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シル・ストア~来訪者(旧サブタイトル:風の通り道)  作者:
最終章 来訪者

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プロローグ

最終章スタート

今日も良い風が吹いている。

屋根の風見鶏はカラカラカラと小気味良い音を立てて回っている。

「アモンー、早く行こうよ。」

隣のトーリが呼びに来た。

今日はシルフィア様のお祭り、広場では大道芸人の芸が見られる。

急がないと良い場所が取れない。

「分かったー今行く。」


遠い昔の記憶、戻らない日々


空が赤い、何かが荒れ狂っている。

「守らなきゃ・・・」

小さな優しき神々が必死になって激流となって襲い掛かる力から村を街を人々を守っている。

その横で大人達が同じように結界を張っていた。

「お前達は地下室に行け。子供達を頼んだぞ。」

力に傷付けられ、血を吐きながら大人達は叫ぶ。

「一緒に逃げよう、隠れよう」

そう言いたかった。

あるいは自分もまた同じように結界を張り戦いたかった。

どちらも叶うことなく、地下室に行った。


夜が明けて地上が静かになった。

地下室もまた力から逃れられず、幼い子供達から血を吐いて死んでいく。

助かったのは自分一人。

地上に出ると大人達が力尽きて倒れていた。

父さん、母さん、ラウラ姉さん、ソフィーさん、アーサー兄さん。

皆何か切り刻まれた様に傷だらけ。

優しき神々の気配もない。

地面を叩く。

自分達が何をしたというのだ。

「許さない・・・絶対に許さない・・・」


村の住人達を一人一人墓地に葬る。

墓碑に名前を刻む手が震えた。

父母、姉、家族同然の村人達

親友の姉で大好きだった人・・・

大切で別れるなんてことを考えたこともない優しい神々。

光を失った守り神の御印に祈りを捧げる。

どれだけ祈りを捧げても御印に輝きが戻らない。


全ての村人を葬ると街に向かう。

街もまた同じように人の優しき神々の気配はない。

よくおまけをくれた屋台のおじさん、何度も訪れた雑貨屋のおばさん、皆街を守るように横たわっている。

名も知らぬ顔見知りの人達。

悪さをして怒られた爺さん、気になる女の子、よく喧嘩した男の子

苦し気な表情で皆倒れている。

皆墓地へと運び、葬った。

名前をの判る者は名前を刻み、最後に一言

「ストレアの民と優しき神々はここに眠る」


空は変わることなく赤く染まっている。

これだけ歩き回っても喉の渇きも空腹は覚えなかった。

自分はもう死んでいるのかもしれない。

設定資料に風の通り道の登場人物他の設定を投稿します。


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