番外編:約束の灯のもとで〜2000PV感謝SS
夜の森を渡る風が、葉を静かに揺らしていた。
焚き火の明かりが二人の影を重ねる。
「ねぇ、ファル。……ちょっと、聞いてもいい?」
「なんでしょう、サラさん。真剣な顔ですね」
「この旅のこと。誰かが、ずっと見てくれてる気がして……」
「ええ。感じますよ。あたたかい視線をね」
ファルは焚き火に手をかざしながら、少しだけ笑った。
その笑みが、どこか優しくて悔しい。
「ふふ、なんかずるい言い方……」
「ずるい? では、素直に言いましょうか。
――私たちの物語を見つけてくださった皆さんに、ありがとう」
「……私からも。
2000……って、すごい数なんだよ? ちゃんと感謝しなきゃ」
サラは両手を胸の前で合わせ、そっと瞳を閉じた。
「読んでくれて、ありがとう。
ここまで来られたのは、あなたたちがいてくれたから」
「まるで祈りの言葉ですね」
「祈ってるの。これからも、みんなが見てくれますように」
風が火を揺らす。ふたりの影がひとつになった。
ファルは静かに空を仰ぎ、いつもの穏やかな声で囁く。
「この灯が消えぬ限り、約束は続きますよ」
「うん……それなら、きっと大丈夫」
焚き火の炎が柔らかく揺れて、夜が少しだけ温かくなった。
2000PVありがとうございます!
ふたりの小さな旅路を、ここまで見守ってくださった皆さまに感謝を込めて。
次の物語でも、“約束”の行方を一緒に追いかけていただけたら嬉しいです。
――サラとファルより。




