第2話 2日目
朝はスマホを触る時間がなかった。みんなあの事件のことを知っているのか気になっていた。
テレビはついていたが、昨日のニュースの話は出てこなかった。父親はもう仕事に出掛けていた。
母親はなぜか朝、顔を僕に見せなかった。家を出るとあやかが待っていた。あやかがいて僕は安心した。
「おはよ。こうちゃん」
いつも通り声をかけられた。僕は昨日のニュースが気になっていた。あやかは良くニュースを見る子だ。だから、何か知っているかもしれないと思い、挨拶を返す前に聞いた。
「昨日この市で起きた事故知ってるか?」
あやかは……
「知ってる」
と答えた。
ただそれ以上の情報は手に入れることができなかった。その後、会話がないまま学校まで歩いた。教室についた僕は違和感を覚えた。
ただ今日は学校に着くのが遅かったので、時間がなく違和感を探ることができなかった。ただいつもと違うのは、昨日の事故の話をみんなしていたことだけ……
あやかに詳しい話を聞こうと思ったが、教室からいなくなっていた。もうすぐチャイムが鳴るので僕は着席した。
出欠確認が始まる。先生はあやかの名をあげた……
「北野」
僕はあやかと一緒に登校してきた。
なので、
「北野は今日僕と一緒に登校してきました」
と言った。するとみんな黙り込んだ。先生が口を開くまでみんな下を見ていた。1分ぐらい経った頃だろうか、先生が口を開ける。それと同時あやかが教室に入ってきた。
「北野」
「あいつは……」
僕はあやかが入ってきたのを見ていた。ただ何事もなかったかのように話はすすんでいく。
そして、1時間目の授業がはじまった。
「僕の名前は上野浩太。よろしくね。」
誰に自己紹介してるのかって?それはクラスメイトだよ。ついでに読者にも名前を覚えてもらおうと思ってね。そして、あやかの番がきた。
あやかが席を立つ。ただみんなは無視する。理解ができないまま今日1日が過ぎていった。
帰りも僕はあやかと帰った。下校中、僕は周りから変な目で見られた。あやかは口を開こうとしない。この空気を破ったのは……
破る前にあやかの家の前についていた。ただ僕は1つ聞きたいことが1つだけあった。
「ほんとうに知らないの?」
あやかの顔を見るとなぜか暗い顔をしている。今日のことがあったからなのだろうか。
「昨日のことは覚えていない」
僕はそれを聞いて別れを告げる。
家に帰ると母親がリビングにいた。僕は事故のことを聞こうと思った。ただ先に母が口を開く。
「あやかちゃんが……」
そして母親は何も言えなくなった。母親の目はまるで死んだ魚の目をしていた。今は何を聞いても答えてくれないと思った。ただすぐに母親の口が再び開く。
「なくなるなんて……」
僕は、僕は今日何を見ていたのだろう。そんなことを考えることはできなかった。冷静に状況を分析することなんてできなかった。
僕はバックを置き、すぐに自室に向かった。そして布団にうずくまり額には涙。何を考えることできなかった。
ただ、ふと思い出す。今日僕はあやかと出会った。あの子は誰だろう。僕は怖くなる。僕も死んでいるんじゃないかと思ったりした。
ただ僕は他の人と会話できてる。それにより、謎は深まるばかり。明日はどうなるのだろう。
そんなことを考えながら、僕は泣きながら寝た。何か悪い夢でも見ているのかもしれない。ただ今日の夢は幸せでいっぱいだった。
読んでいただきありがとうございます!
面白いと思ったらブックマーク・評価してもらえると嬉しいです。
次回もよろしくお願いします!




