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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ゼルギュム国シリーズ

公爵家の双子( 弟)の心労

作者: 柳銀竜
掲載日:2015/02/16

双子の兄に、迷惑ばかりかけられる。

哀れな 少年の物語!

 

 私はカルス、カルス・フライシス公爵家三男だ。

  私には双子の兄がいる。いつも花瓶や壁。たまに城壁なんて、マズイモノまで壊すしまつ。そして頻繁に城に遊びにいっては、破壊活動をくりかえす。叔父で騎士団長のグリード叔父上は、兄上が頻繁に城を壊すので、侵入の報告を受けるとすぐさま跳んでいき、肉食獣に襲われる草食獣のようなおいかけっこが始まる、それは別に構わない。

 寧ろ牢屋に放り込んでおけと思うだが

「カルス!二手に別れれるぞ!」

「私は逃げる必要はないと思う!ラグ兄上と一緒にいるから追われてるのではないか!?」

 二手に別れれるとやはり兄の方に叔父上は向かった。やはりな

 私は疲れて座り込み考える。何故こんな目にあっている?双子だからといって、一緒くたにされたくない。たしかに私と兄は瓜二つの顔と色素を持っている。しかし性格が全然違う、表情が違えば例え顔が同じだろうと皆 間違えないものだ。まあ話がそれたが、端的に言うと双子だからといって一緒にいないといけない事はないと言うことだ。なのではっきり言いたい、私は城に忍び込むなどそんな悪事は働きたくなかった。むしろ拒否したのだ!なのに兄は私を背負い(馬鹿力めが!)城に忍び込んだ。

 ハー・・・・・私もあとでお叱りを受けるのだろうな。気が重い。




 私が4歳の頃、深夜 物音で目を覚ました。廊下に出るとラグ兄上が、裏門から外に出るところだった。夜遊びでもしているのか?気になった私は、後をつける町をぬけ、城にたどり着いた。懲りずにまた忍び込むつもりのようだ。一旦壁から離れ、助走をつけて壁を飛び越える(カルスは真面目で、何でも最後までやらないと気がすまない性格だ。この場合ラグスを連れ帰ることを目標にしている)カルスは壁をよじ登る(三メートルの壁を飛び越える脚力は無い)無事反対側につくと、ラグ兄上が何やら草むらに隠れていた。

(何をして・・・・・)

 目線の先を見ると、小さな人影がせっせと穴を掘っていた。数時間。穴を掘り出てきたと思ったら木の杭を・・・・・どんな危険人物だ!その時、月を覆っていた雲が晴れ、月光が人影に降り注いだ・・・・・

「?!」

 気づいたら屋敷に逃げ帰っていた。だって怖かったのだ。いつも優しい大好きな、長兄のクロ兄上が、悪魔みたいな邪悪な笑顔で笑っていたから・・・・・失禁しそうだった・・・・・

 暗闇の廊下を、トボトボ歩いていたら、レミアが前から歩いて来た私を見てア〜ララと言って笑う

「クロ兄様について行っちゃったんだ!顔色悪いよ?」

「レミア?もしかして・・・・・」

「フフ。知ってるよ、しかも木の枠は私が作ったもん」

 なんと、妹も一役かっていたなんて。

「ねぇ。もう1つ秘密を教えてあげようか?カルス兄様。こっち来て」

 レミアは、普段あまり使わない部屋に、私を連れて入り本棚の青い本を抜いて、そこに隠れていたレバーを引いた。すると本棚が動き隠し部屋が現れる

「こんな部屋あったのか・・・・・」

「元々夫婦の、使用人の為の部屋だったらしいよ。母様が改造して、母様の秘密の趣味部屋にしたらしいの。その趣味をクロ兄様が引き継いだってわけどう?」

「どうって・・・・・・」

 本が多くあるのは分かる。母上もクロ兄上も書物が大好きだ。しかし、怪しい生物や怪しい植物の液体浸けビン。何かの粉末、乳鉢に棒、赤と青の紙、檻に入った鼠に乾燥させた何かの動物や植物・・・・・此処はどこの実験施設だ!

「これはね!体の筋肉を段々麻痺させるものでね!その内心臓の筋肉が・・・・・」

「まて、まて、これ毒薬なのか!?」

 私は赤の包み紙の飴玉を持って、嬉しそうに言う妹を必死で止め、飴玉を没収する。誰だ!3歳の娘に毒薬の説明したヤツ・・・・あっ!兄上か・・・・・何で5才の兄上が・・・・・母上か・・・・・もう考えたくない・・・・・私もまだ4歳なのに・・・・・

 その時ガコッと音がなって、部屋に人が!思わず妹と、机の下に隠れた。小さい子どものようだ、子供は、私達の隠れている机の反対側に向かい、土で汚れたスコップを・・・・・・クロ兄上か!その時、私の手から逃れた妹レミアが、クロ兄上に抱きついた。止めてくれ!私が居るのバレるではないか!


「クロ兄様!もう終わったの?」

「レミア、来てたの?ん?カルスも来てたんだ。出ておいで」

 私は直ぐに机の下からでる。少し顔色が悪い私を見て、城で見たのと同じ。恐ろしい顔で私に笑いかけた・・・・・怖い


「さっき君もみてたよね?父上には内緒だよ?勿論この部屋もね・・・あと、ラグスには・・・例え殺されても、言っちゃダメだよ?」

 口に人差し指を、あてて言う仕草は可愛らしいが、言ってることは可愛らしくない、寧ろ怖い。「はい・・・・・分かりました」

 兄上はアレー?っと言って、物足りない顔をする。私は焦った、何か失敗したのか?私は

「言ったらどうするか 聞かないの?何でラグス限定かも」

「ラグ兄上が、破壊魔だからでょう?此処で暴れたら、毒で死にそうです!あと、どうするかなど聞かなくても分かります!そこの鼠の様に、薬の被験者にされるのでしょ!私はなにも見てない、聞いてない、この部屋も知らない!!」



 走って逃げる私の背後で、聞きたくない会話が聞こえてくる

「レーミーア?何で教えたのかな?クスクス・・・必死で逃げてる」

 クスクス 笑い声が聞こえてくる

「だって、カルス兄様。あのバカの味方するんだもん・・・・・」

「味方って?」

「王子の悪口言って怒られた・・・・・」

「人前で言ったからだよ?だって・・・・・・」

 そのあと、二人が何を話したかは知らない・・・・・絶対ロクな話ではない・・・・知りたくない・・・・よし!忘れよう!



 翌日。私は城に、遊びにいこうと言うラグ兄上の提案を、断固拒否。自室に鍵をかけて引きこもった。連れて行くのを諦めた、ラグ兄上が城に向かうのを、窓から眺め思う。

 これからもきっと、私の心労は絶えないだろう・・・あんな兄達と妹を持ってしまったゆえに。そして、そんな家族を嫌いになれない私は、苦労するだろう。色んな人が迷惑を被るだろうが、私の優先順位は決まっている。


 何だかんだ言っても、私は結局。家族みんなが、大好きだ!

 


どうでしたか?カルス君は、あの子達の兄弟と言うだけで、不幸な少年です。

これからも、このシリーズをチョクチョク投稿しますので、是非宜しくお願いします!

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