1/11
前口上・登場人物
〈前口上〉
浪漫の大正か平成か。月が啼いたかホトトギス。時空を超えたか未来人は、中沢菜々。嘘も方便と謂うなれぞ、嘘が通じぬ青年は、作家志望の賀集一喜。浪漫も失せた大正末期の東京で二人が出会うとき、菜々の言葉を信じた賀集は物語を書く事となりますは、題して空想未来小説。
これより本編の始まりと相成りますが、先んじて執筆を縦書きで行っている故、パソコン閲覧の方は是非画面が右上にあります縦書表示。こちらを選んで頂きたいと、作者よりお願い申しつかまつります。
〈登場人物〉
賀集 一喜
作家を目指す青年。18歳。
中沢 菜々
2010年のごく普通の女子高校生。17歳。
岩倉 なな子
岩倉家の末娘。17歳。
岩倉 ゆき
岩倉家の三女。18歳。
岩倉 九胤
東京帝国大学三年生。岩倉家の三男。21歳。
大正 明治
第一高等学校三年生。賀集の旧友。18歳。
和昭
物語の主人公。
成平
物語の主人公。
光昭
和昭の兄。