼少期〜学園までの道のり〜
6/40

第6話 ステータスプレートと始めての…

 

 ナナ姉さんが5才になり、教会に行く事になった。

 個人証明であるステータスプレートを発行する為だ。


 発行と言っても教会の敷地内で神従官とされる人と共に祈るだけらしい。そうする事で手にステータスプレートが宿るみたいだ。


 宿る、若干不安を覚える感じがするが特に違和感とかは無いと父さんが言っていた。


 ステータスと唱えるか念じれば自分だけに見える半透明のプレートが現れるそうだ。

 そしてステータスオープンと唱えると周りの人からも見える半透明のプレートが現れる。

 ステータスプレートと唱えると物質化した白色のプレートが現れるらしい。


 ステータスプレートはそこそこ大きな街など、人が多くいるような場所に入る為に必要らしい。


 悪意のある状態で人を殺したり、盗賊行為をすると、盗賊という称号が現れる。

 その称号の有無を調べる水晶が、教会で神従官が神に祈りを捧げているとたまに生成されるらしい。

 そして人口が多い順に各地域に配られるそうだ。それでステータスプレートを調べ、街の治安を守る。


 ステータスは他人には見られないように項目を非表示に出来るらしく、水晶はその対策として神が作り出しているのだそうだ。


 鑑定スキルでも確認出来るらしいが鑑定スキル持ちは少なく、隠しレベルというものも存在しているという説もあり、未熟なものでは非表示の項目など隠蔽されたものは見通せない。


 水晶で犯罪の有無を調べる行為は、神様の審判と言われているが、流石に自動で鑑定スキルを使い判断する魔道具だろう。忙しいらしいし。


 ちなみに宿っているステータスプレートは、宿主が死んでから暫くすると、右手の甲から出てくるらしい。

 盗賊討伐ではこれを提出すると対象の盗賊に応じて金が支払われる。



 馬車でそれらの説明を父さんやルル母さんに聞きながら教会へ向かっている。時期は春なので日差しが暖かく感じられ、畑は青々としていた。

 始めての屋敷の外なので内心かなりテンションが上がっている。リリアも興味津々だ。


 田舎でも領主が住む地ともあり、教会はしっかりとしていた。村や小さな町では、殆ど教会がないらしい。


 教会に着くと、父とナナ姉さんだけ馬車から降り、ステータスプレートを発行しにいく。

 外の風景を楽しんでいると、ルル母さんが話しかけてくる。


「レオくん。ナナと仲良くしてくれてありがとうね。」


 いきなりだった為驚いたが、俺は笑顔ですぐに答える。


「ルル母さん。家族なんだから当たり前だよ。ルル母さんも家族なんだから他人行儀みたいにならないで、普通に話そうよ。」


 ルル母さんは、少し驚いたようだが柔らかい笑顔で、


「ありがとう。…レオ。ナナは貴方の事が好きみたいだから任せてもいい?」


「もちろんだよ、母さん。ナナ姉さんも大切な家族だからね!」


 そういうとルル母さんは笑顔で頷く。

 だが、ルル母さんに抱かれているリリアがむすっとして俺を見ていた。

 可愛いなぁ…と思いながら、近づいてリリアの頬をつつきながら、


「もちろんリリアも大切な家族だよ。」


 と笑顔で言うと、リリアは満足したような笑みを浮かべて、


「わたしもれおおにいちゃんのことだいすき!」


 といいながら、キスをしてくる。

 流石に俺もルル母さんも驚いたが、子供のやる事だし深い意味は無いだろうと思い「ありがとう。」と言いながらリリアを撫でる。少し不満そうな表情をした気がしたが、笑顔だし喜んでいるみたいだ。


 ルル母さんは少し苦笑いしてリリアを見ていた気がするが、リリアの笑顔を見るとルル母さんも笑顔に変わる。


 そんなこんなで時間を潰していると、父さんとナナ姉さんが戻ってくる。


「待たせたな。では帰ろうか。」


 父さんがそう言うと馬車は屋敷に向かい出発する。


「ナナ、屋敷に戻ったらステータスを確認するといい。聞きたいことがあれば、俺かルルに聞いてくれればいいぞ。」


「ありがとうございます、お父様。何かあればお母さんにお聞きしますね。」


 笑顔でナナ姉さんが答えると、父さんは沈む。ルル母さんは苦笑いだが、すぐに笑顔になり「任せて、ナナ」と答える。


「父さん…」


 俺はそう呟いてしまう。父さんが可哀想で…。


 まあ、流石に母には勝てないだろう。俺も脳筋父さんか母さんを選べと言われたら母さんを選ぶと思う。すまん…。


 そして俺たちは屋敷へと帰るのだった。

続きはまた来週になるかなぁ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