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黒の約束〜滅びの約束を越えて〜  作者: はる
杯と蛇

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88/109

幕間:約束へ向かう朝

第一部・終幕


――夜明けを迎える者がいる。

長い夜を越え、彼は“約束”へと歩き出す。

これは、すべての始まりへと続く朝の物語。

"彼女"から贈られたブラックダイヤのネックレスが、朝日に淡く揺れた。


まだ眠りの中にいるフェリシアの人々は、この光がいずれ“終わり”を照らすことを――知らない。

知ることはない。


サラは気づくだろう。

気づいてほしくは、なかった。


草花は朝日に染まり、あまりにも美しく咲き誇る。

農道は黄金の光に包まれ、この残酷な朝を、まるで祝福するかのように道行きを彩る。


その中を、一人歩き、彼女を迎えに行く。


彼女が涙を流すと知りながら。

彼女を、孤独にすると知りながら。


願わくば、キミともっと世界を見て歩きたかった。

キミが見る世界を、キミの隣で見ていたかった。


――これは、我儘だろうか。


朝日が昇りきり、家々から朝食の香りがフェリシアを包んでいく。

それは一日の始まりであり、彼女の――短く、そして長い旅路の始まりの朝。


彼女の家の前に立ち、哀しみを隠すように、笑顔を浮かべる。

笑顔で、自分を染め上げる。


――行こう。


ドアをノックすれば、彼女の両親が笑顔で迎えてくれる。

覚えてはいないだろう、“あの時”と変わらない笑顔で。


「おはようございます。サラを――迎えに来ました。」

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。


第一部「黒の約束」編は、これにて幕を下ろします。


この物語を“また読んでみたい”と思っていただけたなら、ぜひブックマークや感想で応援してもらえると嬉しいです。


その一つひとつが、次の物語へと歩む――大きな力になります。


次章より、第二部――

舞台はいよいよ"セリュネア"があった地へ。

そこでサラが見る真実とは――


そして、第一部完結にあわせて

本作『黒の約束〜魔術師サラの探しもの〜』のキービジュアルを公開します。


滅びの都セリュネアを背に、サラとファルが“約束”を交わす瞬間を描いた一枚です。

ぜひご覧ください。


挿絵(By みてみん)

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