54/109
第四十九話:魂の告白
私は、ずっとあなたが大好きだった。
その声も。
温もりも。
優しい笑みも。
でも、分かってしまった。
あなたは、私を見ていないんだって。
私が最後に聞いた――『いつか産まれてくる"君"を護る』。
あれは、私じゃない"誰か"への言葉だったんだって。
……だからかな。
少し、楽になれた。
ねぇ……私は、あなたの"鎖"でいなくてもいいの?
ねぇ……私は、あなたの"思い出"になりたい。
あなたには、あなたのままでいて欲しい。
あなたには、あなたの時間を歩んで欲しい。
――陛下。
――愛しています。




