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二度目の人生は異世界で幸せに  作者: 夜ペンギン
終わりから始まりへ〜転生までの道のり〜
2/40

第2話 謝罪、真相、今後

 

 気がつくと白い空間にいた。

 事故にあい倒れていた筈なのに立っている事に驚く。


『ここはどこだ?』


 何もない真っ白な空間。遠くを見ても壁や障害物がある様子もない。

 頭が働いてきたのか怪我をしていた事を思い出し、自分の腕を見る。痛みがないので腕がなくなったかもしれない不安は的中せず、しっかりとついていた。折れてもいない。

 腕を見る為に動かした視線の中に違和感があったため、今度はそちらを見る。


『女の子?』


 髪が長いためそう思った。その女の子?達は土下座をしている。


『はじめて生で見た…』


 そして周りを確認し、その場には自分とその女の子?達しかいない事を理解する。


『俺にしているのか?』

「あの…」


 そう言うやいなや


「「申し訳ございませんでした!!!」」


 2人の女の子?はそう叫んだ。

 そして、再び訪れる静寂。理解が追いつかない。


『どう言う事なんだ…それより誰なんだ?』


「私達は神です。」

「この度はこちらの不手際で命を奪ってしまい申し訳ございませんでした。」


 金色の髪をした女の子は自分を神と言い、銀色に近い白髪の女の子は自分を殺したと言う。土下座のまま。

 それでもまだ理解が追いつかない。


「その…よくわからないので最初から説明して頂けるとありがたいのですが…」


 俺がそう言うと金色の髪をした神?が顔を上げる。語彙力がカスなので表現が難しいがとても可愛らしい顔をしている。うん、女神だな。だが、泣きそうな顔をしていた。


「私達は生命と魔…「すみません、身体を起こして頂いて宜しいですか?」」


 流石に土下座のまま話されるのは悪いので、言葉を被せてしまいながらもそう提案する。

 そう言うと女神達は顔を見合わせて頷き合うと立ち上がってくれる。銀髪の女神は少しつり目気味だがかなり綺麗な顔をしていた。うん、女神だ。


『流石に話の腰を折るのは不味かったかな?』


「いえ、ありがとうございます。話を戻しますね。私達は生命と魔法を司る別の世界の神です。私達神は生物や自然環境を見守り、出来るだけ調和を保つように管理をしています。」

「私達はこちらで亡くなった方の魂を回収し、移動させる作業をしておりました。」


「えっ?亡くなった人の魂?」


 魔法なり別世界なり気になる単語が出てきたが、理解する為に話を全部聞こうとした。だが、銀髪の女神の言葉に流石に驚き声を出してしまう。


「はい、そのため今回謝罪をさせて頂くためこうして場を設けさせて頂きました。」


 その言葉で理解する。自分は生きていたが、事故に遭いしばらく動かない俺を見て死んだと思い、魂を回収しようとしたのだろう。この場所、先程の状況は理解した。そして新たに疑問が生まれる。


「わざわざ私の為にお時間を割いて頂きありがとうございます。謝罪の件も承知しました。それで私はこれからどうなるのでしょう?」


 その言葉に女神達は驚いた顔をし、顔を見合わせる。驚いた顔可愛いすぎかよ!


「その…怒っていないのですか?」

「かなり痛かったと思うのですが…」


 申し訳無さそうな顔をしながら女神達は言う。

 そしてかなり痛い思いをした事を思い出したが、不思議と怒る気持ちは現れなかった。


「ははっ、確かにあれはかなり痛かったですが、もう起きてしまった事はしょうがないですからね。それよりも自分は生き返れるのでしょうか?」


 乾いた笑いになってしまったが笑顔は出来ただろう。女神に申し訳無さそうにされるのは此方も辛いため強がる。そして今後が気になる為再び尋ねる。


「うぅ…ありがとうございます。それで申し訳無いのですが生き返る事は出来ません…」


 涙目になりながらも金髪の女神は答える。そして銀髪の女神が続ける。


「魂を回収する際にまだ亡くなっていなかった為に身体の崩壊が起きてしまったのです…。流石に人が蒸発したように消えるのは問題になるので、車を爆発させ崩壊でボロボロになってしまった身体を燃やしてしまったのです。運転手は即死しておりましたので、他に死傷者を出さず証拠を隠滅する為に荒々しい対応をしてしまい申し訳ございません…」


『なるほど、最後の光は爆発した時の光だったのか…』

「それで私はこれからどうなるのでしょう?」


 俺の問いに金髪の女神が答える。


「あなたには元々の予定通り私達の世界に転生して頂きます。」

まだ転生しないのか…(ドン引き

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