断章4.始祖の魔王
派手な音がして城塞のゲートが破壊された。
城壁には複数亀裂が入っている。
人の姿をした魔物、魔人が都市の中を歩く。
警備兵達の抵抗を力でねじ伏せる。
殺しはしない。
破壊するのは忌々しいレナ・カサルのコアだけ。
家に立てこもる者たちの目の前でコアを使った様々な機械が破壊される。
通信機、ビジョン、空調、家電、電灯・・・
自動車、トラム、工場
先程、内陣へのゲートも破壊される。
魔人達は触ることなくコアだけを破壊する。
ゲートなどは物理的にぶち壊したりするが基本人に攻撃を向けない。
住人達は街の外へ悲鳴を上げながら逃れていく。
魔人達は歩く。
都市の中枢に向けひたすら目の前の抵抗をなぎ倒してく。
暫くして街の明かりが全て消えた。
中枢のコアが破壊され、エネルギープラントが停止したのだ。
最初の都市の滅亡から、東ハーレンの各所でモンスター化が発生。
街を出た者達はモンスター達に次々に襲われていく。
街に残った者達もまた都市に侵入したモンスター達に襲われるようになった。
無事と分かっているヤーレなどの都市に向かおうとすると激しくモンスター達の攻撃を受ける。
まるで街を守るかのように。
それから10年、東ハーレンにあった1000以上の街や村、基地や工場、施設でレナ・カサルのコアを使用するものは消滅した。
残ったのはアナ・ハルナの住人達で作った5つの都市だけ。
破壊者である魔人は魔王、始祖の魔王と呼ばれるようになった。
魔王達の破壊は東ハーレンの法王国にも及ぶ。
彼らは法王国内のレナ・カサルのコアを破壊。
ここまでは今までと同じだった。
違ったのはその後。
ある日、法王国の大聖堂で大災害の死者を、その後のモンスター被害での死者を悼むミサが行われていた。
そこへ、3人の魔王が大聖堂に姿を見せたのだ。
彼らは言った。
「どういう了見でこんな茶番を行う。この人殺しが!」
「アナ・ハルナの苦しみを思い知るが良い!」
この日、大聖堂に居た法王、枢機卿、15人が全員死亡した。
参列していた信者達は魔王に睨まれ意味不明の言葉を叫ぶの聞いている。
彼らが何を叫んだのか信者達は何を聞いたのか全て闇に葬られている。
そう参加した信者達は数日後に不慮の事故で全員死亡したのだ。
この場には魔王達は姿を見せていない・・・
魔王が残した言葉だけが伝えられている。
東ハーレンのモンスター化の原因は彼ら魔王の怒り
彼らが各地のコアを怒りに任せて壊しまくったのが原因です・・・
魔王と呼ばれるものは多くいますが実際に外で破壊活動を行ったのは法王国を襲撃した3人だけで他は参加していません。




