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第3話 カギ

入学式

 

 私はいつもより遅れた。ただ遅刻にはならなさそう。幼馴染の浩太と一緒にいつも行っているけれど、今日は先に行ってもらった。


 3人で遊んでいたのを通学路にある公園を見ながら思い出す。小学生になったらずっと2人で遊んでいたことも同時に思い出す。


 気がつくと、私は死んでいた。なぜここにいるのかわからない。ここが死後の世界?私にわかることは1つもない。


 ただ事故死なのはわかる。ただそれを他の人にもし聞かれたら答えない方がよい、という予感がした。


 いつも通りだ。世界は変わらないし、何も変わらない。親は精神がおかしくなっている。ただ私には関係ない。


 お腹は空かないし、まず会うことななんてできないからだ。ただ私も気がつけば涙が流れていた。


 そして私は布団にくるまり、泣きながら寝た。夢では、私は生きていた。

 

 私には入学式の次の日があったみたいだ。学校に行こう。そうすれば何かわかるかもしれない。


 そう思った。家を出るとこうちゃんがいた。試しに声をかけてみた。

 

「おはよ。こうちゃん」

 

「昨日この市で起きた事故知ってるか?」

 

話せる?不思議に思った。なぜこうちゃんだけ……

私は口を滑らした。

 

「知ってる」

 

私は反省して何も話さないことにした。そして、会話がないまま学校に着いた。バックを置いてすぐ私は自由に行動する。

 

その間の話はまた今度……

 

 「北野」

 

 そして話は次の日へ進む。今日もいつも通りこうちゃんと登校する。ただ何か違和感を感じる。こうた?……

 

いつも通り教室に行くとみんなが挨拶してきた。私は驚く。


 こうちゃんにしか声が聞こえないのでは?なぜみんなの声が聞ける?

 

「おはよう」

 

私はとりあえず言葉を返す。するとみんな返してくれる。私の声も聞こえてる?今日はふしぎな1日になりそうだ。


 仲良くみんなと喋った。こんなに人と喋るのが楽しいと思ったことはない。ただ話すことは小学生の時と同じようなこと。


 中学生になったからと言って、あまり変わることはなかった。ただ小さな小学校からの生徒が増えただけだ。


 今日はとてもいい日となった。そして短い1日だった。とても楽しかったからだろう。

 

「北野」

 

 私は次の日、学校を休んだ。

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