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二度目の人生は異世界で幸せに  作者: 夜ペンギン
幼少期〜学園までの道のり〜
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第26話 屋敷と女神と神従官と

 

 王家との食事会の帰りに宰相が渡してくれた屋敷の鍵、証明書、屋敷までの地図を貰った為向かっている。


 とりあえず下見だ。家具の大きさや俺とナナとリリアの部屋割りも決めなきゃ行けない。


 照明用の魔心石もどれくらい必要になるか分からんからな。とりあえずは必要箇所にしか設置しないが。


 使用人も雇わなきゃなぁ…。料理とか王様に箝口令を敷いてもらったのに俺の家から漏れる事は避けたい。


 となると長年付き合っていた人か信用出来ると思える人を雇うべきだけど、長年付き合っている人なんて家族と使用人以外はルクヴァンくらいしかいない。


 なら、一つしか答えはないな。


 そう、実は前から目をつけていた奴隷である。事前調べ(前世の知識と実家の書庫の知識)は万端である。


 王都に来てから獣人見る度に興奮してたんだよな。モフモフしたい尻尾が多すぎる。合法的に触るには相応の理由でお近づきになるしかない。


 正直爵位と屋敷を貰った時点で考えていた。多分リリアあたりにはバレているが。多分勘が鋭いと思う。


 リリアは俺が屋敷裏でこそこそ亜空間で魔法ぶっ放して出てきている直後に現れる。魔力は隠蔽でしっかり隠してるはずだから、追跡も感知も出来ないはずなのに「見つけました、お兄ちゃん!遊ぼう!」と亜空間から出てきて30秒後には抱きついてくるのだ。


 うん、多分亜空間もバレてるな。今度亜空間に誘うか。


 高威力の魔法や広範囲の魔法の練習はしてこなかっただろうし。


 今の回復魔法のレベルがあれば、死んでなければ跡を残さずに治せるから危険な魔法も試せる。


 光魔法もあるから呪いもすぐ解呪出来るし。


 うーん、今の魔力量なら蘇生魔法も作れるか?魂は神様が回収して循環させているって聞いた気がするから難しいかな?


