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鳥の雛の食料事情

まだ、機能とかよく理解していません。拙い文章、至らない部分が多いとは思いますが、暖かい目で見ていただければと思います。

 結局夜が明けても母鳥は帰ってこなかった。

 鳥の種類にもよるんだろうが、何日も巣に帰らないことってあるのだろうか?あるとしても、雛が卵からかえるってタイミングで巣を長時間あける母親っているもんだろうか?

……………………………………………

……………………………

………………


 時間が過ぎるにつれて不安が膨らんでくる。母鳥は不幸なことに、外で死んでしまったのではないか?そんな考えが思考を支配していく。

……………………………………


 おそらく、そうなんだろう。そうじゃないとしても、次の行動を起こさなければ、このまま飢えて死ぬより他ない。


 何とか巣から出て、食べ物を探すしかないと思いつつも、巣の爪先部分から先に出る決心がつかない。もし、魔獣に出くわしたらひとたまりもないだろう。

 そして実は巣から出られそうにない。巣はボールの上1/3を切ったように開口部より中の方が広い造りになっている。雛の全長の2倍程度の高さで反り返っているためジャンプ程度では乗り越えられそうにない。

 巣の側面を突き破ってやろうかと思い、側面を突ついてみるものの、土?岩?雛の力ではびくともしない。


詰んだな…………


一度目の人生は冒険者としてまぁ楽しかったが、褒美をもらえる直前で死ぬこととなり、二度目至っては産まれて何も食べることなく人生を終わることになるとは…

 意識も朦朧としてきた

 せっかく鳥に生まれ変わったのだから

一度くらい空を跳んでみたかったな

……………………………………………

 意外に簡単には死なないもんなのね。

 朦朧としていた意識も何故か逆にクリアになってきた。

 ただ、飢えが満たされた訳ではない。近いうちに死ぬのだろう。

 

 そういえば、自分の足を食べて生き残った人の話を聞いたことあるな…

 

 それは無理でしょ。この状況逆に苦しむだけだ…

 

 飢えに耐え兼ねて、無意識に卵の殻を食べていた。


!?


 うまい!空腹すぎてそう感じるのかとも思ったが、身体中に力がみなぎるのを感じる。

 卵の殻はカルシウムが豊富で食べれると聞いたことがあるのを思い出した。

 もしかしたら、自分で殻を食べて成長する種族なのかな?そうだとしたら、本能で食べるべきだと思うのだが、そこは前世の記憶が本能を忘れさせたのか?

 何はともあれ、今日飢え死ぬことはなくなった。しかも、この殻かなり腹持ちがいい。1/4ほど食べたところで、満腹となり、睡魔が襲ってきた。

 慎重に巣の爪先部分の奥に身を潜め、寝藁を上からかぶり外敵から見付からないようにカムフラージュして眠ることにした。

次はいよいよ巣立ち!の予定です。よい意味で期待を裏切っていければよいなと思っております。

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