表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シル・ストア~来訪者(旧サブタイトル:風の通り道)  作者:
最終章 来訪者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/105

閑話_ヤーレの試練

アナ・ヤーレの再起動により復活したヤーレの森

元のヤーレの申し子は再生をしたものの大きく力を落としている。

その為、森が元の状態に戻るまでの間、ヤーレの申し子は別の者が務めることになった。


シル・ヤーレの宿泊所

ここは元々はシル・ストアやサーレ、ムレアのメンバーがやってきた時の宿泊用施設だった。

が・・・今はアナ・ヤーレの住人が5人程交代で泊まりにきている。

彼等は何をしているかというと台所に籠って色々な料理を試作中・・・


何故この様な事態になったのか?

それはヤーレの新たな申し子となったのが城塞都市ヤーレ近くの大森林の主、モドラだったことに起因する。

アナ・ヤーレの封印が解除され、新たなリ・ヤーレの試練に挑むものに示されたのは次の2つ

・モドラと手合わせして勝利を収める。

・モドラを満足させる料理を提供する。


現在、モドラと手合わせをして勝てるのはガイ・ギル・ムード・ジーンの4人

時々なら勝てるリノンとソル、まれに勝てるイノック、ダース、ジェハン

そろそろ勝てそうな佳澄、マリス、リオン。

他は手加減されても勝てる気配はない。


アナ・ヤーレの住人達は封印状態で街から出られなかったブランクは大きく手合わせでなく料理で挑むことにした。

体を鍛え、手合わせでも勝てる努力はしているが・・・


「これでどうだろう?」

出来上がった料理を試食するのはゼン、ヒュー、リンの3人

ヤーレの試練なので単に美味しい料理を作れば良いという訳では無い。

料理に何を込めるかも課題となっている。

出されたのは透き通った野菜のうま味たっぷりのコンソメスープ

感想はゼンからヒュー、リンの順。

「うーーん、味は悪くないが食べるのは人ではないぞ。」

「この味は好きだけど具が無いからモドラ様だと食べ辛いのでは?」

「モドラ様はお肉が好きだからお肉も居れた方が良いのでないでしょうか。」

モドラはカメレオンの様に舌を伸ばして料理を摘まむか手で掴んで食べる。

汁物にするなら具沢山にしてとろみをつけないと食べ辛い。


「似たような料理が続いて飽きられたかと思って自分の好きな料理を選んだのですが・・・」

「それ自体はいい考えだと思うぞ。ただ食べる相手のことをもう少し考慮した方が良い。」

「そうですね。」

「これに肉を少々加えて器を工夫してみたらどうだ。」

「有難うございます。」


アナ・ヤーレからきた人達の世話役の仕事を任されたヒューとリンは一緒に食事をしている。

「こっちの生活に慣れました?」

「はい、最初は色々面食らうことが多かったですが。」

「僕達もここに来るまでバーンの山間で暮らしていたから慣れないことが沢山あって大変だった。」

現在はしっかり馴染んでいる二人、逆に山に戻れるのかとソル達に心配されている・・・

「それで今後はどうするの?」

「モドラ様はここを離れる気は無いようですしこちらに自分達が暮らす建物を建てようと思います。」

「幸いここには沢山の眷属が居ますし、守り神を置かせて頂きたいと思っています。」

現在、このシル・ヤーレで守り神にあたるのはゼン達が使っていた旗である。

「そう言えば僕達もバーンのお守りが欲しいな。」

アナ・ハルナでは一つの村に複数の守り神があるのは珍しいことではない。

一つしかないのは大抵ナレカサル村のような出来立ての村である。


「今までの試練とは全く違うけど大変じゃない?」

「加護の試練は元々対話です。対話の形が討論から料理になっただけですよ。」

にこやかに笑う男にリンは首を振る。

「全然違うと思う・・・。」

「過去の記録で試練が演奏だったこともありますよ。」

「そうなんだ。」

「それに加護を与えるかどうかを判断するのはモドラ様ではなくアナ・ヤーレです。」

「我々は加護に値する人であることをアナ・ヤーレに示すだけ。」

「形じゃないということか。」

「ええ、貴方もバーンの加護を望むなら覚えておきなさい。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