 制限付きなら出来るかもしれないな。死んですぐ回収を毎回やってたら神も疲れるだろう。多分定期的に一気に回収すると思う。俺ならそうする。社畜精神なら知らんけど。


 聞いてみるか?とりあえず手紙をフォルダにデザートと一緒に入れて置けば返信くるかもしれない。祈りにもいくか、とりあえず下見が終わったらだな。


 色々考えてたら着いたようだ。


「レオついたぞ。まさかこことは思わなかったが…。」


 父さんが苦笑する理由はよく分かる。


 だって王城からかなり近いからな。周りは城で働く一部の人たちと少し離れた位置の公爵家などの屋敷しかない。


 でも行軍阻止の為の道作りになっているとはいえ、市場へ続く大通りが徒歩5分は大きい。デカイ馬車は余裕で2台入る道幅の為馬車を使えば市場まで10分もせず着くだろう。


 滅多に貴族は平民街へ買い物に行かないが、俺は田舎出身だからな。余裕で行く。珍しいものが多くて見てるだけでも楽しいからな。


 立地は神である。女神達の加護が働いているかもしれない。


 まあ俺のステータス見せたし、恐れもあるかもしれないが、仲良くなりたい気持ちに偽りは無いだろう。


 いや、もうかなり仲がいいかもしれない。だからかもしれんな。


「レオ!家具がついてる!しかも新品だ!」


「お兄ちゃん!この部屋1番大きいからお兄ちゃんの部屋ここね!私とお姉ちゃんは両隣!」


「ほんとか!うん、レオと隣部屋!異論はないぞリリア。」


 テンション爆上がりの姉妹である。


「母さん、家具とか照明とか買う予定だったんだけど。屋敷もらってここまで用意して貰うのは普通なの?」


「普通じゃないわね。まあ、献上品はかなり高価になったからそのお礼じゃない?奥様達もかなりお礼言ってきたんでしょ?」


「うん、夕食の前から後までかなりお礼言われたよ。凄いね。女性の美意識。」


「まあね。レオも周りの人が綺麗で可愛い方が嬉しいでしょ?使用人はやっぱり奴隷かしら?レシピの保護もあるし。」


「そうだね。使用人は奴隷を買うつもりだったよ。資金は増えたし、でもメイドや料理人は買えても有能執事は買えないからなぁ。」


「執事は大事ね。サポートしてくれるひとの有無は大きいわよ。まあリリアは頭がいいからリリアに手伝わせるのもいいと思うわよ。」


「うーん。そうだね。幸せにまったり過ごして貰うのも考えてたけど、2人とも優しいから俺だけ働いてるのは良い気分にはならなさそうだし。」


「そうね。それがいいと思うわ。ベッドとか必要無くなったみたいだし。領地にある必要なものは送るわね。」


「ありがとう母さん。」



 暫くして父さんの屋敷にみんなで帰る。


 俺は1人奴隷を売っている店に向かった。


 いや、教会先に行くか。奴隷買うと多分忙しくなるからな。



「お祈りに来ました。」


 そう言ってお布施を出す。


 神従官が驚いている。女性だからって大銀貨は渡し過ぎたか。


「ありがとうございます。」


 俺は女神達の像の前で膝をつき祈る。


『感謝しています、女神様達。今凄く満喫しております。成長具合が思ったより凄くて驚いてはいますが。蘇生魔法を作ろうと思っているのですが、可能か作っても問題がないかをお聞きしたいです。もし、声が届いていましたら手紙などで返答を頂けるとありがたいです。』


 そう祈っていると瞑っているはずの目が眩しくなる。



 目を開けると白い空間にいた。


「やあ、質問に答えてあげよう。」


 創造神がそこにいた。この前フォルダに入れたであろうアイスをコタツに入りながら食べている。


 ん?用意してある量が多くないか?あんなに作ってないんだが?


「ははっ、創造神だからね。既存のものを複製するのは神力を使わないからルールに反しないんだよ。それに元はお供物だからね。」


「神力?神の力か?」


「そ、君も持ってるよ。流石に僕たち程ではないけどね。亜空間も空間魔法と創造魔法だけじゃなくて神力を使わないと出来ないからね。亜空間はこの神域に近いってこと。自動で神力は使われてたみたいだけどね。広げるのにも使うし。」


「神力なんてあるのか…。」


「うん、あるよ。欠損をも治す完全治癒魔法(パーフェクトヒール)蘇生魔法(リサシテイション)も神力使うからね。あっ、ちなみに神従官だっけ?あの人たちは大体もってるね。少ないけど。神への信仰が強い人は神力を身に付けられるように設定したからね。伸ばすのには理解と使用が必須だけど。君も今理解したから読めなかった能力値にも表示されてると思うよ。」


「へぇ…。神従官長は完全治癒魔法(パーフェクトヒール)を使えるって聞いた事があるけどそうだったのか。」


「ちなみに蘇生魔法(リサシテイション)を使える神従官はいないね。神力が圧倒的に足りない。君はもう少しで使えるかな。あと、君が疑問にも思ってた魂について話そうか。魂が回収されて世界を循環してる事は知ってると思う。回収タイミングは年に1回、年を跨ぐ瞬間だね。一年の切り替わりには死んだ人の魂が残るのは良い年になる感じはしないだろう?だからそれまでに魔法を使えば蘇るよ。記憶は魂が持ってるから記憶障害は起こらない。身体の腐敗は君の場合時間魔法で解決できるね。死人全員を蘇らされると困るけど君は良くも悪くも家族と大切な人、あと気まぐれでしか使わないだろうし。」


「色々教えて頂きありがとうございます。近々新しいお菓子かスイーツをお供えさせていただきます。」


「ははっ、ありがとう。普通の料理も頼むよ。お供物は生物が多くてね。調味料なんかもあると嬉しいかな。お供物の複製以外はルールが厳しくてね。君の元いた世界は食文化が凄いし。こっちも動植物は豊富にして育てるのも楽だと思うんだけど思ったように発展しなくてね。まあ食べ物が少なくなる事による戦争は起きないからいいけど。」


「ああ、大分都合の良い植物があるなと思っていたんですがやっぱりそうだったんですね。凄い感謝してます。」


「別の世界を知ってる君じゃないとこの良さは伝わらないよね。ダンジョンで色々ドロップするようにしたせいかな?まあいいか。君がいればどんどん発展するでしょ。」


「ははっ、生きているうちに程々に頑張りますね。」


 身体が消え始める。元に戻る時間か。


「今日はありがとうございました。」


「うん、じゃ生きている間宜しくね。死なないと思うけど。」


 え?


 その瞬間戻ってきた。


 死なないと思うってどういう事だろう。確かに能力値は高いけど絶対死なないとは言えないんじゃないか?エルフの血があるし、長生きはするんだろうけど寿命までは死なないっていう事なのかな?よく分かんないわ。まあいいか。


 ―――――――――――――――――――――――――――


 神域にて…


 まあ流石に気が付かないよね。


 フィルとメルもなんでずっと幸せでいたいって希望を寿命が無くなるって解釈したんだか。


 しかも周りの人にバレないようにエルフの血がある家を選んで、強くても不思議ではないように魔人族と獣人族が先祖にいる家を選ぶなんて流石にやり過ぎじゃない?そのおかげか成長促進の効果も相まってあの年齢では化け物急だし。


