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三男とは…
三男の騰榎
表向き優等生だが、裏は不良…というタイプの人間
「お、居たな…騰榎」
縁側で一服していた騰榎
やって来たグローラスを一瞥すると一言
「不良が来た」
「誰が不良だ…貴様のが不良だろうが」
騰榎の横に腰掛けて、同じくタバコに火をつける
「それで?何か用?」
「あ?何もねーよ…ただ、良い子面疲れてないか気になっただけだ」
騰榎の「不良」の部分を知っているのはグローラスだけ
「タバコ吸わない、真面目な良い子」が、他の兄弟の騰榎に対する認識である
「…大丈夫です」
「…なら良い」
何だかんだで弟達の様子を気にしているグローラス
日頃は、唯我独尊でそんな様子すら見せないのに…
「あ?どうした?」
「…何かムカつきます」
「何がだよ」
笑うグローラスを横目に騰榎は携帯灰皿にタバコを押しつけた