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あべこべ武装店の被害者  作者: デューク東郷平八郎
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クレーム 弓

新職業 前衛職の弓使い

俺の名はボンド




弓使いをやってる




何故か俺は弓使いなのにも関わらず前衛職をしている




別に誤射しまくってる訳ではないぞ




これには海よりも深い理由がある




理由が知りたい?




教えてやるから酒を奢れ




まず俺は仲間と魔物を狩りながら各地を転々している




俗に言う冒険者だ




先月魔物狩りをしていたら愛用の弓がとうとう壊れてしまった




仕方ないから目的地の街で弓の新調したんだ




作りがしっかりしてるし強度がやたらと高い




値段も安かったし掘り出し物か?




当然買ったよ




これが原因だったんだがその時は気付かなかった




早速仲間と合流して魔物狩りに出掛けたんだ




その時に狙った獲物はビッグフロッグ




やたらとデカイ蛙だ




こいつは近付くと長い舌を使って捕食してくる




対処法は遠くから矢を放つなり魔法をぶっ放つなりする




要するに近付かなければ安全という事だな




つー訳で俺の出番だ




早速買った弓に矢をつがえて射つ




1メートルも飛ばない




射ち損ねたかと新しい矢を取り出して射つ




飛ばない




落ちた矢を拾い射つも飛ばない




仲間からは何をしてるんだと何度も怒られたよ




だから俺はいつも道理やってんだよ




でも一向に矢は飛んでいかない




矢が飛ばない理由がわからない




結果1匹も狩れず帰る事になった




その最中も怒られる




なんて日だよ




街に戻り弓を買った店に不良品じゃないかと文句を言いに行く




店主は不良品じゃないと言い張る




ならばと店の裏手にある試射場で実際に見せてみる事に




試射場にはかなりデカイ的やらかなりデカイ岩が鎮座していたのが気になった




岩の陰に隠れて射ったりする為か?




気にせずに試したが矢は飛んでいかない




どうみても不良品だ




証明してみせたから店主に返金を求めた




だか店主はお前の使い方が悪いだけだと言い張る




ならば使って見ろと弓と矢を渡した




店主は弓だけを持って試射場の岩に向かって走る




そしてあろうことか弓をこん棒の様に叩き付けた




そして信じられない事が起きた




かなりデカイ岩が粉々に砕ける




まったく意味がわからない




唖然としてたら店主が戻ってきてお前も同じ事をしてみろと一言




まったく意味がわからない




仕方無く店主が粉砕した岩とは別の岩に弓を叩き付けた




岩が粉々に砕ける




なんでなんだ?




店主に聞くと驚愕の答えが帰ってきた




うちの弓は叩き付けるとアイアンゴーレムをも粉砕する




ただし矢は飛ばない




答えが斜め上過ぎる




思わずこれは弓じゃないだろとツッコミを入れた俺は悪くない




そして使い方が悪いと返金はして貰えなかった




仲間の元に戻りこれからは前衛職をやると言うもふざけてるのかと怒られた




仕方ないから街の外の岩で買った弓の使い方を見せた




唖然とされたがなんとか納得して貰った




そして俺は前衛職の弓使い?になった




どこで買った弓だって?






『あべこべ武装店』







もしそこの武器を買おうとするなら使い方は確認しろ




多分まともな使い方じゃないぞ




気を付けろ

弓を使うアーチャーはアーチャーじゃない説

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