 あれはレオの運の良さだけど、一国の王とも仲良くなって危害はほぼ無いだろうね。


 他の世界の神からみたら問題あるかもだけど、発展させて貰えるし良しとしようか。


 地球の料理楽しみだなぁ。毎日食べても飽きない人もいるっていうカレーも興味あるし、食べ物系は早めに再現してもらいたいな。


 個人的な要望は流石に出来ないから気長に待つしかないけど。


 寿命ないならいっそ…


 ―――――――――――――――――――――――――――


 とりあえず聞きたい事は聞けたし奴隷店へ向かうか。


 あっ、女の子の神従官が驚いてる。やばいなぁ。流石に広まるのは勘弁してほしいな。子供の言葉は信じて貰えない分、子供は何でも話すからな。


「あー追加のお布施です。今見た事は出来るだけ内緒にして貰える?秘密を抱え込むのは辛いと思うから、信頼できる人には話してもいいけど口止めだけはお願いね。」


 そう言い、小金貨を1枚渡す。口止めには足りないかも知れないが街に噂が流れる事は阻止できるかも知れない。


 加護を大量に持ってる人なんていないし、変に担がれても面倒事が増えそうだ。


「わ、分かりました。えっと、学園には行かれてるんですか?」


 ?


「いや?見ての通り10才にもなってないからね。王都の学園は今年から年齢制限が無くなるみたいだけど、受験するのは来年だよ。王女が受けるからお前も受けろって言われてね。ついでに姉妹も受けさせるつもりだよ。知らない人しかいないよりもそっちの方が良いからね。あっ、一応今の話も秘密ね。じゃあね。」


「は、はい。また…。」


「ああ、またね。」


 まさか、また、なんて言われるなんて。


 ちょくちょく祈りに来るかな。



 そして俺は奴隷の店にやっと向かうのであった。(自分語り)

 ―――――――――――――――――――――――――――


 教会で…



 カッコいい人が来た。12〜13才くらいかな?エルフっぽい耳をしているからハーフかも知れない。髪色も銀に茶、金、赤が混じっていて綺麗だ。目の色も金色と澄んだ青色でとても綺麗だ。


 この年で祈りに来る人は珍しい。


 お布施はなんと大銀貨を渡して来た。貴族の家の人かもしれない。


 祈ったと思ったら像が光って、カッコいい人も光っていた。


 人がお祈りで光るのはステータスプレートを発行する時以外には見たことがない。


 神様に愛されてるのかも知れない。きっと私達と同じ信仰者かも…。


 最近龍を倒した子供が辺境伯になったと聞いた。王都近くの盗賊が様々な場所で死体で発見された事も記憶に新しい。


 もしかしなくてもこの人がやったのかも知れない。


 子供で龍を倒すなんて有り得ないだろうと思っていたけど、神様の加護が沢山あれば倒せるかも。


 盗賊退治もきっと…。


 もっとお近づきになりたい!頑張れば学園の後輩として入れると思う。王都にいるって事はかなり頭も良いだろう。


 なんと同い年だったようだ。びっくりした。でも来年受験予定らしい。


 王女様とも知り合いみたいだ。姉妹もって事はお姉さんは来年10才だろうけど、妹さんは少なくとも来年8才以下だろう。


 落ちるなんて思って無さそうだから、みんな頭がいいのかも。


 神従官は学園に入る際、学園でかかるお金は免除されるから受験料や授業料は問題ないだろう。


 生活費は神従官として働けば神様から直接口座にお金が入るからそれで問題ないだろう。私達神従官はこれを神の施しと呼んでいる。


 でもあと1年程で入れるレベルになるだろうか?いや、頑張るしかない。出来れば一緒に学びたいから。


 考え事をしていたせいで別れ際にまた会いたい気持ちが出てしまったが笑顔で、またね、と返してくれた。


 嬉しくて顔から火が出そうだった。熱い。今まで嬉しくてもここまで熱くならなかったけどどうしたんだろう?


 その晩、神従官長のおじいちゃんとお母さんに今日の事を話す。口止めされていたけど、信頼できる人なら良いと言ってくれたから。


 おじいちゃんが言うには知り合いの辺境にいる神従官が物凄い光を放った子供がいると数年前聞いたらしい。


 多分その人なのだろう。


 お母さんには嬉しくなって熱くなった事を話した。何か病気かも知れないと思ったけどそんな事はなく、それはその人を私が好きだからだそうだ。


 よく分からないけどお母さんは後悔しないように勉強を頑張れと言ってくれた。


 うん、頑張って勉強しよう。努力をすれば報われると神様は言っていたそうだから。神伝書の最初の方に書いてあった。


 まずは計算からやろう。文字は読めるようになったけど、計算はまだ難しいから。

 ―――――――――――――――――――――――――――



この世界に異世界定番の聖女なんていない。

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