2話:暗殺さんって美人なんですね!憧れます!最後のデレさえあればどんな男だって落とせます!いえ!同姓だって(ry(アニ神)
第2話です。どうぞ。
僕は現在進行形で暗殺さんに大剣を胸に突き立てられ『死ね氏ね死ね死ね』と。嗚呼、怖いな。まじ怖い。B級ホラーの10倍は怖いなコレ。
『死ね死ね死ね死ね死ね死ね―――』
とりあえず僕は暗殺さんの呪言を右から左に受け流します。打開策としては、先ほど起動した"転生プログラム起動"までの時間を稼ぐことと、なんとか死なない様にすれば良いのですけど・・・・・僕の胸に大剣を突き立てたまま、今度は短剣を振りかざしてますよこの人。悪魔ですか?
『暗殺さん、僕を殺したいのなら、ゆっくりじわじわ殺した方が楽しいのデワ?』
僕の言葉に暗殺さんは『ハッ』とした顔になります。それから黒ローブに付いているフードを外して、・・・・・え、ちょっ、は?暗殺さんって―――ッ
『お、おんなぁあッ!?(しかも美人!)』
結構タイプな顔立ちで、その顔をみた瞬間に僕のお胸がどきどき☆しちゃいました(キリッ)
『......そうだな、ゆっくり、じわじわと、甚振り、キスして、汚して、クックック』
う、うーんッ?なんかめっちゃ怖いんだけど?なんともエロチックな微笑みですねえ。ボカァ大剣のせいで床に縫い付けられている様になってて身体動かせないんですけどねえ。というか転生まで後2分か。長いなって、ん?ちょっとまてよ?キスて単語無かったか!?ッ!
『ちょ、暗殺さん!脇腹痛いです!抓らないで!大剣と違って地味に痛いですから!ってくすぐらないでッ!?ってあ~ん☆』
『......クックク』
何笑ってるんですかあ!そ、そんな玩具を見る様な可愛い瞳で見ないデー。って、この人、僕の暗殺なんて忘れているんじゃないのでしょうか?それとも作戦?というか何故僕はこんなにも心拍数上昇してるんですか!
『く、くすぐ、られるの、は、困るッ(ボソッ)』
や、やっべ、まじやめて!ゆっくりじわじわなんて言わなければ良かった!どうしよう!変なのに目覚めちゃうよぉ~ッ!
『~~ッんん!プアッ!んッ』
ちょ~~ッ!?暗殺さーん!急になにッ、キスってディープキスですかあ!?ちょ、激しぃです。僕絶対壊れます。もう死んで良いかも。
『転生プログラム起動まで後10秒です』
『ッ!!』
『・・・・・・』
ま、まさかの時間で知らせる系ですか。まあ10秒なら死なないで過ごせそうだから問題無いけど。転生プログラム起動報告で暗殺さんの顔から余裕がなくなった様に見えます。そんな顔でも可愛いですね!
『アニ神!貴様!』
『あ、暗殺さん、いってらっしゃいのキスください』
『...なッ///』
あからさまに照れてますね。めっちゃ真っ赤ですやんカーワイー(棒読み)さっきまで僕を殺そうとしていた人にはみえませんね。って!僕はなんつう発言を!?何が『いってらっしゃいのキス』だぁああッ!?頭可笑しくなったんじゃねえの!?否、暗殺さんが僕を苛めるのが悪いんだ!そうだそうだ!あんなことされたら誰であっても可笑しくなっちゃいますって!
『す、すみません!?言葉間違えました!!出直してきま―――ッッ』
え?
『んッ......、いってらっしゃいアニ神』
こうしてーぼくはーみおくられるのであったー。
◇◇◇◇◇◇◇◇
現在僕は机に突っ伏しています。
理由は簡単。暗殺さんとのキスシーンを思い出してしまってもの凄い羞恥に囚われているからです。
僕の名前はキイリス=ソエルドール公爵家第2公子、今年で4歳になりました。
何故4歳なのかというと、幼い子供の頭ではアニ神だった時の記憶が整理できていなかったのだと結論でています。急に思い出した理由は、簡潔にいうと頭ぶつけて思い出しました。思い出した瞬間にもの凄い頭痛に囚われ、知恵熱がここ数日でてまして大分収まってきたので記憶整理していると、あ、暗殺さんとの......あれを思い出してしまいました。
の、濃厚なキスも良かったんですよ!?で、ですが!最後の......あの軽く唇を重ねるだけという、なんというか、最後のアレが!もの凄い心残りでして!思い出すのは恥ずかしいのですけど、もっのすごく続きがしたくてしたくて堪らなくてですね!あ~ッ!!結論を言いますと!暗殺さんの事が忘れられなくてですね!最後のキス後の微笑みが......なんとも恋しいです。はい。すみません、惚れました。
殺されそうになった人に惚れてしまうなんて・・・・・。
急展開すぎました。申し訳ないです。