第1話 入学式
今日は中学校の入学式がある。通っていた小学校のとなりにあるので道は変わらない。
外に出て通学路につくと昔の記憶が蘇ってきた。幼馴染との思い出だ。
北野あやか、同い年で幼稚園も小学校も同じだった。親同士とても仲が良かったのもあって、俺たちはよく近くの公園で遊んでいた。
親の話が長く昼から夕方までずっと3人で遊んでいた。とてもかわいらしく元気のある子だった。
小学校に入っても毎日のように僕たちは2人で遊んでいた。それほど仲が良かった。6年間会わない日はないほどだった。
このまま中学校に入っても仲良くできると思っている。そんなことを考えながら僕は歩いていた。嫌な予感がする。嫌な予感がする。ただただそう思った。
この予感は何回もあった。ただ当たったことは今まで1回もない。周りで新入生が沢山歩いてる。ついに中学生になったと実感している。
ただ周りは小学校の時とあまり変わらない。変わったのは服装ぐらいだ。通学するのに15分はかかる。いつもは長く感じていた。でも今日は足が進む。
それは、あやかがいないからか。友達と話している方が早く感じるはずなのに、今日の僕はなにか変だ。
ただ周りから見れば普段通り不思議な話だ。そんなことを考えながら歩いていると学校についた。あやかと行かなかったからか小学校に通っていた時より少し早くついた。
なぜ、あやかが遅れているのか知らない。ただあやかは遅刻はしない。15分にはくるだろう。何故かみんなソワソワしている。新しい学校生活が始まるからだと僕は思った。そう僕はそう思った。
まだ自分の知らない世界がある、これを覚えておくといい。筆者より
「おはよ。こうちゃん」
僕は咄嗟に言葉を返した。
「おはよ。あやか」
春休みはあまり遊んでいなかったので少し気まずかった。ふと時計を見るともう着席する時間だった。
ラッキー。いやでも、もしかしたらあやかともっと話すことがあったのかもしれない。担任・・・?
僕は背筋が凍るような感覚を覚えた。
入学式は何事もなく終わった。教材がたくさん配られた。帰りは大変だったのが想像つくだろう。その通り。
ただあやかは涼しげな顔をしていた。そして、遠くを眺めていた。感情のない心で。
「ばいばい。こうちゃん」
もうこんなところまできていたのか。僕は違和感を感じた。あやかを家に帰してはいけない。そんな気がした。ただ僕はなにをすることもなく
「ばいばい。あやか」
と声をかけた。
家に帰り僕はすぐに寝た。ご飯の時間に母に僕は起こされた。なぜだろう。コロナかな?熱はないみたい。味をあまり感じなかった。
全てが薄味に感じた。醤油を大量にかけるなどといった異常行動をとることはなかった。
僕はすぐにご飯を食べ終え、自室へ向かう。そして、すぐにスマホに手をのばす。
「兵庫県明石市、12歳中学生転落死」
こんな記事を見つけた。僕は明石市に住んでいる。明石市は広い。近くで起こっているわけないよね。僕はそう唱え続けた。
でもこの写真どこかで……
風呂に入り今日はもう寝る。何町で起こったのだろう。そんなことを考えながら寝ようとした。昼寝したこともあってかなかなか寝つくことができなかった。
それはほんとうは嘘なのかもしれない。
そして夜が明けた。
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