断章1.アモン
何か惹かれるようにハルナの方に歩く。
通りすがりの村や街で死者を弔い、祈りを捧げる。
叶わぬ祈り、されど諦めることは出来ない。
どれだけの日々が過ぎたのだろうか?
ある村で死者を弔っていると誰かがやってきた。
「私はディアラのベンジー。君は?」
「ストレアのアモン。生きている人に会ったのは初めてだ。」
「私もだよ。弔いをしているのか?手伝おう。」
二人で死者を墓地に運び、祈りを捧げる。
穴を掘って亡骸を横たえ、土を被せて墓碑を載せる。
二人で墓碑に祈りを捧げると神に届いたような気がした。
「ディアラというと鳥神ディアの眷属を祀っているのか?」
「そうだ。ディアーラ様を祀っている。ストレアは何を祀っているんだ?」
「シルフィア様、風の神の眷属。」
人と会話するのは久しぶりだ。
ぽつぽつと会話し、死者を弔いながら歩く。
やがてハルナが見えようかというところに近づくと爆発音が響いた。
近付くとハルナの祭壇に何か禍々しいものが刺さってる。
これが元凶だ。
本能で悟る。
こいつが自分達から家族を優しき神々を奪ったのだ
気が付くとそれに向かい攻撃を仕掛けていた。
隣のベンジーも同じだ。
周りを見ると自分達と同じようにそれに攻撃を仕掛けているものがいる。
消え失せろ!
それをだけを願い攻撃を続けた。
誰もものかは分からないが特大の攻撃がそれに命中した。
圧迫感が消える。
呼吸がしやすくなった。
三々五々にそれの周りに人が集まってくる。
「これは一体何なんだ?」
近くに見慣れぬ何かが落ちている。
「これ、ビジョンでみたレナ・カサルの飛行艇とよく似ている。」
誰かが言った。
集まって話をすると南東のアナ・エルダの周辺では住人が神聖帝国に避難していることが分かった。
その話をした男は家族をそちらに逃がすと禍々しい気配のするこちらへやってきたそうだ。
彼の仲間の何人かは似た気配のする東ハーレンの方へ向かったという。
「私は周囲を回って弔いを続ける。」
「私は東ハーレンに行ってみる。」
集まった者たちは各々今後を行動を告げて別れた。
自分達は東ハーレンに行ってみることにした。
ここで集まったのは始祖の魔王と言われる人達です。




