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幕間:ファルの独白
私は、世界から弾かれた。
それは、私が選んだ答えだ。
後悔はない――そう、思っていた。
やっと見つけた友との誓いを果たすための“彼女”は、私の中で、それだけではなくなっていった。
使命であり、救いであり、そして、もう一つの希望になっていた。
その瞬間、私は悟ってしまった。
自分が“この身”であることに、初めて後悔している、と。
一人の“人”として、“彼女”に見てほしい――
そんな願いが胸を占めるようになっていた。
これは、私自身の誓いを破ることかもしれない。
これは、友との誓いを破ることかもしれない。
だが、もう嘘はつけない。
……すまない。
それでも、選ばずにはいられない。
もう、後悔はしたくない。
だから――願ってもいいだろうか。
この身が、もう一度“人”として歩むことを。
たとえ、その願いが千の夜を越え、幾万の朝を犠牲にしようとも。
次回、三章スタートです。
遂に教皇が登場します。
教皇は何者なのか、是非皆さんも想像してください。




