四男はこんな感じ
龍摩の一族の仕事は様々だ
暗殺やる者もいれば、自営業する者に何処ぞへ就職する者などなど
多種多様な仕事っぷりだが、誘拐等には手を出さない
つまり、人道的な事を中心にしている
暗殺については別問題だが、気にしてはいけない
まあ、一応マトモな仕事もしているということだ
そんな中で自営業している一人、四男の雫石
手作り雑貨の店はそこそこな人気である
「服が女物だったら完全なオネエだな」
「何ですって?兄さん」
四男の雫石、口調はオネエ
「何処を如何したらこうなるのか…」
「何処かを如何かしたからこーなったんじゃない?」
グローラスの言葉にも、あー言えばこー言うである
「ちょっと、オルガ!セレナに偶には女物の服を勧めなさいよ!」
「無理言うなっての…ってか、お前が言えよ」
「無理よ」
前に言って、一族中を巻き込んだ大騒ぎに発展したのは記憶に新しい
「シズ、貴様が何しようと勝手だが…俺やオルガなんかを巻き込むんじゃね」
「あら、オルガはセレナのパパだもの!娘の事に巻き込むのは当然でしょ?」
「お前が言うと気持ち悪いな」
「失礼ね」
「…なら、俺は?」
眉間にシワを寄せたグローラスに雫石が一言
「え?巻き込んだら面白いかな?って」
「よし、オモテ出ろ」
「きゃー、お兄ちゃんこっわーい」
いい年して大人気ない鬼ごっこを始めた二人にオルガは深々と溜め息をついた